【読むPodcast】#229 味方学ってどういうもの?(ゲスト:野田恵里さん)


野田恵里さんゲストの2回目です! 初回に出たキーワード「味方学」が気になった人も多いのでは? 今回は味方学について詳しくお伺いしました。コーチングって、誰かの味方になること。誰かの味方になるには、自分を大切にしないといけないんですね。実はとっても難しいよね!

栃尾

クリエイティブの。

野田

反対語。

栃尾

こんにちは、ストーリーエディターの栃尾江美です。

野田

こんにちは、野田恵里(めぐり)です。

栃尾

このポッドキャストは私、栃尾江美が好きな人やお話したい人をお呼びして、クリエイティブに関することや哲学的なことを好き勝手に話す番組です。えー、野田恵里さん、第2回目ということでよろしくお願いします。

野田

はい、お願いします。

栃尾

えっと、不思議なキーワードのね、「味方学」っていうのがあったけれども。

野田

うん。

栃尾

これについてちょっと教えてもらおうかな、と。すごいなんか、アレだよね、素敵なコンセプトだよね。

野田

うん、ありがとうございます。

栃尾

うん。

野田

味方学。

栃尾

誰かの味方になるっていう。

野田

うん。

栃尾

しかもさ、自分の味方でもいいんだよね?

野田

あ、そうなんです。

栃尾

そう、それが結構、いかようにも使えるなと思って。

野田

うん。

栃尾

「これってどういうものなんですか?」って言われたら、何て言うの? 簡単に。

野田

簡単に。まあ、「味方学は大切な人の人生に味方になるための学問です」と。

栃尾

うん。

野田

味方「学」だからね。

栃尾

うん。これはさ、ワークがやっぱり中心になるの?

野田

そう……

栃尾

私がやったのはワークだけどね。

野田

そうですね。あ、そう、なんと良いことを聞いてくださって、このね。

栃尾

(笑)。

野田

そう、ワークブックがあって。

栃尾

うん。

野田

7つの項目があるんだけれども、そのワークブックの他に、ホント最近、「味方カード」っていう。

栃尾

あら。

野田

そう、もう、もうほぼお披露目……

栃尾

手軽っぽいじゃん。

野田

そう、手軽っぽい。味方学っていうのは、「コーチングよりももう少し身近なもの」というか、「日常使いできるもの」っていう、「『誰でも』っていうもの」なんだけど、ワークブックを書くとかね、こう質問に答えるっていう作業がちょっとこうハードルが高い場合、味方カードだと、よりこう、カードを引いて「これは誰?」とかね、「どんな表情をしてる?」とかっていう、そういうちょっと質問を少ししていくことで、誰かの味方になれるっていう。

栃尾

ふーん。それは、ゲームっぽい感じなの?

野田

そう、ゲームっぽくしてもいいし、本当に例えば悩んでいるときに使ってもいいし。

栃尾

ふーん。

野田

本当に丸い……味方……

栃尾

カード?

野田

そう、味方学のロゴが入ったカードで。

栃尾

ふーん、質問が書いてあるの?

野田

そう、質問は、書いてあるカードもあるんだけど、その表情。

栃尾

うん。

野田

カードが9枚あるうちのカードを2枚引いて、例えば「ニコニコしてるカード」と「泣いているカード」とか、「じゃあ、これは誰?」とか、「あなたはどっち?」とか言ってこうやると、自分と誰か。

栃尾

うん。

野田

そのときに、表情とかってね、「なんかあの人ちょっと最近元気がないな」とかっていうのがたぶんフッと湧いてて、そういう「この人は誰かな」っていうのが出てくるから、もう少しこう……、何て言うのかな、抽象的でもあり、感覚的?

栃尾

ふーん、なんかあれかな、ワークブックのほうは「味方学を学ぶ」みたいな感じで、カードのほうは「日々使う」みたいな感じ?

