
野田恵里さんゲストの2回目です! 初回に出たキーワード「味方学」が気になった人も多いのでは? 今回は味方学について詳しくお伺いしました。コーチングって、誰かの味方になること。誰かの味方になるには、自分を大切にしないといけないんですね。実はとっても難しいよね!
栃尾クリエイティブの。
野田反対語。
栃尾こんにちは、ストーリーエディターの栃尾江美です。
野田こんにちは、野田恵里(めぐり)です。
栃尾このポッドキャストは私、栃尾江美が好きな人やお話したい人をお呼びして、クリエイティブに関することや哲学的なことを好き勝手に話す番組です。えー、野田恵里さん、第2回目ということでよろしくお願いします。
野田はい、お願いします。
栃尾えっと、不思議なキーワードのね、「味方学」っていうのがあったけれども。
野田うん。
栃尾これについてちょっと教えてもらおうかな、と。すごいなんか、アレだよね、素敵なコンセプトだよね。
野田うん、ありがとうございます。
栃尾うん。
野田味方学。
栃尾誰かの味方になるっていう。
野田うん。
栃尾しかもさ、自分の味方でもいいんだよね?
野田あ、そうなんです。
栃尾そう、それが結構、いかようにも使えるなと思って。
野田うん。
栃尾「これってどういうものなんですか?」って言われたら、何て言うの? 簡単に。
野田簡単に。まあ、「味方学は大切な人の人生に味方になるための学問です」と。
栃尾うん。
野田味方「学」だからね。
栃尾うん。これはさ、ワークがやっぱり中心になるの?
野田そう……
栃尾私がやったのはワークだけどね。
野田そうですね。あ、そう、なんと良いことを聞いてくださって、このね。
栃尾(笑)。
野田そう、ワークブックがあって。
栃尾うん。
野田7つの項目があるんだけれども、そのワークブックの他に、ホント最近、「味方カード」っていう。
栃尾あら。
野田そう、もう、もうほぼお披露目……
栃尾手軽っぽいじゃん。
野田そう、手軽っぽい。味方学っていうのは、「コーチングよりももう少し身近なもの」というか、「日常使いできるもの」っていう、「『誰でも』っていうもの」なんだけど、ワークブックを書くとかね、こう質問に答えるっていう作業がちょっとこうハードルが高い場合、味方カードだと、よりこう、カードを引いて「これは誰?」とかね、「どんな表情をしてる?」とかっていう、そういうちょっと質問を少ししていくことで、誰かの味方になれるっていう。
栃尾ふーん。それは、ゲームっぽい感じなの?
野田そう、ゲームっぽくしてもいいし、本当に例えば悩んでいるときに使ってもいいし。
栃尾ふーん。
野田本当に丸い……味方……
栃尾カード?
野田そう、味方学のロゴが入ったカードで。
栃尾ふーん、質問が書いてあるの?
野田そう、質問は、書いてあるカードもあるんだけど、その表情。
栃尾うん。
野田カードが9枚あるうちのカードを2枚引いて、例えば「ニコニコしてるカード」と「泣いているカード」とか、「じゃあ、これは誰?」とか、「あなたはどっち?」とか言ってこうやると、自分と誰か。
栃尾うん。
野田そのときに、表情とかってね、「なんかあの人ちょっと最近元気がないな」とかっていうのがたぶんフッと湧いてて、そういう「この人は誰かな」っていうのが出てくるから、もう少しこう……、何て言うのかな、抽象的でもあり、感覚的?
栃尾ふーん、なんかあれかな、ワークブックのほうは「味方学を学ぶ」みたいな感じで、カードのほうは「日々使う」みたいな感じ?
野田そうね、まあワークブック自体も、学ぶっていう言い方もするけれど、ここはスキルが0なんですよね、ワークブックだけどね。だから、こう自分自身の質問に答えるとか。
栃尾うん、うん。
野田だから日々使えるところもあって、日常使いもできるけど、よりこう、手軽に気軽に。
栃尾うん。
野田あと(カードの方は)言語の壁もないし。
栃尾うん、うん。
野田ちょっとお子さんが例えば学校でちょっと困ったなっていうときに、そのカードでパッとやることもできる。
栃尾うん、うん。なるほどね、なんかまだちょっとイメージが湧かないけど、今度もうちょっと教えてもらおう。
野田ね、そうね、そうね。
栃尾なんかその味方学で、私はワークを全部できなかったけど、確か。何回かやったわけだけどさ。
野田うん。
栃尾最初にチェック項目みたいなのあるじゃない?
野田あー、そうね。
栃尾あれがすごいいいなと思ってさ。
野田あぁ、うん。
栃尾なんだっけな? なんかね、味方っていうとさ、「ちょっと自分を犠牲にしてでも相手を助ける」みたいなイメージがなんとなくつい湧いちゃうけれども。
野田うん、うん。
栃尾そうじゃなくて、「あなたらしさを出せてるか」みたいな、そんな感じの質問もあるよね?
