ギブについてブログに書かれていたたなしんさん。私も「GIVEの実験室」をやっているので、ギブについて考えていることを2人で話しました。ギブするときに気を付けていることや、どんなギブをしているか、などなど。
クリエイティブの。
反対語。
こんにちは、ストーリーエディターの栃尾江美です。
こんにちは、たなしんです。
このポッドキャストは私、栃尾江美が好きな人やお話したい人をお呼びして、クリエイティブに関することや哲学的なことを好き勝手に話す番組です。はい、再びたなしんさん、お願いいたします。
はい、よろしくお願いします。
よろしくお願いします。今度はですね、たなしんさんのブログに、ブログ? メディアのほうでしたっけ?
はい。
えっと、ギブについて書かれてたので。
はい。
私もね「GIVEの実験室」っていうのをやっておりますし。
はい。
ギブについてお話しようかなと思ってるんですけど。
あ、いいですね、面白いです。
(笑)。「ギブ・アンド・テイク」っていう本を読まれたことありますか?
僕、でもこれ読んだの結構最近で。
あ、そうなんだ。
はい。
はい。
あのぉ……
あ、それに書いてあったんでしたっけね?
そうです、そうです。
そっか、そっか、はい。
だいぶ出たの前ですよね? ちょっと。
うん、結構前だと思います。はい。
出たのは知ってて、ただ、なんか読むのは今になっちゃったみたいな感じなんですけど(笑)。
どうでしたか?
えっと、まあ、でも面白かったというか、はい。あの、わりと考えてたこととも近しいこともやっぱり書いてたし。
はい。
「大事なことがたくさん書かれてたな」と思います。
うん、うん。私がやっぱりですね、通して気になってたのは。
はい。
まあ、経済的な面でいうとすごい成功している人とそうじゃない人。一番上と一番下は両方ギブの人だという話。
うん。
で、テイクばっかりの人とか、ギブ・アンド・テイクを均衡させようとするマッチャーという人は、その間であるという話が、やっぱりすごい印象的で、「何がその明暗を分けるのか」と思っていて。
はい。
「どこに書いてあんのかな」と思いながら(笑)、よくわかんないで終わっちゃった気がするんですけど。
はい、はい。
書いてありましたっけ?(笑)
なんかそんなに書いてなかったような。
そんなに書いてない(笑)。すごいホワァっとですよね。
うん、気がします。
なんか事例は書いてありましたけど。
うん。
その辺思うところありますか?
「搾取しようとする人を遠ざけられるか遠ざけられないか」みたいな話なのかなとかちょっと思って。
うん、なるほど。確かにそういう実例書いてありましたよね、はい。
うん。結局……
見分けるってことですよね?
そうです、そうです。見分ける。振るい分けをするっていうか。そこができるかできないかっていうのが同じギバーなんだけど、まあ、分ける、そこを分けてしまうことなのかなぁ、と。
なるほど。
ちょっと思った感じですね。
やっぱり吸い取るだけ吸い取るみたいな感じの人に捕まっちゃうとやっぱりギバーであっても報われないみたいなことがありますよ、ってことですよね。
結局断ることも、断るというか、離れるとか避けるとか、そういったことも成功するためには必要だよね、みたいなことなのかなぁとは思いますね。
はい、はい。
うん。
たなしんさんは、ギブするっていうときにそういうのを気を付けたりとか、逆に気を付けてないとか、こういうことに気を付けてるとかありますか?
えっとですね、明確に気を付けているつもりはあんまりないんですけど、僕もそれこそ甘ちゃんなのか考え方が、「とりあえずギブしとけばいいかな」みたいな。
うん、うん。
ギブすらも考えてないとは思いますね、なんか。ただ、とりあえず誰かの役に立つことをやれる範囲でやっていく感じにしようかな、っていうのはずっと思っていて。
はい。
で、まあ、それをやってるような感じですかね。
ふーん。まあ、やっぱり私はお金のことを考えちゃうんですけど、お金の呪縛から逃れられてないなって思いますけど。
はい。
その、たなしんさんっていうと、結構その能力的にちょっと相談ベースみたいな。
はい、はい。
ということで、「無償でちょっと相談させてよ」みたいな話とかが来るんじゃないかなって思うんですよね。
あぁ、はい、はい。
でも、「それって、ちゃんとやったらコンサルなんだけど」みたいな。
はい、はい。
その辺の切り分けとかはどうしてますか?
あぁ、確かにありますね。難しい、難しい。それはわかります。
難しい(笑)。
はい。
うん。
それ、難しいっすね。
相手の良識にゆだねるって感じですか?(笑)
はい。あの、そこは僕もやっぱり課題ですね。
うん、なるほどね。今までにはそんなにズルズルこうテイクばっかりしていく人はいなかったけどってことなんですかね?
