
アユミちゃんと「親友」について話しました。大人になると「親友だよね!」なんて言わないし、作り方も忘れちゃったし、いるかどうかもわからないなって思うけど、ちゃんと欲しいし作りたいなと思う昨今です。あなたには、「親友」がいますか?

クリエイティブの。

反対語。

こんにちは、ストーリーエディターの栃尾江美です。

デザイナーのアユミです。

このポッドキャストは、私、栃尾江美がゲストをお招きして、クリエイティブに関することや哲学的なことを好き勝手に話す番組です。

ほい。

今日はですね、親友について話そうかな、と。

(笑)はい。

(笑)親友はいますか?

親友は、そうっすねぇ、連絡ぜんぜん取ってない中学校からの同級生を親友って呼んでいた時期がありまして。

へぇ。

その子は高校までずっと一緒だったんですけど。

うん。

そこで、20歳過ぎまでは連絡取ってたんですけど、最近は年賀状のやり取りぐらいでしか連絡取ってないですね。

あぁ、じゃあ、大人になってから全然会ってないってこと?

そうですね、大人になってからホント会ってないですね、3回ぐらいしか会ってないです(笑)。

そうか。

それを親友と呼ぶのかどうかというのもありますね。

随分、変化してるかどうかにもよるよね。 アユミちゃんは変化してるんだろうから、それで話が……。

ちょっと違う気がするんですよね。

かもしれないよね。特にさ、学生のときってさ、「親友だよね」って言いたがるじゃん、女の子たちって。

言いたがる。「だよね」って肩くんじゃったりして(笑)。

(笑)。だから、ちょっと微妙かもしんないね。

そうですね。という意味では、江美さんとか。

ありがとうございます。

っていう話もあったりして。

はい。

うーん、難しいなっていうところですかね。

私はさ、もともと女の子とあんまりベッタリしないタイプで、もちろん、学生の頃はそれこそ「親友だよね」みたいな人はいたけど、大学に入ってからはやっぱり疎遠になっちゃうし、そのあとね、社会人になったりしても女の子とそんなに距離を詰めれないんだよね。

おぅ、そうなんですか。

うん、たぶん。

ほぇー。

で、だいたい恋人ができるとそこでこう親友も兼ねてしまうというか。

(笑)、まぁ、ありますよね。

そう、そう。

なんでも話せるから。

そう。で、結婚してもそうだし。

うん。

だから、女の子の親友っていうのが、あんまり、ほかの子に比べるといないのかなと思っていて。

はい。

さっき「江美さんいますか?」って収録の前に聞かれて。アユミちゃんはかなり親友に、親友と呼びたいかな、と思ってるんだけど。

いぇーい。うん、嬉しい。

あとは、大学のときから仲の良い子が、一時期ね、そんなに連絡取らない時期もあったんだけど、まあ、今、またこう心が繋がってるかなって感じがするんだよね。

ぅーん、それはきっかけみたいなことがあったんですか?

あのね、私的にはなんだけど。

うん。

彼女がSNSを全然やらない人なの。

あっ、そうなんですか。

なんだけど、ブラウザでブックマークして私のツイッターを見ていると。

かわいい(笑)。

(笑)言っていて、結構、活動をチェックしているというか、追っているって聞いて。

へぇ。

それですごい私のこと知ってるわけ。

ほぉほぉ。

「なんか最近つらそうだったね」とかさ。

あぁ、そうなんですね。

そう、そう。で、「なんかすごい分かってくれてるんだな」って思ってさ。

うん。

で、すごい私のこと好きなんだなと思ってさ(笑)。

いやぁ、嬉しいですね、それね。

そう、そう。それで話したりするようになって、遠くに住んでるから、ビデオ会議みたいなので、よく最近はちょこちょこ飲んだり喋ったり……。

あぁ、いいですねぇ。

してるんだけどね。それで身近な人には言えないけど、一緒のコミュニティの人には言えないけど、なんか彼女には言えるかなということがあったりとかするんだよね。

そうですよねぇ。うん、うん。

どういう人が親友であると良いと思う?

えぇー、どういう人なんでしょうね。やっぱり、同世代が良いのかなとは思いますけど……、それでも、年齢とかって最近じゃそんなに感じない部分もあったりするので、そういう意味では、なんだろうな、それこそ哲学的な話を最後までしっかり話せるような相手が私は理想かなと思ってるんですよね。

あぁ、はい、はい。

馬鹿にされないで、馬鹿にしないで話を聞いてくれるというか、まあ、江美さんとかそうだと思うんですけど。

あぁ。

かなぁ。結構、変なこと言って、「変なの」って言われて終わるタイプなので。

なるほどね。

江美さんは?