野田そうね、そう、そう。最初に「今日の味方度確認シート」っていうのを、そのワークに入る前にやる。
栃尾はい、はい。
野田で、「誰の味方になりたいですか?」
栃尾まず決めるんだよね。
野田そう、決めて。
栃尾その回ごとにね。
野田そう。で、「その人と関わるときのあなたの状態は?」っていうのが、今言ってもらったような「自分の長所短所どちらも価値があると思う?」とか。
栃尾うん。
野田「相手の心が動くことを大切にしている?」とか、それでこう4つYesとか、Noとか4段階で状態をチェックするっていう。
栃尾うん、うん。
野田そう。
栃尾ふーん。
野田まあ、「今日の状態はどうかな?」みたいな。
栃尾そうだね、それが結構毎回、なんか「気付きがあるな」って思ったな。
野田うん。
栃尾あと7つの項目があるって言ってたけどさ、どんな項目があるんだっけ?
野田そう、7つの項目は。
栃尾うん。
野田まず1つ目は、「自分を受けとめる」。
栃尾自分を受け止める。
野田自分を受け止める。で、2つ目が「観る」。
栃尾みる?
野田観る。観察の観の「観る」ね。
栃尾はい。
野田で、3つ目が「聞く」。
栃尾うん。
野田で、4つ目が「安心感を届ける」。
栃尾うん。
野田で、5つ目が「大切にしたい思いを聞く」。
栃尾うん。
野田6つ目が「自分の人生のハンドルを握る」。
栃尾うん。
野田7つ目が「見守る」。
栃尾うん。
野田この7つ。
栃尾ふーん、それが全7回になるんだっけ?
野田そう、これは色んなやり方があって、めばえさんでとっちーも一緒にやってくれたのは、1つずつやったんですね。
栃尾うん。
野田1個の項目の日に、が90分。で、最初にさっきやった「味方度確認シート」をやって、ワークに入って、で、あと最後に「オリジナル味方シート」っていう質問を書く後ろのページをやるっていう。
栃尾うん。
野田で、振り返るっていうので90分。で、これ1日で1冊やろうと思ったらできるんです。一応ワークブックで。
栃尾あ、1日でもできるんだ。
野田そう。
栃尾1日っていうのは何時間もかけるっていうこと?
野田そう何時間もかけてやる……、それはそのファシリテーターとか、そのやる相手の方たちの希望だったりとかによるんだけど、基本は、一番多いのが1項目90分で、例えば月に1回とか、定期的にやるものとか。
栃尾うん。
野田で、結構1日の、経営者さん向けにやっていた方は、1日でワークブックを完成させたいっていう。
栃尾はい、はい。
野田結構ハードだけどね、本当に1日かけてやるっていうバージョンと、あとは、今ね、7つ言ったんだけど、じゃあ、「味方って何か?」って言ったときに、人生の味方って、「味方3原則」っていう原則を作ってるんですよ。
栃尾うん。
野田で、その原則が3つある。だから、それに沿って3回。私もね、植物療法をやってるところでやらせてもらったときは、3つ、「1、2、3」「1、4、5」「1、6、7」っていう風に、こうそれぞれの原則に当てはまるように内容が分けられてるんで、それを1、2、3って3回に分けて、3回、1日3時間を3回っていうのをやりました。
栃尾そういうのもあるんだ。
野田あと研修もそういうのでやりましたね。
栃尾3原則っていうのは何なの?
野田3原則は、3つね。1つ目が、「相手が目指していることを理解する」。
栃尾理解する。
野田理解する。
栃尾ふーん。
野田で、2つ目が「相手が今大切にしている思いだけでなく、未来に大切にしたい思いも大切にする」。
栃尾うん。
野田で、3つ目「相手が思うように進んでいるときも、思うように進めないときも、相手の可能性を信じて見守る」。
栃尾ふーん、長いね、それぞれ。
野田それぞれ長いよね(笑)。1個目はまだ短い。簡単に言い直してもいい? それじゃあ。
栃尾うん。
野田1つ目は「目標を共有する」って感じ。
栃尾なるほど。
野田どこに向かいたいか。
栃尾うん。
野田なんでもいいけど、どっかなんかすごい目標じゃなくても、「どこかに行きたい」とかさ、「あれが欲しい」とかさ。でも、その相手が目指しているものが何かっていうのを知らないと応援できないですよね。
栃尾うん。
野田今それ味方っていうのを応援っていう言い方したけど。
栃尾はい、はい。
野田例えばね、それ。
栃尾うん。
野田で、2つ目は、「今大切にしている思いだけでなく、未来に大切にしたい思いも」っていうのは、例えば、子育て中とかだとさ、今できてなくても、例えば、私は子どもが1歳7か月だから、今箸が持てない、で、スプーンで一生懸命食べようとして、でも、バァっていってこぼすって言って。
栃尾うん。
野田「でも、いいよ、いいよ」って言って、今はいいけど、じゃあ、箸が持てるようにならないと、子どもが可哀想じゃない?