そうですね。
うん、うん。何かしら途中で終わりになったり、途中でお仕事になったりすると。
うん。
なるほどね。でも、無意識に選んでるのかもしれないですね。そういう意味だと。
あぁ、そうかもしれないですね。
うん、ある程度ちゃんとしている人とお付き合いするというか。
あの、そう、テイクばっかりするような人とはたぶん関わってない気がしますね。
そもそもね。
うん。
あんまり仲良くならない、みたいな。
はい。
あぁ、あぁ。
「そこはうまくできてるのかな」みたいなことはちょっと思いますけど。
そうですね。無意識にできてる人からすると何でうまく行ってるかわからないかもしれないですね。
うん。
私の場合だと、ライティングっていうのが結構どこでもニーズがあるわけですよ。
はい、はい。ありますよね。
だけど、そう、それをでもなんか、ギブだからっていくらでもやっていいのかっていうのは、結構悩みますね。
うーん。しかもあれですよね。その、お金をもらって書いてるものと、そうでなくてやってるものも混在しているわけじゃないですか、相手から見たら。
相手から見たら? はい、はい。
そこでのこう、何が仕事で、何が個人でみたいな話って結構分けづらかったりするのかなと思ったりしちゃいますけどね。
そうですね、そういうのは結構ね、ありますね。
うん。
でも、確かに私もなんか人を選ぶっていうか。
はい。
「好きな人にギブする分にはいくらでもいいかな」って思ってるんですけど。
うーん、そうですね。
はい、友達とかね。
うん、うん。
でも、そうじゃない人には、「いくらでもという訳にはいかないな」という気はしてますね。
確かに。
私、アウトプット相談っていうのをやってて。
へぇぇ、そうなんですか。
無料で90分間アウトプットの相談に乗るんですよ。
ふーん。
その人が抱えてる課題とかをワーっと整理して、「こんなアウトプットがいいんじゃないですか?」っていうこともあるし。
うん。
「こうやったら継続できるんじゃないですか」とか。
うん。
そういうのを色々こう整理したり話したり、聞いたりしていくんですけど。
ふーん。
それはなんかあの、次のアウトプットコーチングっていう毎月やるやつがあって。
はい。
入り口の商材みたいなものなんですけど、とはいえ、でも、ほとんどの方が1回きりで終わりなので、それもすごいギブの1つだなと思ってやってます。
はぁ。
うん、うん。
その先に繋がらないけれども、まあ、ギブにはなってるということですよね。
そうですね。でも、やっぱりそれで私自身は得ているものが多いですね。「こんなことに悩むんだ」とか、「これ、あるあるの悩みなんだな」とか、その人がわかんないと仰っていることを素にブログを書いたり、メルマガを書いたりもするので。
うん、うん。
だから全部繋がっていて、循環してるから、「ギブしてる分戻ってるな」っていう感じがあるんですけどね。
あぁ、その実感があるならいいですよね。
うん、うん。そうですね。
うん。
だから、やっぱりそういう納得感みたいな感じなのかな。
あとは、なんか「僕も大人になったな」と思うのは。
はい。
前だと、何かをギブするじゃないですか、例えば。
うん。
したら、何かやっぱりリターンを考えちゃう、相手から……
その人から?
そう、そう。なんかそういう「やってやったんだから」みたいなね、ことを結構本当に思ってた時期もやっぱりあったりして。
はい。
「いけないなと思いながらも、そう思ってしまうのが悩みです」みたいな感じがあったんですけど。
うん、うん。
最近はそういうのは最早なくなって、なんか「どっかしらで(返って)くるでしょ」みたいな。
あ、わかります、わかります。
なんか別にその人じゃないんだけど、ふとした時にやってくるものもあるだろうし、みたいな。
うん、うん。あと、何ていうのかな、1を10にして返してくれる人が時々いるっていうか。
あぁ、なるほど。
それで全部チャラになっちゃったみたいな、他の人の分もみたいな。
あぁ、そういうことか、そういうのはまだですね。
そういうのもあります。
うーん。
ある、ある。すごいありますね。例えば、アウトプット相談をめっちゃ宣伝してくるとかね。そういうなんか、色んな所で、色んなSNSでこう私の名前を出して褒めてくれるとかね。
うん、いいですね。
そういうの、たくさんギブしているとそういうのが何個かに1個あるんだなっていう感じはします。
はい、はい。
だから、確かにその人からもらえなくても全然いいという風にはなりましたね。
ふーん。あと、ちょっと最近……、っていうか今話していて思ったんですけど。
はい。
で、それを自分が意識していることを言語化してみた結果。
はい。
えっと、なんかギブのバリエーションって大事だなってちょっと思って、今。
ほう、面白い。例えば?
ギブできるものって、僕がこの前ちょっと記事にした中身でいうと、人脈と知識っていうのはいくらでもギブできる。
はい、そんなに時間も食わないしね。
そう、そう。「だからもうどんどんやっていったほうがいい」みたいな話がまず1個あって。
なるほど。
で、その他に僕、仏教本もよく読むようになって(笑)。
あぁ、いいですね。
えぇ、仏教系も結構読むようになっちゃったんですけど。
良い、はい。
その中でなんか「無財の七施」っていう考え方があるんですよね。
無財の何ですか?
「しちせ」。
しちせ?
