「発信したいけどできない」「集中的にはやるけど続かない」「何を発信していいかわからない」みたいな人に、ヒアリングさせてもらっている。
私は発信フェチで、いろんな発信を続けていて、発信のよさや継続のコツと共に、ジレンマや不自由さも感じてきている。だから、そういう人のサポートができるのではないかと思ったのがきっかけ。
ヒアリングだけでなく、その人にも得るものがあるよう、これからの計画を一緒に考えたり、アウトプットに関する考え方を伝えたりしている。
どんなためらいや悩みを持っているか
「発信したいけどできない」--それには、なにか発信を止めるものがある。それはいろいろなパターンがあるけれど、次のようなものが代表的。
- 「反応が不安」……見ている人にどう思われるか不安がある。引かれたり、茶化されたり、あきれられたりするのではないか。
- 「飽きる」……少しの間やることはできるが、すぐに飽きてしまう。なかなか継続しない。
- 「反応がない」……反応がないとやる気がしない。結果、やめてしまう。
- 「優先度が低い」……時間ができても他のことをしてしまう。いつの間にか忘れてしまう。
- 「発信内容が決められない」……仕事やプライベートなどを踏まえると、何を書いていいかわからなくなってしまう。
これらに対して「気合い」ではない方法で乗り越えていくようなアイデアを考え、伝えるようにしている。
何のために発信したいのか
発信の目的は人ぞれぞれ。聞けば、それなりに話してくれる。「何のためなんだろう……」と考え込む人も時にはいる。だが、やりたいと思っているのだから何かしらの理由はあるのだ。それをじっくり聞いていく
<フォロワー増やしたい系>
- 「集客」「仕事につなげるため」
- 「影響力を持ちたい」
- 「仕事以外で人とつながりたい」
- 「好きなものを広めたい」
<自信付けたい系>
- 「承認欲求を満たしたい」
- 「自信を付けたい」
<自己完結系>
- 「自分を振り返りたい」「自分を見つめ直したい」
- 「言語化の力を付けたい」「創作のスキルアップをしたい」
目的によってツールややり方が変わる。例えば、言語化の力を付けたい人は、推敲して出した方がいいかもしれないし、自分を見つめ直したい人は少人数の信頼している人に読んでもらったほうがいいのかもしれない。
目的の善し悪しの話はここではしない。人によって違うし、発信していくうちに変わっていくものだとも思う。
どんなことを発信したいか
まず、「発信したいことがある」「発信したいことはない」に分かれる。
- 発信したいことがあるなら、誰かの悪口やあからさまに傷つけることでない限り、それを発信すればいい。発信したい内容によっても、どのSNSを使うのか、どんなふうに使うのかが変わってくる。
- 発信したいことがない場合は「発信しやすいこと」を見つける。普段から情報収集していることとか、知識が豊富にあることとか。
次に「自分のこと」「自分以外のこと」に分かれる。
- 「自分のこと」を発信する場合には、よほど有名人か、友だちが多いとか、仲間がいる場合でないと反応がないので、それを伝える。ある程度抽象的にすることも必要。
- 「自分以外のこと」は、その人が気になっている時点で情報価値が割とあるはずなので、そのまま発信してリアクションの大きいものを増やしていけばいい。PDCAが回しやすい。
発信すると得るものがたくさんある
最初の目的にはならないけど、発信を始めると得るものや気づくことがたくさんある。
例えば
- 「知らなかった自分の能力に誰かが気づいてくれる」
- 「自分の弱みや足りない部分も見つかる」
- 「自分の言語化能力が磨かれる」
- 「自分の感情がよくわかるようになる」
などなど。
継続してナンボなので、できるだけ負担のないようにするのがコツ(負担がある方が頑張れるという人はそれでもOK)。
<執筆:栃尾江美>