栃尾うん。
野田そう、だから、「未来にどうなっていたいか」っていうのを一緒に描いておく、っていう。
栃尾はい。
野田そうなれるように関わるとか、例えば、「じゃあ、10年後どうなっていたい?」とかっていう。
栃尾うん。
野田本人が、未来が描けるような関わりをする。
栃尾うん、うん。
野田で、3つ目は、「相手が思うように進んでいるときも、思うように進めないときも相手の可能性を信じて見守る」。
栃尾うん。
野田とはいえね、上手くいかないときもあるじゃない、と。
栃尾うん。
野田そう、だから「こういう風になりたい」という思いがあったりとか、「こういう未来だったらいいのに」ってことがわかっていても、例えば、今ね、進めないとき、例えば新入社員の人とかだったらさ、「今この会社で貢献したい」って思ってもさ、今はすぐには戦力になれなかったりするじゃない?
栃尾うん。
野田そういうときに、相手の「できるはずだ」っていう可能性……、これは本当にコーチング的だけどね、可能性を信じる。
栃尾うん。
野田まだできてないことでも必ずできるっていう風に信じて見守る。
栃尾うん。
野田だから「今どうするか」だよね。「今どんな風に関わるか」とか、今できてない現状でもね。
栃尾うん、うん。なるほどね。
野田うん。
栃尾これまあ、そう、子どもとかに当てはめると良いのかな。私の今でいうと。
野田うん。
栃尾うん、うん、なるほどね。そのワークのときはさ、7回に分かれてて、「それぞれ毎回味方の相手を変えてもいいよ」みたいな感じだったじゃん。
野田そうね、そうね。
栃尾だから結構変えてたような気がするけど、まあ、今だったら子ども、1人ないし、2人に対して、やったらなんか色々わかるかもね。
野田うん。
栃尾それをやると何が得られたり、何がわかるの?
野田そうね、一番多い、感想だったり、私自身も定期的にやるんですけど。
栃尾うん。
野田何て言うのかな、「まずは、自分を整えるっていうのが大事だな」と。
栃尾なるほどね。前回も言ってたもんね(笑)。
野田そう(笑)。そこはね、行き着くところはそこもあるかな……。
栃尾そこに気付くんだ。
野田そう、でほら、皆さん多いと思うんだけど、「誰かのためになりたい」とかさ、「誰かの味方になりたい」って思って参加する人って、基本的に、「誰かの力になりたい」って思ってるわけなんだけど。
栃尾うん。
野田そうすると、その自分ていうのをそれこそ犠牲したりとか、後回しにしたりとかしがちなので、「どうやって休んだらいいのかわからない」とか、「どうやって自分自身をケアしたらいいんだろう」みたいな、「わかってはいるけど休めない」とか、「わかってはいるけどケアできない」っていうのがあるから、そこで、「あ、自分を整えることが誰かの味方になることに繋がるんだ」ってことが見えてくれば。
栃尾それを自ら気付けるってことなんだよね。
野田そう、それさ、人から言われてさ、みんなわかってるんだよね(笑)。
栃尾そう、わかってる感じだよね(笑)。
野田とっちーもそうだよね。「忙しいし、仕事を自分でこうしたらいい」っていうのはわかるけど、頼まれたらやりたいし、力になれるんだっていうので頑張れるじゃない。
栃尾うん。
野田そう、そう。これはもう味方学はそうなんだよ。自分自身の中から「そうしたらいいんだ」「こうやってみよう」っていうのが湧いてくるのが大事。
栃尾なるほどね。
野田うん。
栃尾そっか、それが一番? 他にはなんかよくある感想とかある?
野田そうね、あとは、心の筋力が付くっていうか、その待てるとか。
栃尾うん、大事、大事。
野田お子さんだったら、なんだろう、やってあげたり、言う、伝えるっていうことをすると思うんだけど。
栃尾うん。
野田そこで、グッとこらえられるっていう。それを我慢とか、犠牲じゃなくて、「あなたはどう思う?」って、「じゃあ、やってみな」って言ってこう見守れる。
栃尾うん、うん。
野田「見守れる」っていうのは結構多いかな。
栃尾なるほどね。それも同じだけど、「やりなさい」っていうより、自分で気付くほうが行動にしやすいよね。
野田そう、そう。まさにそれがね、自分自身にもだし、人にもだしね。
栃尾うん。
野田そう、そう。
栃尾うん、うん。基本的に質問に答えていくようなワークだったよね。
野田あぁ、そうですね。
栃尾だから、まあ気付いていくってことなんだね。
野田そう、そう。
栃尾はい、はい。じゃあ、ちょっとなんかもうちょっと深掘りしたいところではありますが、そろそろお時間になってしまい(笑)。
野田うん。
栃尾あっという間だったけど。
野田うん。
栃尾じゃあ、また次回はちょっと別のテーマでお伺いしたいと思いますが、味方学っていうのはこういうものだっていう感じで、なんとなくわかりました。はい、じゃあ以上、栃尾江美と。
野田野田恵里でした。
<書き起こし、編集:折田大器>

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