私もさ、「分かり合いたい」というのが私の結構テーマでさ、ここ1、2年ね。それで言うと、自分が言ったことをスルーされるのはもう論外だけど、「あぁ、分かる分かる、こういうことでしょ?」って言われちゃうのも寂しいわけ、すごい。

へぇ、何でですか?

「いや、そんな簡単ではない」(笑)。

(笑)。

「もうちょっと聞いてください」って私的には思うわけ。だけど、そのときには、「分かる分かる」って言って、「分かるでしょ」、ワーって、面白く終わったりもするんだけど、あとから、「ぬぬぬ、ちょっと違ったかも」ってこともあるかな。

あぁ、それは確かにわかります。

とか、だから、ある程度、繊細に感じてくれて、でも弱くない人。

うん。

が、良いんだと思う。

なるほど。弱くないっていうのはどういう意味なんですか?

なんだろうね、なんかさ、自分のことでいっぱいみたいな人だとさ、私はさ、親友っていうのはお互い支え合うのだろうけども、でも、私が弱いときは支えて欲しいわけだよね。

それはそうですね。

で、あなたが弱いときは支えてあげたい。だけど、二人とも弱ってたらしょうがないんだけど(笑)、割と常に弱いみたいな、常に危ういみたいな感じだと、私が弱いときにはあんまり相談できないかなぁ、とかあるじゃん。

遠慮してしまう気持ちがあるから。

そう、そう。とか、一緒になんか崩れてしまうとかさ。だから、そうじゃなくて、ちゃんと感情に共感してくれるのはもちろんありつつ、論理的な話もできるっていう意味で、繊細かつ強いみたいな人が理想かなと思ったんだよね。

なんか素敵な人間じゃないですか、それ絶対(笑)。それ絶対、素敵な人間。

そう、そう(笑)。

(笑)。

そうなんだよ。大体、鈍感で強いっていう人はいると思うんだよね、いっぱい。

あぁ、はい。

いっぱいっていうか、普通に。だけど……。

確かに繊細で強いって本物の強さなイメージがありますね。

うん、自分は強いけど、人の繊細さに気付くとかでもいいけどね。自分自身はそんなに傷付かないけどみたいな人でもいいんだけど。

うん。江美さんの親友になりたい人はどうしたらいいですか?

(笑)。どういうこと?

(笑)。いるかもしれないじゃないですか。

あぁ、立候補みたいな?

立候補。

言っていただければ、それは。

(笑)。

(笑)。

そうか。

そうだね。アユミちゃんはちょっと弱さがあるもんね。

そうですね、私はちょっと弱め、弱味ですね。若干ね。

でもさ、結構、論理的に考えるよね?

そうですか?

うん。

おぉ、嬉しい。

冷静に。

そう……、そうですね。

そういうイメージ。だから、「私、弱っててもうダメなんです」みたいなのはあんまり聞いたことないっていうか。

あぁ、それはそうですね。確かにないかもです。

うん。「こういうことが嫌なんで、こうこう、こういう理由で」みたいにちゃんと説明する(笑)。

説明してる(笑)。

イメージがあるから。

そうっすね。

そう、そう。

まあ、あんまりそういう意味では、感情的に何かを人に話したりとかあんまりないっすね。

なんでなんだろうね?

いやぁぁ、なんか人前で泣くなって言われてたんですよ。小さいときから。

はい。

(笑)。

わかりますよ、はい。私も言われてたよ。

そう、そう。なんか、感情的になったら私、絶対泣いちゃうんで。

わかるよ。

(笑)。そう、そういうのもあって、比較的冷静に話をするようにはしてますね。

わかる~。でもさ、私、それこそ人の繊細さに気付いて、本人はとても強いっていう人に言われたんだけど、「泣く練習をしろ」と。

えぇ。

人前で泣いたほうがいいって。

へぇぇ、そうですか。

そう。自分の、つまり、泣くかもしれないから言わないでおこうみたいにしちゃうじゃん。

そうですね。

そう。私、本当にそうで、たぶん、アユミちゃんも同じタイプなんじゃない?

