反対語。

こんにちは、お坊さんYouTuberの武田です。

はい、よろしくお願いします。

（笑）。

はい、ぜひ、ぜひ。

これがですね、去年の大晦日ですよ。ホント、今ちょうど1年ぐらいなんですよ。

で、始めたきっかけが、お寺にね、来る人がめちゃくちゃ減ってるんですよ、今。

お寺の行事っていうのがあって、講座っていうんですけど、まあ、月に1回ぐらいあって、みんなで集まってお経読んで、仏教の話を聞いて帰るみたいな会があって。

でも、年々、お参りされる方が減っていて、で、毎年来てくれるおばあちゃんとかいるんですけど、いつの日かね、来れなくなるんですよ。

もうね、膝が痛すぎて、階段上がれないとか。

腰が痛くて1時間座ってられないとか。

そういうときが来るわけで。

これ、考えてみると、お坊さんとしては、そういう年取って不安とか、年取って体が痛いっていう方にこそ情報を届けたいなって思って。

で、「Youtubeなら家でイケるじゃん」と。

あと、若い人ですよね。仕事がある人もやっぱり忙しくてお寺に行ってる暇なんかやっぱりなくって。

じゃあ、仏教に興味ないかっていうと、意外と皆さん関心は持ってて、「ちょっと勉強できるならちょっとはしたい」みたいな人が結構いらっしゃるので。

「Youtubeなら観てくれるんじゃないかな」と思って、「よし、やろう！」と始めたんですよ（笑）。

はい。

ですよね、だと思います。本当に皆さんそうだと思う。

昔は皆行ってた。田舎のおじいちゃん……、この、私の住んでいる島根県なんかは、やっぱり皆まだ参る習慣っていうのがあって。

70歳前後になると結構来てくださるんですよ、ただ、田舎の人って、70歳前後になっても仕事があるんですよ。

田んぼとか、畑があるし、なんなら職場でも人が足りないから、再雇用とかで皆働いていて、皆忙しいんです。

だから、だんだんその文化が廃れてくるんですよね、「お寺行くもんだ」みたいなことを次の世代に伝える人がいなくなってて。

特に、東京とか都心部だと、もう核家族だと上の世代がやってることってわかんないじゃないですか。

それは皆わかんないですよね、当然ね。

いや、これがね、めっちゃ恥ずかしかったですよ（笑）。

カメラに向かって話をするのって。

もうね、僕も、お坊さんだったので、話はね、そんなに下手な方じゃないなと自分でも思ってたんです、イケると思ってたんです。

ところが、このカメラというのがダメで。

こうやって今日もですけど、相槌打っていただいたりとか、質問いただけるから話しやすいわけで。

動かないものに対して一人でしゃべるっていうのはね、キツかったんです、恥ずかしかったですよ。

やってました。すごい寂しい作業でしたよ（笑）。

そう、そう。

あ、そうですね。

だから、結構リサーチしましたよ、ヒカキンとか結構観ましたからね。

自分が作ろうと思って観ると、「ヒカキンってすげぇ」と思って。

しゃべりもできるし、編集もヤバいとかって思って。

で、ああいうのを観てて、やっぱりYoutubeだと短い方が良さそうなので、10分前後かなと思って。

テーマが絞り込めなかったので、もう思いつく限りのことをやってみようと思って。仏教も心理学もやったし、最初の頃にですね、富士通のですね、松本さんっていう人にですね、なんとITの話をしてもらってた。

いきなり働き方改革とか。

未来の世界はこうなるみたいな話をしてもらって。

で、「お寺もやっぱりYoutubeいるよね」みたいな話をしてもらい。

そういうIT最先端の人を呼んで、ちょっと話をするとかで、こう色んなのをちょっと仕込んで始めた感じですね。

はい、全然違いますよね、普段はむしろ仏教の話をずっとこう、いわゆる法話っていう形で、おじいちゃん、おばあちゃんに届けたいっていう感じの話すテイストにしているんですけど、Youtubeだから速くしゃべろうと思って。

テンポ大事じゃないですか、やっぱりね、Podcastもそうですけど。

ちょっといつもより速めにしゃべるみたいな感じでやってるんですよね。

いや、そう、そう。これがね、僕も色んな思いでやったんですけど。

Youtubeって若い人しか観ないだろうと思ってたんですよね。だから始めるときは20代、30代、40代くらいまでかなと思ってたので、「仕事で役立つ心理学」とか、あと「恋愛×仏教」とかやってたんですよ。若い人観るかなと思ってやって。でも、全然観られないんですよ、こういうの。

