
わが子をアユミちゃんに預かってもらうことが多く、お仕事でもプライベートでもお世話になりっぱなし。アユミちゃんから見た我が子の話や、栃尾の子どもとの接し方などを語ってみました。「サンタさんっているの?」って言われたら、どう答えますかね?
栃尾クリエイティブの。
アユミ反対語。
栃尾こんにちは、ストーリーエディターの栃尾江美です。
アユミデザイナーのアユミです。
栃尾このポッドキャストは、私、栃尾江美がゲストをお招きして、クリエイティブに関することや哲学的なことを好き勝手に話す番組です。
アユミほい。
栃尾最近ね、アユミちゃんに結構、子どもを預けておりまして。
アユミはい。
栃尾何回か言ってるかわからないけど、上の子は学校に行ったり行かなかったりで、下の子はそんなお兄ちゃんを見て、すっかり保育園をやめてしまったので(笑)。
アユミ(笑)。
栃尾ニートということで(笑)、なんかニートって言ったらさ、「そんな風に言わないでください」みたいに結構言われるんだよね。
アユミへぇ、誰に?
栃尾ツイッターとかで。
アユミぉう。
栃尾まあ、いいんだけど、肩書がないっていう(笑)。
アユミ(笑)。
栃尾ひきこもりとも言いたくないから。
アユミあぁ、ひきこもってはいないっすもんね、明るいし。
栃尾そう、色んなところ行ってるから。
アユミうん。
栃尾で、私が仕事に行くときに、(他に)預けられないときに、アユミちゃんにお願いしたりしていると。
アユミはい。
栃尾で、ホントに結構一時期、週1とか週2とかで預かってもらってたし。
アユミそうですね。
栃尾お泊りもしたしね。
アユミそうですね。
栃尾だから、数時間預かるのと、1日、2日ずっと一緒にいるのって、結構子どもたちとの関係性も変わるだろうなと思っていて。
アユミそうですね。
栃尾どんな風なのかなというのをちょっと聞いてみたいなと思ったんだよね。
アユミはい。
栃尾ムカついたりするでしょ?
アユミムカついたりしますね(笑)。
栃尾(笑)。
アユミ(笑)。
栃尾どういうとき?
アユミえー、なんでしょうねぇ、忘れちゃいましたね(笑)。
栃尾そっか。
アユミ忘れちゃってる、私。
栃尾そっか。
アユミ私寝ると忘れちゃうんですよ、そういうの。
栃尾はい、はい。怒ったりもする? 叱るっていうか?
アユミ怒ったりもしますね。例えば、兄弟げんかがあったときとかに、あまりにヒドいと一発、声発したりしますけど。
栃尾お兄ちゃんのほうに?
アユミそのとき、どっちがどうかにも依りますね。
栃尾はい、はい。
アユミ結構、お兄ちゃんのほうは意外と弟のことを思ってることが多い。
栃尾弟を?
アユミ思いやってることが多くて、「それなのに弟言うことをきかねぇ」みたいなときもあるんで。
栃尾ふーん。
アユミ弟に、諭すときのほうが多いかもしれないですね。
栃尾へぇ。
アユミどっちかと言うと、うちでは。
栃尾なるほどね。
アユミうん。
栃尾それはお兄ちゃんにとっては「ありがたい」かもしれないね。
アユミとはいえ、弟5歳だったりとかして、やっぱり5歳だとわからないことも多いと思うから、あんまりにきつく言ったりはなるべくしないようにしてるんですけど、大変だなと思う。
栃尾ふふふ。
アユミいや、正直なところ思ったりはしてましたね、だから「江美さんすげぇな」って。
栃尾あ、そう?
アユミスゲェって思ってますよ。
栃尾子どももさ、遠慮がなくなって来るでしょ?
