わが子をアユミちゃんに預かってもらうことが多く、お仕事でもプライベートでもお世話になりっぱなし。アユミちゃんから見た我が子の話や、栃尾の子どもとの接し方などを語ってみました。「サンタさんっているの?」って言われたら、どう答えますかね?
クリエイティブの。
反対語。
こんにちは、ストーリーエディターの栃尾江美です。
デザイナーのアユミです。
このポッドキャストは、私、栃尾江美がゲストをお招きして、クリエイティブに関することや哲学的なことを好き勝手に話す番組です。
ほい。
最近ね、アユミちゃんに結構、子どもを預けておりまして。
はい。
何回か言ってるかわからないけど、上の子は学校に行ったり行かなかったりで、下の子はそんなお兄ちゃんを見て、すっかり保育園をやめてしまったので(笑)。
(笑)。
ニートということで(笑)、なんかニートって言ったらさ、「そんな風に言わないでください」みたいに結構言われるんだよね。
へぇ、誰に?
ツイッターとかで。
ぉう。
まあ、いいんだけど、肩書がないっていう(笑)。
(笑)。
ひきこもりとも言いたくないから。
あぁ、ひきこもってはいないっすもんね、明るいし。
そう、色んなところ行ってるから。
うん。
で、私が仕事に行くときに、(他に)預けられないときに、アユミちゃんにお願いしたりしていると。
はい。
で、ホントに結構一時期、週1とか週2とかで預かってもらってたし。
そうですね。
お泊りもしたしね。
そうですね。
だから、数時間預かるのと、1日、2日ずっと一緒にいるのって、結構子どもたちとの関係性も変わるだろうなと思っていて。
そうですね。
どんな風なのかなというのをちょっと聞いてみたいなと思ったんだよね。
はい。
ムカついたりするでしょ?
ムカついたりしますね(笑)。
(笑)。
(笑)。
どういうとき?
えー、なんでしょうねぇ、忘れちゃいましたね(笑)。
そっか。
忘れちゃってる、私。
そっか。
私寝ると忘れちゃうんですよ、そういうの。
はい、はい。怒ったりもする? 叱るっていうか?
怒ったりもしますね。例えば、兄弟げんかがあったときとかに、あまりにヒドいと一発、声発したりしますけど。
お兄ちゃんのほうに?
そのとき、どっちがどうかにも依りますね。
はい、はい。
結構、お兄ちゃんのほうは意外と弟のことを思ってることが多い。
弟を?
思いやってることが多くて、「それなのに弟言うことをきかねぇ」みたいなときもあるんで。
ふーん。
弟に、諭すときのほうが多いかもしれないですね。
へぇ。
どっちかと言うと、うちでは。
なるほどね。
うん。
それはお兄ちゃんにとっては「ありがたい」かもしれないね。
とはいえ、弟5歳だったりとかして、やっぱり5歳だとわからないことも多いと思うから、あんまりにきつく言ったりはなるべくしないようにしてるんですけど、大変だなと思う。
ふふふ。
いや、正直なところ思ったりはしてましたね、だから「江美さんすげぇな」って。
あ、そう?
スゲェって思ってますよ。
子どももさ、遠慮がなくなって来るでしょ?
そうですね。
それもきついっちゃ、きついよね、きっと。
あぁ、そうっすね、でも、どっちかって言うとあんまり遠慮されたくないので。
あぁ、そっか。
そうっすね、適当に自由にしてもらってかまわないタイプで。
あぁ、それは良いんだけど、暴言を吐くとかさ。
そういうときは、言いますね。「あぁ? お前なんつった?」って(笑)。
(笑)「なんつった?」。
「なんつった?」っつって。
そうすると?
なんかシカトされますね(笑)。
あぁ、そうなの?
はい。
「ごめんね」とか言うことはある?
あぁ、あります、あります。全然、そういうのギャグだったりするので、無視されても構わないんですけど、本当に兄弟げんかでヤバいときとかは、「やっぱりお互いにごめんって言わないとダメじゃん」っていう話を二人にしてたりはして。
アユミちゃんに「ごめん」って言うことはある?
私?
それかアユミちゃんが言うこととか。
あぁ、まあ、ちょっとしたことではありますけど、すごい喧嘩をしたことがないので。
そっか、そっか。これからかもね?(笑)
えぇー、あるんですか?
めっちゃするよ。
めっちゃする?
普通に。
喧嘩するんですか?
