
「自己肯定感が低い」と思っているらしいたなしんさん。本当ですか? というところから、「根拠のない自信」や「謙遜」など、周辺のことを話しました。バイク事故をきっかけに、失敗を怖がらなくなったという話とか。そこから子育ての話などもして、「自尊心」の話になっていきました。

クリエイティブの。

反対語。

こんにちは、ストーリーエディターの栃尾江美です。

こんにちは、たなしんです。

このポッドキャストは私、栃尾江美が好きな人やお話したい人をお呼びして、クリエイティブに関することや哲学的なことを好き勝手に話す番組です。今回もよろしくお願いします。

はい、よろしくお願いします。

たぶん、たなしんさん最後の回になると思いますが。

はい。

なんとテーマが自己肯定感ということで。

うーん、大事なテーマですね、これ。

(笑)なんか、たなしんさんと何話そうかなと思って、いろいろ、書かれてるメディアとか見てたんですけど、そしたらなんか自己肯定感が低いって書いてあったんで。

はい。

いや、なんか高そう、高いんだろうなと思いながら、色々読んでたので。

うーん。

すごい意外だったんですよね。

えっとですね、自己肯定感ってホントなんかバズワードみたいな感じじゃないですか?

うーん、なんかね、ともすればすぐにそのキーワードに(笑)。

うーん、すぐ結びついちゃうみたいなね。

そうですね、なんかそういう感じありますね。

「いつから出てきたやん?」みたいな。気づけばあったみたいな感じじゃないですか? 自己肯定感。

そうでうすね。

うん。

流行ってる。

うん。で、「それなりに自分としても解釈しておかなきゃいけないかな」みたいな(笑)。

はい。

こともあって、えっとですね、昔からなんですけど、あんまり自分が何かをできるとか思ったことがないというか。

うん。

えっと……、そうなんすよ。そう、そう……、「自分の成長のために思わなくしてきた」っていうのがもしかしたら正しいところなのかもしれないんですけど。

ほう、ほう。「まだまだだ」みたいな?

そうです。要は何かができるようになったとしても、それでできるって思ったら成長しなくなってしまう可能性がある。

うん。

なので「マイナス状態に自分を置いていたほうが、それをてこにしてもっと頑張るんじゃないのかな」みたいなことを結構、受験生時代の時とかからやっぱりすごい思ってるところがあって。

うん、なるほど、なるほど。

「その名残りがあるのかな」という風に思ったりはするんですけど。

「調子乗っちゃいけないぞ」みたいな?

そう、そう。

はい、はい。

それが変に呪いみたいな感じになっているところもあるんですけど(笑)、自分にとっての。

はい、はい。

ですが、まあでも、それを差し引いたとしても、今時点の考え方としても、別にあんまり自分のことは、これは相対的な当然比較論になっちゃいますけど。

うん。

まあ、僕よりもっとできる人はたくさんいるし、全然僕より能力高い人もたくさんいるし、だから自分がこれ1つできたからといって、別に自分ができるとは全く思わないし。

うん。

自分が今できてることも、結局誰かから学んだことだったり、誰かから手に入れさせてもらったことだったりするので。

うん。

むしろあんまり自分のものだという認識がなくて。

うん、うん。

ってなってくると、「別に自分ができるって思えなくね?」みたいな。

なるほど、なるほど。謙虚っていうか、そんな感じなのかな?

謙虚なんですかね?

えっと、結構ですね、仕事のできる人、仕事のできる人っていうと語弊があるかもしれないですけど。

はい。

色々お話聞くと、「若い時には根拠のない自信あるよね」みたいなことを言うわけですよ、普通に。

はい、はい。

そういうのありました?

そういうのは、ありました。

(笑)やっぱあるんだ。そうなんですね。

だって、なんだろう、すごい変わりましたよ。だから、そういう意味でいうと。

どういうことですか?