アユミそうですね。
栃尾それもきついっちゃ、きついよね、きっと。
アユミあぁ、そうっすね、でも、どっちかって言うとあんまり遠慮されたくないので。
栃尾あぁ、そっか。
アユミそうっすね、適当に自由にしてもらってかまわないタイプで。
栃尾あぁ、それは良いんだけど、暴言を吐くとかさ。
アユミそういうときは、言いますね。「あぁ? お前なんつった?」って(笑)。
栃尾(笑)「なんつった?」。
アユミ「なんつった?」っつって。
栃尾そうすると?
アユミなんかシカトされますね(笑)。
栃尾あぁ、そうなの?
アユミはい。
栃尾「ごめんね」とか言うことはある?
アユミあぁ、あります、あります。全然、そういうのギャグだったりするので、無視されても構わないんですけど、本当に兄弟げんかでヤバいときとかは、「やっぱりお互いにごめんって言わないとダメじゃん」っていう話を二人にしてたりはして。
栃尾アユミちゃんに「ごめん」って言うことはある?
アユミ私?
栃尾それかアユミちゃんが言うこととか。
アユミあぁ、まあ、ちょっとしたことではありますけど、すごい喧嘩をしたことがないので。
栃尾そっか、そっか。これからかもね?(笑)
アユミえぇー、あるんですか?
栃尾めっちゃするよ。
アユミめっちゃする?
栃尾普通に。
アユミ喧嘩するんですか?
栃尾うん、最近ちょっとあれかな。でも、親のメンタルの状況によって、私にちょっと余裕がなくなると、いつもより強い口調になり、いつもより許せる範囲が狭まり、向こうもキレてきて、それで「もうふざけんな」みたいな感じになるよね。
アユミへぇ。
栃尾で、結局正しい正しくないで言うと、子どもがルールを破ってるみたいな。親からすれば、私のほうが正しいみたいなケースがほとんどなわけよ。
アユミはい。
栃尾だから、怒る理由はどこにでも散らばっていて、それをどこまで許容するかで、度量が問われているというか。
アユミでも、とはいえお母さんも人間じゃないですか。
栃尾そう、そう。
アユミだから怒ってもいいし、喧嘩してもいいし、そのほうが絆が深まる気がしますよね。
栃尾ある程度はね。でも、やっぱりニコニコしているほうがいいし、直して欲しいことは、怒らず普通に言ったほうがいいよね。
アユミあぁ、そうですか、そのほうが伝わりますか。
栃尾怒鳴るとね、子どもは怒鳴られたことしか覚えてない。
アユミあぁ、確かに。
栃尾何で怒鳴られたかを忘れちゃうんだよね。
アユミ衝撃のほうが、大きいような気がしますね。
栃尾何の意味もないんだよね。と私は思っていて、心が穏やかでいつもご機嫌というのが、子どもを笑わせられる母親が一番理想の母親じゃないかと思ったことがあって。
アユミおぉ。
栃尾子どもを楽しませられる。しかも毎日。
アユミずっとすか? 毎日? へぇ。
栃尾だったら、理想的じゃない?
アユミまあ、理想ですね、確かにね。
栃尾いつもご機嫌で。そしたら、子どもが間違えようがないっていうか。
アユミうーん……、ある意味で放任なんですかね? そういうのって?
栃尾でも、たくさん話してないとやっぱり笑わせるとかできないと思うしさ。
アユミあぁ、そっか、そっか。じゃあ、そういう意味の笑わせるという感じじゃなくて、もっと深く付き合った上で、笑わすことができるご機嫌なお母さんなんですね。
栃尾そう、そう。悪いことを言うときも、本当は怒鳴らないほうがいいと思うけど、でも、やっぱりメンタルが弱いと声を荒げてしまうこともあるから、そういうときに「言い方がきつい」とか言われて、「あぁ、ごめんね、今日ちょっと寝不足でさ」みたいなことはよくあるかな。
アユミあぁ、はい。でも、それ「ちょっと寝不足でさ」って言えるのってすごくいいですね。
栃尾そう、それを言えないとつらいよね。
アユミうん。格好つけて「親々(おやおや)しい」みたいな。
栃尾(笑)。
アユミ何て言うんですか。
栃尾正当化するってことじゃない?