そうですね。

それで、わりと心の整理が付いてからしか言えないんだよね。

そうですね。

でも、その間ずっと傷付いているんだよね。

そうですね。

だから、その間(あいだ)に、人に話して、泣いたほうが回復が早いみたいな。

へぇぇ、そうなんですか。

ことだし、そっちのほうが健全だと。

あぁ、まあ、確かにそうかもしれないです。

すごくこう、泣くのを怖れて人に話さないっていうのは健康に良くない。

うん。

心の健康に良くないってことなんだと思うんだよね。

そうかぁ。

だから、私そのときはすごいさ、すごい大きく悩んでいることがあってさ。信頼している人をある程度選んで、話を聞いてもらったよ。

あぁ、そうなんですか。

泣きながら。

えぇ、そうだったんですね。

そう。っていう練習はしたんだけど、それもなんか時間が空いちゃうとまた人前で泣けなくなってきたけど最近は。

あぁ、そうなんですか。へぇ。

そう、そう。

へぇ。

でも、その泣ける相手っていうのもさ、まあ、親友の話からこの話になったけど。

うん。

結構、つらいときにそのまま「話を聞いて」って言えて、泣ける相手っていいんじゃないかなと思うんだよね。

あぁ、そうですね、確かに。

うん。

まずは、泣く練習からですもんね、だってね。

そう。「あっ、泣いちゃう」って思ったときに、「いいや、泣いてしまえ」って思うっていうこと。

あぁ、「いいや、泣いてしまえ」って思うってことですね(笑)。

そう(笑)。

2回(笑)。

噛みしめた?

噛みしめました。

そう。まあ、あるじゃん、そういうときは。

そうか、じゃあ、そのときはお願いします。

あぁ、ぜひぜひ泣いてください。

それは、はい、そうっすねぇ。

そうねぇ。

へぇぇ。

でね、「えっ、そんなの、めっちゃ泣いちゃうじゃん」って言ったら、「大丈夫だよ、人って泣き疲れるから」って言われたの。

ぁぁ。

「何回も話していると泣き疲れて泣かなくなるから」って。

へぇ。

実際、そうだった。

そうなんだ。

うん。

疲れるっていうのは、一日……。

泣き飽きるって言ったかな?

飽きるか、なるほど。それなら。なるほど。

たぶんさ、「思い」ってさ、心のなかに秘めてるほど大きくなる。

はい。

例えば、ネガティブなのもそうだけど、人を好きみたいなのもそうだけど、押さえつけてるほど大きくなってしまって、人に話しているほど、どんどんラクになっていくんだと思うんだな。

あぁ、ハッっとしましたね。確かにそうですね。

うん。だから、必要とかいう言い方はあれだけど、たぶん心の健康のために親友っていうのがさ、人生には必要なんだと思うんだよね。

なんか男女問わずっていう話もあるじゃないですか。

あぁ、そっか。でもさ、結婚してると旦那さんが良ければあんまり関係ないかもしれないけど、パートナーの人が、私に例えば男の親友がいるって言ったら嫌かもしれないじゃん。

うーん。

だから、まあ、女性のほうがいいんじゃないかなと思うんだよね。

あぁ、そっか。

あとさ、やっぱり、そういう可能性がゼロとは言えないじゃん。

まあ、そういう可能性ですね(笑)。

まあ、今の時代、女性同士もゼロとは言えないのかもしれないけど。

そうですね。

だから、例えばレズビアンの人はどうするんだみたいなことはよく分からないけど、例えば、性的なパートナーも、恋愛としてのパートナーも女性だし、親友も女性だっていう場合もあるのかもしれなくて、それはよく分からないけど、そういう“しがらみ”みたいなのを感じないほうがラクなのかなと思うけどね。

あぁ、そうかぁ。

うん。

男女の友情は成立すると思いますか?

私は思うんだけどね。

私も思うんですけどね。

男性の親友っぽい人いる?

いや、いないっすね。結局いない(笑)。

うん。

なんかこう、彼氏とかは、なりやすいですよね。

仲良くなっちゃうと? え?

一緒にいる時間が長い分いろんなことを話す時間があって、まあ、お互い知ってるから色々、ついでに悩みも相談しちゃうみたいな。

うん、そうだね。

そういうのは多いのかなぁと思いますね。

でも私、男の人ですごい仲の良い人って、ずぅーっとはいないけど、そのときどきでは結構いる気がする。恋愛感情抜きで。

うん、うん。

「なんでも話すなぁ」みたいな人ね。

ときどきでは、いるかもしれないですね。

でも、やっぱり長続きしないのかな。

ということは、成立しないってことっすか?

わかんない(笑)。

(笑)。

それもちょっと検証したいね。

そうっすね。そうすっと。

はい。

以上ですかね?

(笑)。親友をね、ちょっと作りましょうってことで、はい。

はい。

えっと、何にしようかな、私の、えっと、『emitochio.net』っていうホームページがございまして、そこにポッドキャストの配信もそうなんだけど、これをテキスト化したものを載せていて、あと、頻度は減ってるけど、コラムっぽいのも書いているので、もしよければ見にきてください。

はい、お願いします。

はい、以上、栃尾江美と。

金子アユミでした。
<書き起こし、編集:折田大器>