野田

そうね、まあワークブック自体も、学ぶっていう言い方もするけれど、ここはスキルが0なんですよね、ワークブックだけどね。だから、こう自分自身の質問に答えるとか。

栃尾

うん、うん。

野田

だから日々使えるところもあって、日常使いもできるけど、よりこう、手軽に気軽に。

栃尾

うん。

野田

あと(カードの方は)言語の壁もないし。

栃尾

うん、うん。

野田

ちょっとお子さんが例えば学校でちょっと困ったなっていうときに、そのカードでパッとやることもできる。

栃尾

うん、うん。なるほどね、なんかまだちょっとイメージが湧かないけど、今度もうちょっと教えてもらおう。

野田

ね、そうね、そうね。

栃尾

なんかその味方学で、私はワークを全部できなかったけど、確か。何回かやったわけだけどさ。

野田

うん。

栃尾

最初にチェック項目みたいなのあるじゃない?

野田

あー、そうね。

栃尾

あれがすごいいいなと思ってさ。

野田

あぁ、うん。

栃尾

なんだっけな? なんかね、味方っていうとさ、「ちょっと自分を犠牲にしてでも相手を助ける」みたいなイメージがなんとなくつい湧いちゃうけれども。

野田

うん、うん。

栃尾

そうじゃなくて、「あなたらしさを出せてるか」みたいな、そんな感じの質問もあるよね?

野田

そうね、そう、そう。最初に「今日の味方度確認シート」っていうのを、そのワークに入る前にやる。

栃尾

はい、はい。

野田

で、「誰の味方になりたいですか?」

栃尾

まず決めるんだよね。

野田

そう、決めて。

栃尾

その回ごとにね。

野田

そう。で、「その人と関わるときのあなたの状態は?」っていうのが、今言ってもらったような「自分の長所短所どちらも価値があると思う?」とか。

栃尾

うん。

野田

「相手の心が動くことを大切にしている?」とか、それでこう4つYesとか、Noとか4段階で状態をチェックするっていう。

栃尾

うん、うん。

野田

そう。

栃尾

ふーん。

野田

まあ、「今日の状態はどうかな?」みたいな。

栃尾

そうだね、それが結構毎回、なんか「気付きがあるな」って思ったな。

野田

うん。

栃尾

あと7つの項目があるって言ってたけどさ、どんな項目があるんだっけ?

野田

そう、7つの項目は。

栃尾

うん。

野田

まず1つ目は、「自分を受けとめる」。

栃尾

自分を受け止める。

野田

自分を受け止める。で、2つ目が「観る」。

栃尾

みる?

野田

観る。観察の観の「観る」ね。

栃尾

はい。

野田

で、3つ目が「聞く」。

栃尾

うん。

野田

で、4つ目が「安心感を届ける」。

栃尾

うん。

野田

で、5つ目が「大切にしたい思いを聞く」。

栃尾

うん。

野田

6つ目が「自分の人生のハンドルを握る」。

栃尾

うん。

野田

7つ目が「見守る」。

栃尾

うん。

野田

この7つ。

栃尾

ふーん、それが全7回になるんだっけ?

野田

そう、これは色んなやり方があって、めばえさんでとっちーも一緒にやってくれたのは、1つずつやったんですね。

栃尾

うん。

野田

1個の項目の日に、が90分。で、最初にさっきやった「味方度確認シート」をやって、ワークに入って、で、あと最後に「オリジナル味方シート」っていう質問を書く後ろのページをやるっていう。

栃尾

うん。

野田

で、振り返るっていうので90分。で、これ1日で1冊やろうと思ったらできるんです。一応ワークブックで。

栃尾

あ、1日でもできるんだ。

野田

そう。

栃尾

1日っていうのは何時間もかけるっていうこと?