アユミ親としてこうあるべきみたいなのがあると、ちょっと疲れちゃいますよね、きっとね。
栃尾そう、そう。疲れるし、「こいつ嘘言ってる」っていうのがバレちゃうよね、たぶん子どもにね。
アユミあぁ。
栃尾でも、それを逆手にとってさ、「ママ、なんでそんなに怒ってるの? 寝不足なんじゃないの」とかって怒られることもあって(笑)。
アユミまぁ、かわいい(笑)。
栃尾「そっちが悪いんだろ」みたいに怒られることもあって、それはそれでまたムカつくんだけどさ。
アユミあぁ、確かにね。
栃尾「君が悪いんじゃないの」みたいなさ。
アユミ(笑)。
栃尾それはあるけどね。
アユミ江美さん家の子たちは、言えば理解してくれるんですよ、めっちゃ。
栃尾へぇ、アユミちゃんは、学童の先生とかやってたから。
アユミあぁ、そうですね。
栃尾今までの経験で比べると、ってこと?
アユミそうですね、賢いなと思いますね、そういう意味で。
栃尾ふーん。
アユミ勉強はあれなんでわかんないですけど、ちゃんと大人の言葉を理解して、結構立ち振る舞いも多少注意しながらも、子どもっぽいなって感じです。
栃尾へぇ、2人とも?
アユミ2人とも。
栃尾へぇ。
アユミなんか賢さはあるけど、すごく元気いっぱいなんで、手こずることもありますけど(笑)。
栃尾やりたいことに貪欲だよね?
アユミ超貪欲です。
栃尾(笑)。
アユミそれしかやりたくないってなるんで。ご飯も食べないで。
栃尾(笑)二人ともね。
アユミそうっすね。
栃尾ホントそう。でも、前のさ、中川さんとのポッドキャスト(第182回「子育ての方針とゲームについて」)でも話したけども、それは本当に良いことだと思っていて。
アユミホントですね。
栃尾やりたいことわかんない大人も多いからね。でも、話がわかるってことは良いことだね。
アユミ良いことですよね。しかも優しいんで2人とも結局。
栃尾へぇ。
アユミ結局相手を思いやってる感じもしますし。
栃尾すげぇ喧嘩するけどね(笑)。
アユミすげぇ喧嘩するけど(笑)。もうちょっと弟が大人になったら、二人の関係性はもっと良くなる気がしますね。
栃尾そうなんかね?
アユミうん。
栃尾まあ、そうだね、お兄ちゃん今結構我慢しているところがあるからね。
アユミそうですよね。
栃尾話を言ってわかるというので思ったんだけどさ、結構、大人の都合で誤魔化すみたいなのをあんまりしたくなくて。
アユミあぁ。
栃尾例えばさ、サンタクロースはいるのかみたいなのがさ、毎年、ツイッターで結構話題になってさ。この返しは美しいみたいなのがよくあるんだけど、「それをこういう風に子どもに説明して、子どもの夢を奪わなかったよ」みたいな自慢話も結構聞くの。意味わかる?
アユミわかります。
栃尾なんだけど、それも子どもバカにしてるなって思うわけ、なんとなくね。
アユミなるほど。
栃尾で、大人の作ったつくり話を「美しいでしょ、はい」みたいにすることが。
アユミそうですね、確かに。
栃尾だから、サンタクロースっているのって言われたときに、「どう思うの?」って聞いて、「あぁ、そうなんだ、ママは確かに見たことないけど、あなたが思うように考えればいいんじゃない」って感じにしてるんだけど。
アユミあぁ、いいですね。
栃尾そう、そう。対等に話すようには気を付けているかなぁ。妖怪とかさ。
アユミだからかな、ちゃんと話しができるっていうか。言葉が理解できるというか。
栃尾うん、わかんないと結構嫌そうにするしね。
アユミね、突っ込んで聞いてきて。たまに焦るときもあるんですけど。
栃尾ホントに? (笑)。
アユミ「あぁ、そこは考えたことなかったなぁ」みたいな。
栃尾あぁ、それ誰かも言ってた。
アユミそう、なんか「そういう視点……、ごめん、わかんない」って言って(笑)。
栃尾(笑)。
アユミ言うことはありますね。
栃尾嫌になんない? お願いしちゃってますけど。
アユミあぁ、全然。
栃尾大変じゃない?