うん、最近ちょっとあれかな。でも、親のメンタルの状況によって、私にちょっと余裕がなくなると、いつもより強い口調になり、いつもより許せる範囲が狭まり、向こうもキレてきて、それで「もうふざけんな」みたいな感じになるよね。
へぇ。
で、結局正しい正しくないで言うと、子どもがルールを破ってるみたいな。親からすれば、私のほうが正しいみたいなケースがほとんどなわけよ。
はい。
だから、怒る理由はどこにでも散らばっていて、それをどこまで許容するかで、度量が問われているというか。
でも、とはいえお母さんも人間じゃないですか。
そう、そう。
だから怒ってもいいし、喧嘩してもいいし、そのほうが絆が深まる気がしますよね。
ある程度はね。でも、やっぱりニコニコしているほうがいいし、直して欲しいことは、怒らず普通に言ったほうがいいよね。
あぁ、そうですか、そのほうが伝わりますか。
怒鳴るとね、子どもは怒鳴られたことしか覚えてない。
あぁ、確かに。
何で怒鳴られたかを忘れちゃうんだよね。
衝撃のほうが、大きいような気がしますね。
何の意味もないんだよね。と私は思っていて、心が穏やかでいつもご機嫌というのが、子どもを笑わせられる母親が一番理想の母親じゃないかと思ったことがあって。
おぉ。
子どもを楽しませられる。しかも毎日。
ずっとすか? 毎日? へぇ。
だったら、理想的じゃない?
まあ、理想ですね、確かにね。
いつもご機嫌で。そしたら、子どもが間違えようがないっていうか。
うーん……、ある意味で放任なんですかね? そういうのって?
でも、たくさん話してないとやっぱり笑わせるとかできないと思うしさ。
あぁ、そっか、そっか。じゃあ、そういう意味の笑わせるという感じじゃなくて、もっと深く付き合った上で、笑わすことができるご機嫌なお母さんなんですね。
そう、そう。悪いことを言うときも、本当は怒鳴らないほうがいいと思うけど、でも、やっぱりメンタルが弱いと声を荒げてしまうこともあるから、そういうときに「言い方がきつい」とか言われて、「あぁ、ごめんね、今日ちょっと寝不足でさ」みたいなことはよくあるかな。
あぁ、はい。でも、それ「ちょっと寝不足でさ」って言えるのってすごくいいですね。
そう、それを言えないとつらいよね。
うん。格好つけて「親々(おやおや)しい」みたいな。
(笑)。
何て言うんですか。
正当化するってことじゃない?
親としてこうあるべきみたいなのがあると、ちょっと疲れちゃいますよね、きっとね。
そう、そう。疲れるし、「こいつ嘘言ってる」っていうのがバレちゃうよね、たぶん子どもにね。
あぁ。
でも、それを逆手にとってさ、「ママ、なんでそんなに怒ってるの? 寝不足なんじゃないの」とかって怒られることもあって(笑)。
まぁ、かわいい(笑)。
「そっちが悪いんだろ」みたいに怒られることもあって、それはそれでまたムカつくんだけどさ。
あぁ、確かにね。
「君が悪いんじゃないの」みたいなさ。
(笑)。
それはあるけどね。
江美さん家の子たちは、言えば理解してくれるんですよ、めっちゃ。
へぇ、アユミちゃんは、学童の先生とかやってたから。
あぁ、そうですね。
今までの経験で比べると、ってこと?
そうですね、賢いなと思いますね、そういう意味で。
ふーん。
勉強はあれなんでわかんないですけど、ちゃんと大人の言葉を理解して、結構立ち振る舞いも多少注意しながらも、子どもっぽいなって感じです。
へぇ、2人とも?
2人とも。
へぇ。
なんか賢さはあるけど、すごく元気いっぱいなんで、手こずることもありますけど(笑)。
やりたいことに貪欲だよね?
超貪欲です。
(笑)。
それしかやりたくないってなるんで。ご飯も食べないで。
(笑)二人ともね。
そうっすね。
ホントそう。でも、前のさ、中川さんとのポッドキャスト(第182回「子育ての方針とゲームについて」)でも話したけども、それは本当に良いことだと思っていて。
ホントですね。
やりたいことわかんない大人も多いからね。でも、話がわかるってことは良いことだね。
良いことですよね。しかも優しいんで2人とも結局。
へぇ。
結局相手を思いやってる感じもしますし。
すげぇ喧嘩するけどね(笑)。
すげぇ喧嘩するけど(笑)。もうちょっと弟が大人になったら、二人の関係性はもっと良くなる気がしますね。
そうなんかね?