受験勉強のときにたまたま行ってた塾長、小さい個人塾に僕は行ってたんですけど。

はい。え、高校のときってこと?

そうです、そうです。その塾長に色々教えてもらったっていうのは結構デカくて。

へぇ。

その前までは、僕はホント自分超できるって思ってたんですよ。

あ、なるほどね。

そう、そう。

うん、うん。

うん。

そこで「謙虚になれ」みたいな感じのことを。

覚えたのが強いですね、たぶん。

なるほどね。それが自分的には良かったと思っているってことですか?

最終的には良かったですね、今思うと。

うん、うん。なるほどね。じゃあ、でも、やっぱ元々はあったんですね。

元々は、はい。サッカーめっちゃうまいって思ってましたし(笑)。

うん、うん。

勉強も、行ってた高校、別にそんなに偏差値高くないくせに……まあ、そこそこのところに行ってましたけど。

はい。

それにしたって、なんか井の中の蛙と言いますか、はい。

うん。

有頂天でしたね。

「俺ってできるな」みたいな?

うん。

あぁ、そうなんですね。

はい。なんかとりあえずやるとできちゃうみたいな。

うん、うん。オール5みたいなタイプ?

いや、そんなことはなかったっす。

あ、そうなんですか。

嫌いなものは嫌いだったんで。

はい、はい。できるやつは、やればできるけどみたいな。

はい。

はい、はい。なるほどねぇ。じゃあ、自己肯定感低いっていうよりは、まあ、ちょっとやっぱり謙虚だったり。

そうですねぇ。

調子乗らないようにみたいな。

うん。

なんか失敗したときとかって、何か原因を外に見つけるか、自分の中に見つけるかによってタイプが違うっていうのを読んだことあるんですけど。

あぁ、僕は徹底的に自分ですね。

なるほど。自分が悪かったみたいな。

はい。

そうすると、新しいことに挑戦するときに、失敗したらまた自分が傷つくじゃないですか?

はい。

そうすると挑戦しづらいみたいなことないですか?

うーん、それもありますけど、最終的に、結局自分が決めたことだし、そのほうが失敗したとしても、復活しやすいような気はしていて。

ふーん、じゃあ、そんなに傷つかない?

そうですね。

ほう、ほう。自分のせいだって思うけど傷つかないってことですか?

うん。

それは強いですね、メンタル。

メンタルなんですかね、でも、あんまり傷つかないですね、だから。

あ、そうなんですね。私も結構自責なタイプなんですけど。

はい。

何かあったら「自分が悪かった」って思うようにしちゃうんですけど、でも、そうするとやっぱり挑戦しづらいんですよね。

うーん。

失敗したときにめちゃくちゃ痛いから。

あぁ、はい、はい。

ということに気づいて。「自分のせいにしないマインドも育てよう」って最近思ってます。

あぁ。

人のせいというよりは、「なんかちょっと運が悪かったよ」とか。

うん、別のせいにする。はい、はい。

そう、そう。「これは私に向いてないけど、別のことだったらできるはず」とかね、例えばね。そんな風に変えるマインドを育てようと思っているところなんですよね。そういう本を読んで。

僕、昔、バイクで事故ったことがあって。

何歳くらいですか?

えっと、18、19くらいのときに。

ほう、ほう、はい。

で、まあ、入院したんですけど、その体験も結構大きくて。

ふむ。

なんか別に、「死ぬこと以外かすり傷」じゃないんですけど(笑)。

あぁ、そのとき死ぬと思ったってことですか?

