【読むPodcast】#237 どんなギブしていますか?(ゲスト:たなしんさん)


ギブについてブログに書かれていたたなしんさん。私も「GIVEの実験室」をやっているので、ギブについて考えていることを2人で話しました。ギブするときに気を付けていることや、どんなギブをしているか、などなど。

栃尾

クリエイティブの。

たなしん

反対語。

栃尾

こんにちは、ストーリーエディターの栃尾江美です。

たなしん

こんにちは、たなしんです。

栃尾

このポッドキャストは私、栃尾江美が好きな人やお話したい人をお呼びして、クリエイティブに関することや哲学的なことを好き勝手に話す番組です。はい、再びたなしんさん、お願いいたします。

たなしん

はい、よろしくお願いします。

栃尾

よろしくお願いします。今度はですね、たなしんさんのブログに、ブログ? メディアのほうでしたっけ?

たなしん

はい。

栃尾

えっと、ギブについて書かれてたので。

たなしん

はい。

栃尾

私もね「GIVEの実験室」っていうのをやっておりますし。

たなしん

はい。

栃尾

ギブについてお話しようかなと思ってるんですけど。

たなしん

あ、いいですね、面白いです。

栃尾

(笑)。「ギブ・アンド・テイク」っていう本を読まれたことありますか?

たなしん

僕、でもこれ読んだの結構最近で。

栃尾

あ、そうなんだ。

たなしん

はい。

栃尾

はい。

たなしん

あのぉ……

栃尾

あ、それに書いてあったんでしたっけね?

たなしん

そうです、そうです。

栃尾

そっか、そっか、はい。

たなしん

だいぶ出たの前ですよね? ちょっと。

栃尾

うん、結構前だと思います。はい。

たなしん

出たのは知ってて、ただ、なんか読むのは今になっちゃったみたいな感じなんですけど(笑)。

栃尾

どうでしたか?

たなしん

えっと、まあ、でも面白かったというか、はい。あの、わりと考えてたこととも近しいこともやっぱり書いてたし。

栃尾

はい。

たなしん

「大事なことがたくさん書かれてたな」と思います。

栃尾

うん、うん。私がやっぱりですね、通して気になってたのは。

たなしん

はい。

栃尾

まあ、経済的な面でいうとすごい成功している人とそうじゃない人。一番上と一番下は両方ギブの人だという話。

たなしん

うん。

栃尾

で、テイクばっかりの人とか、ギブ・アンド・テイクを均衡させようとするマッチャーという人は、その間であるという話が、やっぱりすごい印象的で、「何がその明暗を分けるのか」と思っていて。

たなしん

はい。

栃尾

「どこに書いてあんのかな」と思いながら(笑)、よくわかんないで終わっちゃった気がするんですけど。

たなしん

はい、はい。

栃尾

書いてありましたっけ?(笑)

たなしん

なんかそんなに書いてなかったような。

栃尾

そんなに書いてない(笑)。すごいホワァっとですよね。

たなしん

うん、気がします。

栃尾

なんか事例は書いてありましたけど。

たなしん

うん。

栃尾

その辺思うところありますか?

たなしん

「搾取しようとする人を遠ざけられるか遠ざけられないか」みたいな話なのかなとかちょっと思って。

栃尾

うん、なるほど。確かにそういう実例書いてありましたよね、はい。

たなしん

うん。結局……

栃尾

見分けるってことですよね?

たなしん

そうです、そうです。見分ける。振るい分けをするっていうか。そこができるかできないかっていうのが同じギバーなんだけど、まあ、分ける、そこを分けてしまうことなのかなぁ、と。

栃尾

なるほど。

たなしん

ちょっと思った感じですね。

栃尾

やっぱり吸い取るだけ吸い取るみたいな感じの人に捕まっちゃうとやっぱりギバーであっても報われないみたいなことがありますよ、ってことですよね。

たなしん

結局断ることも、断るというか、離れるとか避けるとか、そういったことも成功するためには必要だよね、みたいなことなのかなぁとは思いますね。

栃尾

はい、はい。

たなしん

うん。

栃尾

たなしんさんは、ギブするっていうときにそういうのを気を付けたりとか、逆に気を付けてないとか、こういうことに気を付けてるとかありますか?