うん。
まあ、そうだね、お兄ちゃん今結構我慢しているところがあるからね。
そうですよね。
話を言ってわかるというので思ったんだけどさ、結構、大人の都合で誤魔化すみたいなのをあんまりしたくなくて。
あぁ。
例えばさ、サンタクロースはいるのかみたいなのがさ、毎年、ツイッターで結構話題になってさ。この返しは美しいみたいなのがよくあるんだけど、「それをこういう風に子どもに説明して、子どもの夢を奪わなかったよ」みたいな自慢話も結構聞くの。意味わかる?
わかります。
なんだけど、それも子どもバカにしてるなって思うわけ、なんとなくね。
なるほど。
で、大人の作ったつくり話を「美しいでしょ、はい」みたいにすることが。
そうですね、確かに。
だから、サンタクロースっているのって言われたときに、「どう思うの?」って聞いて、「あぁ、そうなんだ、ママは確かに見たことないけど、あなたが思うように考えればいいんじゃない」って感じにしてるんだけど。
あぁ、いいですね。
そう、そう。対等に話すようには気を付けているかなぁ。妖怪とかさ。
だからかな、ちゃんと話しができるっていうか。言葉が理解できるというか。
うん、わかんないと結構嫌そうにするしね。
ね、突っ込んで聞いてきて。たまに焦るときもあるんですけど。
ホントに? (笑)。
「あぁ、そこは考えたことなかったなぁ」みたいな。
あぁ、それ誰かも言ってた。
そう、なんか「そういう視点……、ごめん、わかんない」って言って(笑)。
(笑)。
言うことはありますね。
嫌になんない? お願いしちゃってますけど。
あぁ、全然。
大変じゃない?
大変ですよね(笑)。
(笑)。
大変は、大変だけど、とはいえ、何が大変なんだろうな? 「何か起きたときに怖いな」とは思いますけど、怪我しちゃったとか、病気になっちゃったとか。そういう心配が一番大きくて、そういうのが大変かなとは思いますけど。
よく言われてるのは、お母さんたちが常に気を付けていなきゃいけない。別に何をやっていても、心の隅っこで常に子どもの存在を気を付けてなくちゃいけないみたいなのが、実はすごいストレス高いんじゃないかみたいに言われていて。
そうですよねぇ。隣で仕事をしていて、目に入る場所にいるのに、気になっちゃうんですよね。なんかそういうのは、確かに、もしかしたらストレスに感じるのかもしれないですね。
私は随分気にしないようになったから、わりと仕事に集中できるけど、前は確かに全然あれだったし、家のことをやっていてもね、「あぁ、ご飯作んなきゃ」とかさ、「あぁ、おやつの時間じゃん、もう」とかさ。そういうので、どんどん途切れるというのはあるよね。
そうですね。
彼らをどかさないと片づけられないとかさ。どいてくれないしさ(笑)。
どいてくれないしね(笑)。
そういうのは、あるかもしれない。アユミちゃんはでも、子どもほしいんだもんね?
ゆくゆくは、そうですね。今はちょっとあれですけど。
そうだよね、うん。
最悪、うち、自分のお腹から出てきた子じゃなくても正直いいと思っていて。
あぁ、あたしも同意。
ホントですか。
うん。
誰でも愛せるから。
そう、自分から産まれてきたからって、うん……って感じだよ(笑)。
ねぇ。
結局その血の繋がりより、何て言うの、一緒に暮らした時間?
そうですよね。
と思うから、それは1日でも、2日でも。
うん。
ホントにそれは思うな。
だから、例えば、私が出産できない体でも、まあ、それはなんとかなるかな、と(笑)。
余裕があれば、養子でも、里親でもみたいな。
余裕があればそうですね。
それが自然になるといいなと私も思うな。
ですね。
という感じで、お時間となりましたが、告知、何をするか決めてなかったな。
おぅ。
そうだね、ストーリーブックというのをやっていて、企業のお話を聞いて、小説仕立てに書いて、ちょっと冊子にしますというのがあるので、それにもし興味のある会社の方とかいたら、EMITOCHIO.NETにアクセスいただいて、お問い合わせいただければと思います。
かなり、きれいに製本されて、絵もすごく味わい深い絵で、文体もめちゃくちゃ読みやすいですよね、あれね。
ホント? ありがとう。
そうなんですよ。宣伝材料としてすごく良いなと思います。
おぅ、ありがとう。ちょっと薄めの冊子でね、書いておりますので、よろしくお願いします。
はい。
はい、以上、栃尾江美と。
金子アユミでした。
<書き起こし、編集:折田大器>