お布施ってあるじゃないですか。
はい。
布施の「布」が「七」に換わって。
ふーん。
ななせ、七施。無財の七施っていうやつなんですけど。
はい。
これは何かというと、眼施(げんせ)とか、言辞施(ごんじせ)とか、身施(しんせ)とか、心施(しんせ)とか色々あるんですよ、7個。
はい。
で、要は、「温かい眼でちゃんと相手を観なさい」みたいなこととか(笑)。「優しい言葉を使って話しかけなさい」みたいなこととか、そういったものは無財の七施っていう風な話で、仏教の方が説いているわけですよね。
はい。
で、そこに、僕が読んだ本の中では、あと「にせ」っていうやつ、耳にお布施の施って「耳施(にせ)」って読むんですけど。
うん。
その聴くこともお布施だと。
あぁ、なるほどね、わかる、わかる。
はい。布施っていうと、お金を払ってお布施をするみたいなイメージがあると思うんですけど、なので、無財なんですよ。無財の七施。
うん。
で、僕が読んだ本の人はさらに「耳施」っていう耳の施って書くやつを付け加えて、無財の八施って言ってるわけなんですけど。
はい。
まあ、それがすごく大事ですみたいなことを言ってたりするんですよね。
うん、うん。
だからそれも、僕ギブの考え方にすごい合致して、「あぁ、確かにやさしい言葉をかけるだけでもギブなんだろうな」と思ったり、「相手の話を聞くとかね、そういうのもギブだし」みたいな、色々すごい学びがあったんですよね、そこでも。
うん、うん、確かに。
なので、バリエーションをそうやって作っていくって大事だなと思ってその記事を書いたんですよ。
はい。
で、さらに今思ったのは。
はい。
例えば、僕、企業さんとかに時々やるのが、お金をもらってから納品をするわけではなくて、最初からもう納品物のレベルに近いやつを出しちゃうっていう。
はい。
完パケっていうんですか。
はい、はい。
完成状態の、ほぼ完成状態に近いモノを持って行っちゃうっていうことを。
え、プレゼン段階でみたいな?
そうです、そうです。
へぇ、はい。
例えば「名前を考えてほしい」っていう風に言われてた時に。
あぁ、はい。
ある程度もうこれだっていうのを作って行っちゃって。
うん、うん。
で、それをもう持って行ってあげるみたいな。
うん。
別に向こうから色々話を聞く前に。
はい。
で、そういうのを持っていくとすごい話が早いんですよね。
へぇ、それがそのまま採用されることもあるんですか?
それがそのまま採用されることも当然ありますし。
へぇ。
「えっと、じゃあ、その方向性でもうちょっとブラッシュアップしたい」とか。
うん、うん。
で、それで確実にお金が入るみたいな、わかんないけど(笑)。
うん、うん。
普通考えるとやっぱり、お金がちゃんと確定してから提案したりとか、納品していくみたいな話だと思うんですけど。
はい。
なんか「そう言えばそういうことも、たまにやっちゃうな」みたいなことをちょっと思っていて。
それってギブとなんか、精神的に繋がっているっていうことですか?
なんかそれも結局、何て言うんですかね、最初にキブしちゃうっていう発想。
先に渡しちゃうみたいな。
ことなのかなとちょっと思って。
なるほどね。
なんか結構バリエーションをいくつか持っておいて、その時、その時にギブできるものをチョイスして、当然そこに強弱をつけてもいいんだろうなってやっぱり思ったり。
うん、うん。
とっちーさんの話を聞いてて思ったりしましたね、今。
なるほどね、バリエーション。私、例えば、アウトプット相談を受けて、「アウトプットでこんな風にしたほうがいいですよ」っていうのを言うんですけど、例えば、私も顔出しずっとできなかったりとか、ツイッターで。
はい、はい。
で、ブログを書いて、フェイスブックにずっとシェアできなかったとか。そういう悩みがある訳ですよ。悩みがあった、過去に。
うん、うん。
でも、それも相手の人の救いになるみたいなことがあるんですよね。
うーん。
「とっちーさんでもそんなときあったんだ」みたいな。「じゃあ、私もできるかも」みたいな。
はい、はい。
だからそのバリエーションっていうことでいうと、なんか自分の弱みみたいなものも。
うーん、そうですね。いや、おっしゃる通りです、そう、そう。
そう、なんかギブの1つになるなと今思いました。
だから経験ですよね。
そう、そう。長く生きてればそれだけ経験が多いので浮き沈みもあるし、チャレンジしたこともあるし、だから、そういうのはギブできるものかもしれないですね。
うーん、おっしゃる通りですね。
うん、うん。なるほど、面白い。
いいですね。
いいですね。バリエーション増やしていきたいですね。
そういう意味で考えるといくらでもあるみたいな。
確かにね、相談するっていうこともね、相手にとってうれしいかもしれないし。
そうですね。
はい、そんな訳でそろそろお時間になりましたので、はい、じゃあ、今日はこれで終わりにしたいと思います。はい、以上、栃尾江美と。
たなしんでした。
<書き起こし、編集:折田大器>