野田

そう何時間もかけてやる……、それはそのファシリテーターとか、そのやる相手の方たちの希望だったりとかによるんだけど、基本は、一番多いのが1項目90分で、例えば月に1回とか、定期的にやるものとか。

栃尾

うん。

野田

で、結構1日の、経営者さん向けにやっていた方は、1日でワークブックを完成させたいっていう。

栃尾

はい、はい。

野田

結構ハードだけどね、本当に1日かけてやるっていうバージョンと、あとは、今ね、7つ言ったんだけど、じゃあ、「味方って何か?」って言ったときに、人生の味方って、「味方3原則」っていう原則を作ってるんですよ。

栃尾

うん。

野田

で、その原則が3つある。だから、それに沿って3回。私もね、植物療法をやってるところでやらせてもらったときは、3つ、「1、2、3」「1、4、5」「1、6、7」っていう風に、こうそれぞれの原則に当てはまるように内容が分けられてるんで、それを1、2、3って3回に分けて、3回、1日3時間を3回っていうのをやりました。

栃尾

そういうのもあるんだ。

野田

あと研修もそういうのでやりましたね。

栃尾

3原則っていうのは何なの?

野田

3原則は、3つね。1つ目が、「相手が目指していることを理解する」。

栃尾

理解する。

野田

理解する。

栃尾

ふーん。

野田

で、2つ目が「相手が今大切にしている思いだけでなく、未来に大切にしたい思いも大切にする」。

栃尾

うん。

野田

で、3つ目「相手が思うように進んでいるときも、思うように進めないときも、相手の可能性を信じて見守る」。

栃尾

ふーん、長いね、それぞれ。

野田

それぞれ長いよね(笑)。1個目はまだ短い。簡単に言い直してもいい? それじゃあ。

栃尾

うん。

野田

1つ目は「目標を共有する」って感じ。

栃尾

なるほど。

野田

どこに向かいたいか。

栃尾

うん。

野田

なんでもいいけど、どっかなんかすごい目標じゃなくても、「どこかに行きたい」とかさ、「あれが欲しい」とかさ。でも、その相手が目指しているものが何かっていうのを知らないと応援できないですよね。

栃尾

うん。

野田

今それ味方っていうのを応援っていう言い方したけど。

栃尾

はい、はい。

野田

例えばね、それ。

栃尾

うん。

野田

で、2つ目は、「今大切にしている思いだけでなく、未来に大切にしたい思いも」っていうのは、例えば、子育て中とかだとさ、今できてなくても、例えば、私は子どもが1歳7か月だから、今箸が持てない、で、スプーンで一生懸命食べようとして、でも、バァっていってこぼすって言って。

栃尾

うん。

野田

「でも、いいよ、いいよ」って言って、今はいいけど、じゃあ、箸が持てるようにならないと、子どもが可哀想じゃない?

栃尾

うん。

野田

そう、だから、「未来にどうなっていたいか」っていうのを一緒に描いておく、っていう。

栃尾

はい。

野田

そうなれるように関わるとか、例えば、「じゃあ、10年後どうなっていたい?」とかっていう。

栃尾

うん。

野田

本人が、未来が描けるような関わりをする。

栃尾

うん、うん。

野田

で、3つ目は、「相手が思うように進んでいるときも、思うように進めないときも相手の可能性を信じて見守る」。

栃尾

うん。

野田

とはいえね、上手くいかないときもあるじゃない、と。

栃尾

うん。

野田

そう、だから「こういう風になりたい」という思いがあったりとか、「こういう未来だったらいいのに」ってことがわかっていても、例えば、今ね、進めないとき、例えば新入社員の人とかだったらさ、「今この会社で貢献したい」って思ってもさ、今はすぐには戦力になれなかったりするじゃない?