アユミ大変ですよね(笑)。
栃尾(笑)。
アユミ大変は、大変だけど、とはいえ、何が大変なんだろうな? 「何か起きたときに怖いな」とは思いますけど、怪我しちゃったとか、病気になっちゃったとか。そういう心配が一番大きくて、そういうのが大変かなとは思いますけど。
栃尾よく言われてるのは、お母さんたちが常に気を付けていなきゃいけない。別に何をやっていても、心の隅っこで常に子どもの存在を気を付けてなくちゃいけないみたいなのが、実はすごいストレス高いんじゃないかみたいに言われていて。
アユミそうですよねぇ。隣で仕事をしていて、目に入る場所にいるのに、気になっちゃうんですよね。なんかそういうのは、確かに、もしかしたらストレスに感じるのかもしれないですね。
栃尾私は随分気にしないようになったから、わりと仕事に集中できるけど、前は確かに全然あれだったし、家のことをやっていてもね、「あぁ、ご飯作んなきゃ」とかさ、「あぁ、おやつの時間じゃん、もう」とかさ。そういうので、どんどん途切れるというのはあるよね。
アユミそうですね。
栃尾彼らをどかさないと片づけられないとかさ。どいてくれないしさ(笑)。
アユミどいてくれないしね(笑)。
栃尾そういうのは、あるかもしれない。アユミちゃんはでも、子どもほしいんだもんね?
アユミゆくゆくは、そうですね。今はちょっとあれですけど。
栃尾そうだよね、うん。
アユミ最悪、うち、自分のお腹から出てきた子じゃなくても正直いいと思っていて。
栃尾あぁ、あたしも同意。
アユミホントですか。
栃尾うん。
アユミ誰でも愛せるから。
栃尾そう、自分から産まれてきたからって、うん……って感じだよ(笑)。
アユミねぇ。
栃尾結局その血の繋がりより、何て言うの、一緒に暮らした時間?
アユミそうですよね。
栃尾と思うから、それは1日でも、2日でも。
アユミうん。
栃尾ホントにそれは思うな。
アユミだから、例えば、私が出産できない体でも、まあ、それはなんとかなるかな、と(笑)。
栃尾余裕があれば、養子でも、里親でもみたいな。
アユミ余裕があればそうですね。
栃尾それが自然になるといいなと私も思うな。
アユミですね。
栃尾という感じで、お時間となりましたが、告知、何をするか決めてなかったな。
アユミおぅ。
栃尾そうだね、ストーリーブックというのをやっていて、企業のお話を聞いて、小説仕立てに書いて、ちょっと冊子にしますというのがあるので、それにもし興味のある会社の方とかいたら、EMITOCHIO.NETにアクセスいただいて、お問い合わせいただければと思います。
アユミかなり、きれいに製本されて、絵もすごく味わい深い絵で、文体もめちゃくちゃ読みやすいですよね、あれね。
栃尾ホント? ありがとう。
アユミそうなんですよ。宣伝材料としてすごく良いなと思います。
栃尾おぅ、ありがとう。ちょっと薄めの冊子でね、書いておりますので、よろしくお願いします。
アユミはい。
栃尾はい、以上、栃尾江美と。
アユミ金子アユミでした。
<書き起こし、編集:折田大器>