そう、そう。

うん、うん。

あんまり、その「別に死なないんだからよくない?」みたいなところはすごいあった。

なるほどね。

色んなことをやるときに思うところはあって。

うん。

しかも、考えてみれば「自分よりつらい人たくさんもっといるでしょ」みたいな。

うん、うん。

ことも考えると、「そんなに痛くねぇなぁ」みたいなことをよく思いますね、なんかそれは。

ふーん。結構死ぬ思いしたみたいな人って、強いなって思いますね。確かに。そういう意味だと私は、東日本大震災のときに。

はい。

なんか放射能云々の話があったときに、ホント、地震があった1日、2日とかそれぐらいですよね。そのときに、「いや、なんか死ぬんじゃないか」って思ったわけですよね。

うーん、なるほど。

なんかそれぐらい「わぁー」って、「やばい、やばい」ってなってたから。

うん。

それぐらいですね、でも、死を意識したって。そのときに、好きじゃない記事とか、仕事をたぶんやってて、「好きじゃないことを書いてるなんてバカみたいだな」って思って。

あぁ、はい、はい。

「好きなことを書かねばならない」って思ったんですよね。

はい。

まあ、やっぱり「死ななきゃいいじゃん」みたいには意識的に……、意識しないと考えられないですね、今も。

うん。

そこまで思えば、できることは増えますよね、確かに。

そうですね。

うん、うん。

で、まあ、当然そういう体験はありながらも、僕もホント甘ちゃんなんで、常にそういう意識を持っているわけではなくて。

はい、はい。

やっぱり、ふとしたときに思い返すとか。

はい、はい。

そういうレベル感なんですよね。

うん。

で、やっぱり今、「死ぬ」とか「死」とかいうテーマが出てきましたけど、「それをすごく意識するのって大事だな」というのを最近改めて思ってて。

はい。

まあ、ちょっと話ズレちゃってますけど、だいぶ。

あぁ、行きましょ、行きましょ、そのまま。

スティーブ・ジョブズがいるじゃないですか、アップルの。

はい。

彼が毎朝鏡の前で、「本当にお前このままでいいのか?」みたいな。「今日このまま過ごしていいのか?」みたいなことを問い続けてたみたいな。

ふーん。

で、「もしそうでなければ、何かを変えなければいけないタイミングだ」という風に思うようにしてたみたいなことがエピソードとしてあって。

はい。

それはつまり、「今日死んでもいいぐらいちゃんとやりたいことやってるか」みたいなことをジョブズは鏡の前で毎朝問い続けてたらしいんですよね。で、なんか「そういうことを習慣にしないと、『死』ってなかなか考えづらいものだなぁ」みたいなことをちょっと最近よく思うようになって。

うん。

まあ、ジョブズじゃないんですけど、僕も最近そういうことをやるようになって(笑)。

え、習慣にしてるんですか?

えぇ。「今日死んでもいいか」って言って。

朝?

えぇ。

へぇ。

まあ、当然「死ぬのは嫌だ」ってなるんですけど。

はい、はい。

でも、そうすると集中力がすごい上がるんですよね。

へぇ、「今日死ぬかもしれない」と思って、今日のことをやると。

うん。

私、子どもが学校に行ってないんですけど、「勉強してほしいな」とも思うわけですよ。

はい。

でも、今日が最後の一日だったら勉強させないで遊ぶと思うんですよね。

うーん、難しいっすね。

うーん、でも、大事。うまく言えないけど、将来のために今苦しい勉強するっていうのはやっぱり体感的に、感覚的に間違っているんじゃないかなっていう気がするので。

うーん。

それを大事にして、彼らが必要だと思えば勉強するだろうという気持ちで、まあ、もちろん、勉強したいときにとか、そういうのに触れる機会は親が設けてあげるべきなのかもしれないですけど。