で、やればやるほど、視聴者層が上に行ってて、今、平均年齢65歳ぐらいなんですよ。

だから結構「60代、70代の人って、Youtube観てるんだ」と思って。

だから今は結局お寺でやってた層とあんまり変わらない層が、Youtubeでご覧になってるので、比較的お寺でやってる話をそのままやったらいいんだなって感じになってきてます。

あぁ、そうそう。

そうそう、結構ね観てくれて、予想外に。

で、結構お参りしててですね、皆に言うんですよ「Youtubeやってるから観てください」って言ったら、結構皆らくらくホンで観てくれる。

「どれを押しゃぁいいんかいな？」とかって言って。

おじいちゃん、おばあちゃん結構みんな真面目なので、1回つけたら最後まできっちり観てくれるんですよ。

若い人は替えるじゃないですか、すぐ。「あ、つまんねぇ」って思って替えるから。

そう、そう。だから、なかなか観てくれないけど、結果として、皆観てくれるので。

次の課題が、それをもうちょっと50代とか、40代とかに若返らせたいなっていうのが次の1年の課題だなって自分で思ってます。

いや、めちゃくちゃ順調です。

今ね、7,800人か。

こんなに行くと全然思ってなかったので。

はい、1年間で1,000人行ったら良いかなぐらいのテンションだったんですけど。

まあ、そうこうしてる時に、コロナになったので。

コロナのちょっと前に始めたことになるんですよ。

で、コロナの2、3か月前に始めて、で、コロナになって全部が止まったから、僕の全チカラをYoutubeに。

緊急事態宣言期間中、自粛期間中、Youtubeしかやってないですからね。

撮りまくってましたけど。おかげでちょっと伸びて、思ったより早くチャンネルが成長したかなみたいな感じですね。

そう、そう。

やっぱりあと、コロナの期間に、色々こういう不安に対して、何か応えていかなきゃけないっていうのをお坊さんがやるっていうのは。

色んな人がやっぱり応援してくれるんですよね。

そういうので、伸びてきたかなっていう感じは受けてます。

そう、そう、そう。まあ、だから、おかげで新聞とか、テレビとかもね、取り上げてくれることもチョコチョコあって。

ああいう時、やっぱりチャンネル登録伸びるんですよ。ボコって増える（笑）。

「お、すごい」と思って。

あぁ、そうですね。

そうなんですよね。

はい、まあ、そういう意味でね、良かったなという感じで。

はい。

そう、ちょっと早くやったので、これがね、偶然なんですけど。

先取りできたなって思いましたね。

あぁ、やってますよ。大変ですよ（笑）。

（笑）本当に。本当に、あれ大変ですね、これやらないとわからないけど、これめちゃくちゃ大変ですね、編集って。

今、まあ、できれば週に1本か2本は出したいなぐらいの目標でやってるんですけどね。まあ、元気があればもうちょっと上げるし、元気がないと上げないっすって感じですけど。

これはもう撮って編集しての方が多いですね。ただ、思いついたときは一遍に3本ぐらいしゃべって、まとめて編集することもあるんですけど。

うん、色々ね、編集もね、なるべく省エネでできる工夫をずっと考え続けながらやってますね。

今ね、テロップって後から入れるのすごい大変なんですけど、今、OBSっていう撮りながら、自分で事前に作ったPowerPointと同時に合成できるソフトがあって。

あるんですよ。グリーンバックって言って、色抜けて2枚重ねて1個透明にしたら、自分とテロップ同時に、ライブ配信、テレビ局のライブ配信と同じシステムなんですけど。

これ自宅でできるんですよ。無料のソフトで。

（笑）。

それはちょっとまだ難しくて、スライドの文字を事前に打ってたやつをその場で出すってことが。

クリックでタイミングは取れるので。あの、後から入れようと思うと、タイミングを見るためにもう1回聞き直して、調整して押さなきゃいけないからめっちゃ面倒くさいんですよね。