栃尾

うん。

野田

そういうときに、相手の「できるはずだ」っていう可能性……、これは本当にコーチング的だけどね、可能性を信じる。

栃尾

うん。

野田

まだできてないことでも必ずできるっていう風に信じて見守る。

栃尾

うん。

野田

だから「今どうするか」だよね。「今どんな風に関わるか」とか、今できてない現状でもね。

栃尾

うん、うん。なるほどね。

野田

うん。

栃尾

これまあ、そう、子どもとかに当てはめると良いのかな。私の今でいうと。

野田

うん。

栃尾

うん、うん、なるほどね。そのワークのときはさ、7回に分かれてて、「それぞれ毎回味方の相手を変えてもいいよ」みたいな感じだったじゃん。

野田

そうね、そうね。

栃尾

だから結構変えてたような気がするけど、まあ、今だったら子ども、1人ないし、2人に対して、やったらなんか色々わかるかもね。

野田

うん。

栃尾

それをやると何が得られたり、何がわかるの?

野田

そうね、一番多い、感想だったり、私自身も定期的にやるんですけど。

栃尾

うん。

野田

何て言うのかな、「まずは、自分を整えるっていうのが大事だな」と。

栃尾

なるほどね。前回も言ってたもんね(笑)。

野田

そう(笑)。そこはね、行き着くところはそこもあるかな……。

栃尾

そこに気付くんだ。

野田

そう、でほら、皆さん多いと思うんだけど、「誰かのためになりたい」とかさ、「誰かの味方になりたい」って思って参加する人って、基本的に、「誰かの力になりたい」って思ってるわけなんだけど。

栃尾

うん。

野田

そうすると、その自分ていうのをそれこそ犠牲したりとか、後回しにしたりとかしがちなので、「どうやって休んだらいいのかわからない」とか、「どうやって自分自身をケアしたらいいんだろう」みたいな、「わかってはいるけど休めない」とか、「わかってはいるけどケアできない」っていうのがあるから、そこで、「あ、自分を整えることが誰かの味方になることに繋がるんだ」ってことが見えてくれば。

栃尾

それを自ら気付けるってことなんだよね。

野田

そう、それさ、人から言われてさ、みんなわかってるんだよね(笑)。

栃尾

そう、わかってる感じだよね(笑)。

野田

とっちーもそうだよね。「忙しいし、仕事を自分でこうしたらいい」っていうのはわかるけど、頼まれたらやりたいし、力になれるんだっていうので頑張れるじゃない。

栃尾

うん。

野田

そう、そう。これはもう味方学はそうなんだよ。自分自身の中から「そうしたらいいんだ」「こうやってみよう」っていうのが湧いてくるのが大事。

栃尾

なるほどね。

野田

うん。

栃尾

そっか、それが一番? 他にはなんかよくある感想とかある?

野田

そうね、あとは、心の筋力が付くっていうか、その待てるとか。

栃尾

うん、大事、大事。

野田

お子さんだったら、なんだろう、やってあげたり、言う、伝えるっていうことをすると思うんだけど。

栃尾

うん。

野田

そこで、グッとこらえられるっていう。それを我慢とか、犠牲じゃなくて、「あなたはどう思う?」って、「じゃあ、やってみな」って言ってこう見守れる。

栃尾

うん、うん。

野田

「見守れる」っていうのは結構多いかな。

栃尾

なるほどね。それも同じだけど、「やりなさい」っていうより、自分で気付くほうが行動にしやすいよね。

野田

そう、そう。まさにそれがね、自分自身にもだし、人にもだしね。

栃尾

うん。

野田

そう、そう。

栃尾

うん、うん。基本的に質問に答えていくようなワークだったよね。

野田

あぁ、そうですね。

栃尾

だから、まあ気付いていくってことなんだね。

野田

そう、そう。

栃尾

はい、はい。じゃあ、ちょっとなんかもうちょっと深掘りしたいところではありますが、そろそろお時間になってしまい(笑)。

野田

うん。

栃尾

あっという間だったけど。

野田

うん。

栃尾

じゃあ、また次回はちょっと別のテーマでお伺いしたいと思いますが、味方学っていうのはこういうものだっていう感じで、なんとなくわかりました。はい、じゃあ以上、栃尾江美と。

野田

野田恵里でした。

<書き起こし、編集:折田大器

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