たなしん

えっとですね、明確に気を付けているつもりはあんまりないんですけど、僕もそれこそ甘ちゃんなのか考え方が、「とりあえずギブしとけばいいかな」みたいな。

栃尾

うん、うん。

たなしん

ギブすらも考えてないとは思いますね、なんか。ただ、とりあえず誰かの役に立つことをやれる範囲でやっていく感じにしようかな、っていうのはずっと思っていて。

栃尾

はい。

たなしん

で、まあ、それをやってるような感じですかね。

栃尾

ふーん。まあ、やっぱり私はお金のことを考えちゃうんですけど、お金の呪縛から逃れられてないなって思いますけど。

たなしん

はい。

栃尾

その、たなしんさんっていうと、結構その能力的にちょっと相談ベースみたいな。

たなしん

はい、はい。

栃尾

ということで、「無償でちょっと相談させてよ」みたいな話とかが来るんじゃないかなって思うんですよね。

たなしん

あぁ、はい、はい。

栃尾

でも、「それって、ちゃんとやったらコンサルなんだけど」みたいな。

たなしん

はい、はい。

栃尾

その辺の切り分けとかはどうしてますか?

たなしん

あぁ、確かにありますね。難しい、難しい。それはわかります。

栃尾

難しい(笑)。

たなしん

はい。

栃尾

うん。

たなしん

それ、難しいっすね。

栃尾

相手の良識にゆだねるって感じですか?(笑)

たなしん

はい。あの、そこは僕もやっぱり課題ですね。

栃尾

うん、なるほどね。今までにはそんなにズルズルこうテイクばっかりしていく人はいなかったけどってことなんですかね?

たなしん

そうですね。

栃尾

うん、うん。何かしら途中で終わりになったり、途中でお仕事になったりすると。

たなしん

うん。

栃尾

なるほどね。でも、無意識に選んでるのかもしれないですね。そういう意味だと。

たなしん

あぁ、そうかもしれないですね。

栃尾

うん、ある程度ちゃんとしている人とお付き合いするというか。

たなしん

あの、そう、テイクばっかりするような人とはたぶん関わってない気がしますね。

栃尾

そもそもね。

たなしん

うん。

栃尾

あんまり仲良くならない、みたいな。

たなしん

はい。

栃尾

あぁ、あぁ。

たなしん

「そこはうまくできてるのかな」みたいなことはちょっと思いますけど。

栃尾

そうですね。無意識にできてる人からすると何でうまく行ってるかわからないかもしれないですね。

たなしん

うん。

栃尾

私の場合だと、ライティングっていうのが結構どこでもニーズがあるわけですよ。

たなしん

はい、はい。ありますよね。

栃尾

だけど、そう、それをでもなんか、ギブだからっていくらでもやっていいのかっていうのは、結構悩みますね。

たなしん

うーん。しかもあれですよね。その、お金をもらって書いてるものと、そうでなくてやってるものも混在しているわけじゃないですか、相手から見たら。

栃尾

相手から見たら? はい、はい。

たなしん

そこでのこう、何が仕事で、何が個人でみたいな話って結構分けづらかったりするのかなと思ったりしちゃいますけどね。

栃尾

そうですね、そういうのは結構ね、ありますね。

たなしん

うん。

栃尾

でも、確かに私もなんか人を選ぶっていうか。

たなしん

はい。

栃尾

「好きな人にギブする分にはいくらでもいいかな」って思ってるんですけど。

たなしん

うーん、そうですね。

栃尾

はい、友達とかね。

たなしん

うん、うん。

栃尾

でも、そうじゃない人には、「いくらでもという訳にはいかないな」という気はしてますね。

たなしん

確かに。

栃尾

私、アウトプット相談っていうのをやってて。

たなしん

へぇぇ、そうなんですか。

栃尾

無料で90分間アウトプットの相談に乗るんですよ。

たなしん

ふーん。

栃尾

その人が抱えてる課題とかをワーっと整理して、「こんなアウトプットがいいんじゃないですか?」っていうこともあるし。

たなしん

うん。

栃尾

「こうやったら継続できるんじゃないですか」とか。

たなしん

うん。

栃尾

そういうのを色々こう整理したり話したり、聞いたりしていくんですけど。

たなしん

ふーん。

栃尾

それはなんかあの、次のアウトプットコーチングっていう毎月やるやつがあって。

たなしん

はい。

栃尾

入り口の商材みたいなものなんですけど、とはいえ、でも、ほとんどの方が1回きりで終わりなので、それもすごいギブの1つだなと思ってやってます。

たなしん

はぁ。

栃尾

うん、うん。

たなしん

その先に繋がらないけれども、まあ、ギブにはなってるということですよね。

栃尾

そうですね。でも、やっぱりそれで私自身は得ているものが多いですね。「こんなことに悩むんだ」とか、「これ、あるあるの悩みなんだな」とか、その人がわかんないと仰っていることを素にブログを書いたり、メルマガを書いたりもするので。

たなしん

うん、うん。

栃尾

だから全部繋がっていて、循環してるから、「ギブしてる分戻ってるな」っていう感じがあるんですけどね。

たなしん

あぁ、その実感があるならいいですよね。

栃尾

うん、うん。そうですね。

たなしん

うん。

栃尾

だから、やっぱりそういう納得感みたいな感じなのかな。

たなしん

あとは、なんか「僕も大人になったな」と思うのは。

栃尾

はい。

たなしん

前だと、何かをギブするじゃないですか、例えば。

栃尾

うん。

たなしん

したら、何かやっぱりリターンを考えちゃう、相手から……

栃尾

その人から?

