「会社のホームページを立ち上げるから、それと連動して発信もしていきたい」と話すのは、社会保険労務士の福井勇さん。ところが、ブログやTwitter、Facebookなどいろいろある中で、どれを進めればいいのわからず、判断基準も持っていない。そこで、アウトプット相談に訪れてくれた。
TwitterやFacebook、ブログの棲み分けがわからない
社会保険労務士事務所を経営している福井さんは、新しく会社のホームページを立ち上げようと思っているそう。ただ、立ち上げただけでは誰も見てくれないので、情報発信をする必要性を感じている。
ホームページは、パッケージとして販売している企業に依頼して、特に迷いなく作れるのだという。
「ブログやTwitter、Facebookで発信している人は多いが、どれがマストなのだろうか……」
福井さん自身は、地元の周辺で顧客を増やしていきたいと考えている。また、文字を書くのはさほど苦ではないとのこと。
ブログやTwitterの位置づけを解説
まずは図を描いて、ブログやTwitter、Facebookの位置づけを紹介した。読者の立場からすると「ブログは検索で出てくることがあるし、古いものも比較的読まれる傾向がある」「TwitterやFacebookはあくまで最新情報しか見られない。過去にどれだけいいことを書いてもあまり資産としてたまっていかない」旨を話した。
Facebookにブログのように長い文章を書いている人もいるが、私個人的にはもったいないと思う。あとでブログに転載するなら別だが、基本的にはそのときにしか読まれないからだ。自分で意識的に振り返るのも難しい。
- ブログはストック情報
- TwitterやFacebookはフロー情報
上記のように話したら「ストックとフローという概念はとてもしっくりきました」言ってくださった。
他に注意すべきこととして、フォロワー(読者)は基本的にTwitterやFacebookに付き、ブログには付かない。だから、ブログを更新してもそのままでは誰も気づいてくれないのだ。「更新しました」と伝えるために、TwitterかFacebookはやっておいたほうがいいだろう。
社長ブログ+Facebookで行きましょう
福井さん自身は、ある程度のボリュームの文章を書くことはさほど苦ではないそうなので、ブログはぜひやりましょう、と話した。内容については、仕事ばかりだとさほどネタもないので、趣味の自転車について書いていきたいとこのとだった。趣味のことでも抽象的にすれば仕事に通じる教訓もあるし、人となりがわかり、「自転車をずっと続けている人」ということで信頼にもつながりそうだ。
また、顧客として地元周辺をターゲットとしているので、知り合いとの繋がりを広げていった方がいいだろう。そのため、TwitterよりはFacebookのほうが向いているのではないか、と提案した。
Facebookではブログの更新情報を投稿する。できればリンクを張るだけでなく、概要文をつけておくといい。
また、多少プライベートな情報もあったほうが親近感がわく。子どもの写真などが心配なようなら「友達」のみの公開にすることもできる。公開の範囲は投稿ごとに設定できるので、デフォルトを「友達」にしておいて、仕事関係の時だけ「公開」にするといい。これなら、オペレーションを間違えても公開の範囲がせばまるだけなので、個人情報漏洩のリスクも少ない。
現在はホームページを制作中だが、次のように継続していくことを提案した。
- 社長ブログを開設する(はてなブログなど)
- ブログは週一(水または木曜日)更新
- ブログの最後にHPのバナーやリンクを張る
- Facebookはブログを更新したタイミングで概要文+リンクを投稿
- Facebookには月に2回程度プライベートなことを投稿
これらがある程度軌道に乗ってきたら、Twitterやメルマガも検討していきたいという。
セッションを受けての感想
「フローとストックの説明でピンときました。現在自分に何が提供できるか勘案中でそれに応じたブログにしていきたいと思っています。」
<執筆:栃尾江美>