だから、それをもうその場でしゃべりながらクリックで、次のを出していくと、後からの編集が随分楽になるっていう感じですね。

そう、そう。

はい。っていうのをやったら楽だなと思って。あとは、問題は、自分が1回も噛まない前提にしているので（笑）

もうしゃべりはこれで1本撮りっていう（笑）。

見なかったことにしてますね。

最近気にしない。Youtubeってジャンプカットって言って、間を全部取るような編集を結構やってる人いたんですけど。

あれ、僕みたいに、平均年齢60歳以上みたいなチャンネルだと多分いらないんですよね。

あんまり速いと、上の層の人は速すぎて聞き取れないので。

「これぐらいでいいや」と、「ちょっと噛むぐらいでちょうどいいや」って思って。

最近はその辺の編集は諦めてます。

はい。

そうですね、カメラをパソコンに取り入れて録画してます。

あ、えっとね、ちょっとしたYoutuber用のカメラがあるんですよ。こういう。

動画に特化したカメラっていうのがあって。

これを買ってですね。これを買ったのもいつだ？ 9月ぐらいか、9月に買ったんです。それまではもっとボロボロの小っちゃいデジカメみたいなのでやってたんですけど。ちょっとずつ……

でもね、スマホが結局一番いいですよ。

iPhoneとかだと、iPhoneの方がいいぐらい。

はい、キレイです。

ただ、まあ、音が問題がやっぱりあるんで、マイクはいるかなって感じですけどね。

うん、うん。

見えないです。皆には見えないですけど。

そう、そう。

あ、そう、そう。これが嬉しくってですね、コメントをYouTubeって入れていただけるので、なんかすごく新鮮なんですよ。

今まで法話ってコメントをいただくことってないんですよね。

「今日の法話こんなんだった」って皆言わないじゃないですか。

だから一方通行だったんですけど、「ここが良かった」とか、「いやぁ、この間、家族亡くしたんだけど、この法話を聞いてちょっとホッとした」とか、色んな声をいただくので、「これはやってよかったな」と本当に思いますよ。コメントいただいて。

うん。

そう、そう、入れてくれる。で、若い子もね、結構入れてくれるんですよ。

平均は高いんですけど、10代、20代とかも結構いるんですよ。毎回、観てくれる子が。

学生とか。びっくりするでしょ。でも、いるんですよ。

もうそういう若い子たちが、「仏教いいですわ」と、「仏心チャンネルで勉強します」って言って、観てくれる人がいたりして。

嬉しいですよね。

あぁ、言ってない。僕もそんな気がしましたけど（笑）。

そう、そう。

そう、そう。で、「仏心チャンネル」っていう。

あ、そうですね、一応週に1回ですね、土曜日の夜9時からはYoutubeライブやってるので、これもまた面白い、オンタイムで皆とやりとりができるので、これはねもう楽しいですね、そんなに事前準備もいらないから僕も楽だし。

その場でいただいたコメントでしゃべってる感じなので、本当にコミュニケーションっていう感じですね。

あ、たまにはね、ゲストを呼ぶこともあるんですけど、基本的には一人でずっとやってきた感じですね。

いや、まあ、うん、えっと、チャットの分ですか？

収録はね、大体1時間目安でやってて、で、盛り上がってくると1時間で終われなくて、1時間半とか延長になったりもするんですけど。

大体1時間ぐらいいつも目指してやってます。

いや、ありましたよ。ホント、これ一人で滑ったらどうしようって。

案外来てくれるんですよね、ホントありがたいことに。

初回から。

Youtube内であるんですよ、予告する機能、掲示板みたいなのがあって。

あと、FacebookとかTwitterとかにも載っけてたんですけど。

結果とね、皆チョコチョコ来てくれるので、どんどん人も増えてるし、寂しくて、なんか悲しい回みたいなのはあんまりないですね、今までね。

そう、そう。びっくりですよ。

そう。

あ、でもね、たまにはありますよ。

やっぱり宗教なので、違う宗教とか、違う宗派の人からは、「いや、その考え方甘いんじゃない」みたいなコメントが来たりすることもあるんですけど。

そういうときは、ちょっと「ゲ、ゲ」って思うんですけど。

でも、わりと全体的には平和ですよ。そんなに嫌な感じの人はほとんどいないというか。

そうですね、ホントに楽しくて。

そう。

はい、ぜひ、お参りしていただいて。

はい、ありがとうございます。

武田正文でした。