たなしん

そう、そう。なんかそういう「やってやったんだから」みたいなね、ことを結構本当に思ってた時期もやっぱりあったりして。

栃尾

はい。

たなしん

「いけないなと思いながらも、そう思ってしまうのが悩みです」みたいな感じがあったんですけど。

栃尾

うん、うん。

たなしん

最近はそういうのは最早なくなって、なんか「どっかしらで(返って)くるでしょ」みたいな。

栃尾

あ、わかります、わかります。

たなしん

なんか別にその人じゃないんだけど、ふとした時にやってくるものもあるだろうし、みたいな。

栃尾

うん、うん。あと、何ていうのかな、1を10にして返してくれる人が時々いるっていうか。

たなしん

あぁ、なるほど。

栃尾

それで全部チャラになっちゃったみたいな、他の人の分もみたいな。

たなしん

あぁ、そういうことか、そういうのはまだですね。

栃尾

そういうのもあります。

たなしん

うーん。

栃尾

ある、ある。すごいありますね。例えば、アウトプット相談をめっちゃ宣伝してくるとかね。そういうなんか、色んな所で、色んなSNSでこう私の名前を出して褒めてくれるとかね。

たなしん

うん、いいですね。

栃尾

そういうの、たくさんギブしているとそういうのが何個かに1個あるんだなっていう感じはします。

たなしん

はい、はい。

栃尾

だから、確かにその人からもらえなくても全然いいという風にはなりましたね。

たなしん

ふーん。あと、ちょっと最近……、っていうか今話していて思ったんですけど。

栃尾

はい。

たなしん

で、それを自分が意識していることを言語化してみた結果。

栃尾

はい。

たなしん

えっと、なんかギブのバリエーションって大事だなってちょっと思って、今。

栃尾

ほう、面白い。例えば?

たなしん

ギブできるものって、僕がこの前ちょっと記事にした中身でいうと、人脈と知識っていうのはいくらでもギブできる。

栃尾

はい、そんなに時間も食わないしね。

たなしん

そう、そう。「だからもうどんどんやっていったほうがいい」みたいな話がまず1個あって。

栃尾

なるほど。

たなしん

で、その他に僕、仏教本もよく読むようになって(笑)。

栃尾

あぁ、いいですね。

たなしん

えぇ、仏教系も結構読むようになっちゃったんですけど。

栃尾

良い、はい。

たなしん

その中でなんか「無財の七施」っていう考え方があるんですよね。

栃尾

無財の何ですか?

たなしん

「しちせ」。

栃尾

しちせ?

たなしん

お布施ってあるじゃないですか。

栃尾

はい。

たなしん

布施の「布」が「七」に換わって。

栃尾

ふーん。

たなしん

ななせ、七施。無財の七施っていうやつなんですけど。

栃尾

はい。

たなしん

これは何かというと、眼施(げんせ)とか、言辞施(ごんじせ)とか、身施(しんせ)とか、心施(しんせ)とか色々あるんですよ、7個。

栃尾

はい。

たなしん

で、要は、「温かい眼でちゃんと相手を観なさい」みたいなこととか(笑)。「優しい言葉を使って話しかけなさい」みたいなこととか、そういったものは無財の七施っていう風な話で、仏教の方が説いているわけですよね。

栃尾

はい。

たなしん

で、そこに、僕が読んだ本の中では、あと「にせ」っていうやつ、耳にお布施の施って「耳施(にせ)」って読むんですけど。

栃尾

うん。

たなしん

その聴くこともお布施だと。

栃尾

あぁ、なるほどね、わかる、わかる。

たなしん

はい。布施っていうと、お金を払ってお布施をするみたいなイメージがあると思うんですけど、なので、無財なんですよ。無財の七施。

栃尾

うん。

たなしん

で、僕が読んだ本の人はさらに「耳施」っていう耳の施って書くやつを付け加えて、無財の八施って言ってるわけなんですけど。

栃尾

はい。

たなしん

まあ、それがすごく大事ですみたいなことを言ってたりするんですよね。

栃尾

うん、うん。

たなしん

だからそれも、僕ギブの考え方にすごい合致して、「あぁ、確かにやさしい言葉をかけるだけでもギブなんだろうな」と思ったり、「相手の話を聞くとかね、そういうのもギブだし」みたいな、色々すごい学びがあったんですよね、そこでも。