うん。

ちょっとそういう話題を振るとかね、そういう図鑑みたいな本を置いておくとかね、どっかに連れていくとか、そういうのは必要だし、やるべきだと思うんですけど。

うん。

そうじゃなくて、今日を大事にするという意味だと、「楽しく、笑って過ごすことかな」と思いながら、それを絶対忘れてはいけないみたいな気持ちでやってますね、それは。

あぁ、それは素晴らしいことですね。

そうですね。

なかなかそこのなんかコントロール……コントロール? バランスを取るのは難しいですけど。

難しいですね。

うん。

でも、それは子どもが教えてくれたって感じがしますね。

うーん。

将来、云々とかじゃなくて今、「今やりたくないんだ」みたいな。

うーん。

感じですね(笑)。はい。

すみません、なんか自己肯定感からすごいズレてきてしまいました。

(笑)、ありがとうございます。私が調整したほうがいいのかもしれないけど。

いえいえ。

でも、そうですね、自己肯定感ね。

うん、あんまりそういう言葉を使うこともなくて、自分的には。

うん、うん。

そもそも。誰かに自己肯定感が云々閑雲みたいな話をするつもりもまったくないし、自分も日常的に使うワードでもないので、本当に気にしていないレベルなんですけど、「あえて言うならば」みたいな感じなのかなっていう感じですね。

でも、今、子どものことが出たので言うと。

はい。

「親ができることって、自己肯定感を育むことだけだ」みたいにおっしゃってる東大の先生がいて、「自己肯定感さえあればどうにでもなる」みたいな。

うーん。

そのときに定義する自己肯定感っていうのは、「いるだけで価値がある」みたいなやつですけどね。

はい、はい。

何かできるとか、できないとか。何もできなかったとしても価値があるみたいな、居場所があるみたいな感じのことがありさえすれば、どこにいっても大丈夫みたいな。

うーん、そうですね、確かに。結局、一人の人間として尊敬されているって思えれば、別に生きていけるっすよね、人間って。

尊敬っていうか、尊重のほうが近いのかな。

尊重。

で、それを言葉で知るというよりは、やっぱり子どもの頃から実感している。

そうですね、うん、うん。

みたいなことが、たぶんめちゃくちゃ強くて。

だからそこって、結局、自尊心と繋がってくるじゃないですか、自己肯定感って。

あぁ、そうですね、はい、はい。

「まあ、俺はこの社会で重要だって思われてるんだな」みたいなことを。

うん、うん。

やっぱり、じわじわでも感じさせるというか。

うん。

ただ、それが突き抜けるとホントに有頂天になっちゃうっていうか(笑)。

うん、うん。

当然コツんってやるときも必要だし、そこのバランスなのかなとは思うんですけどね。

そうですね、調子に乗ってても、迷惑かけなきゃいいと思うんですよね、別に。

うん。

自分で勝手に調子に乗って、勝手になんか失敗してまた起き上がってやってる分にはよくて、周りの人が振り回されちゃったりするとちょっと大変ですけどね。

うん、そうですね。自己肯定感というよりは、僕は自尊心という言葉をよく使うかもしれないですね。

なるほど、なるほど。「自尊心がある、ない」みたいな?

そう、自尊心はやっぱり大事なので。

あぁ。

どんな人でも。

うん、うん。尊厳。

だから自尊心はちゃんと、なんだろう……保つというか、そうしなければいけないなとは思ってるので。

うん、うん、そうですね。

はい。

なんかそのためにやってることありますか?

なんか(笑)

最後に。

何かやってることですか?

無茶振りすぎる?

いやぁ、特に……

心がけとか。

意識していることですか……うーん、でも、やっぱり相手に対して、相手が傷つくような言葉は使わないとか。

うん、うん。

自分がやられたら嫌なことはやらないですよね、当然ね。

うん、うん。相手を尊重することが。

そうですね。

自分にも返ってくるみたいな感じですかね。

うん。

うん、うん。なるほどね。はい、なんか自己肯定感の話から、死の話から、自尊心の話まで行きましたが。

はい。

はい、えっと、全部で6回ですね、たなしんさんにご出演いただきました。

ありがとうございました。

ありがとうございました。

はい、こちらこそ。

久しぶりにお話しできてよかったです。

こちらこそありがとうございます。

はい、ということで、以上、栃尾江美と。

たなしんでした。
<書き起こし、編集:折田大器>

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