栃尾

うん、うん、確かに。

たなしん

なので、バリエーションをそうやって作っていくって大事だなと思ってその記事を書いたんですよ。

栃尾

はい。

たなしん

で、さらに今思ったのは。

栃尾

はい。

たなしん

例えば、僕、企業さんとかに時々やるのが、お金をもらってから納品をするわけではなくて、最初からもう納品物のレベルに近いやつを出しちゃうっていう。

栃尾

はい。

たなしん

完パケっていうんですか。

栃尾

はい、はい。

たなしん

完成状態の、ほぼ完成状態に近いモノを持って行っちゃうっていうことを。

栃尾

え、プレゼン段階でみたいな?

たなしん

そうです、そうです。

栃尾

へぇ、はい。

たなしん

例えば「名前を考えてほしい」っていう風に言われてた時に。

栃尾

あぁ、はい。

たなしん

ある程度もうこれだっていうのを作って行っちゃって。

栃尾

うん、うん。

たなしん

で、それをもう持って行ってあげるみたいな。

栃尾

うん。

たなしん

別に向こうから色々話を聞く前に。

栃尾

はい。

たなしん

で、そういうのを持っていくとすごい話が早いんですよね。

栃尾

へぇ、それがそのまま採用されることもあるんですか?

たなしん

それがそのまま採用されることも当然ありますし。

栃尾

へぇ。

たなしん

「えっと、じゃあ、その方向性でもうちょっとブラッシュアップしたい」とか。

栃尾

うん、うん。

たなしん

で、それで確実にお金が入るみたいな、わかんないけど(笑)。

栃尾

うん、うん。

たなしん

普通考えるとやっぱり、お金がちゃんと確定してから提案したりとか、納品していくみたいな話だと思うんですけど。

栃尾

はい。

たなしん

なんか「そう言えばそういうことも、たまにやっちゃうな」みたいなことをちょっと思っていて。

栃尾

それってギブとなんか、精神的に繋がっているっていうことですか?

たなしん

なんかそれも結局、何て言うんですかね、最初にキブしちゃうっていう発想。

栃尾

先に渡しちゃうみたいな。

たなしん

ことなのかなとちょっと思って。

栃尾

なるほどね。

たなしん

なんか結構バリエーションをいくつか持っておいて、その時、その時にギブできるものをチョイスして、当然そこに強弱をつけてもいいんだろうなってやっぱり思ったり。

栃尾

うん、うん。

たなしん

とっちーさんの話を聞いてて思ったりしましたね、今。

栃尾

なるほどね、バリエーション。私、例えば、アウトプット相談を受けて、「アウトプットでこんな風にしたほうがいいですよ」っていうのを言うんですけど、例えば、私も顔出しずっとできなかったりとか、ツイッターで。

たなしん

はい、はい。

栃尾

で、ブログを書いて、フェイスブックにずっとシェアできなかったとか。そういう悩みがある訳ですよ。悩みがあった、過去に。

たなしん

うん、うん。

栃尾

でも、それも相手の人の救いになるみたいなことがあるんですよね。

たなしん

うーん。

栃尾

「とっちーさんでもそんなときあったんだ」みたいな。「じゃあ、私もできるかも」みたいな。

たなしん

はい、はい。

栃尾

だからそのバリエーションっていうことでいうと、なんか自分の弱みみたいなものも。

たなしん

うーん、そうですね。いや、おっしゃる通りです、そう、そう。

栃尾

そう、なんかギブの1つになるなと今思いました。

たなしん

だから経験ですよね。

栃尾

そう、そう。長く生きてればそれだけ経験が多いので浮き沈みもあるし、チャレンジしたこともあるし、だから、そういうのはギブできるものかもしれないですね。

たなしん

うーん、おっしゃる通りですね。

栃尾

うん、うん。なるほど、面白い。

たなしん

いいですね。

栃尾

いいですね。バリエーション増やしていきたいですね。

たなしん

そういう意味で考えるといくらでもあるみたいな。

栃尾

確かにね、相談するっていうこともね、相手にとってうれしいかもしれないし。

たなしん

そうですね。

栃尾

はい、そんな訳でそろそろお時間になりましたので、はい、じゃあ、今日はこれで終わりにしたいと思います。はい、以上、栃尾江美と。

たなしん

たなしんでした。

<書き起こし、編集:折田大器

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