ゲストは再びたなしんさん。ご自身の会社ECEFがエシカルをテーマに活動していることから、そのお話をしてみました。栃尾のエシカル(?)な生活や、たなしんさんによる「白湯(さゆ)」のススメ、ECEFが手掛けている事業など……。ものが少ないことを「ミニマリスト」と呼ぶことでかっこよくなりましたが、節約も「エシカル」って言いかえると楽しいですね。
クリエイティブの。
反対語。
こんにちは、ストーリーエディターの栃尾江美です。
こんにちは、たなしんです。
このポッドキャストは私、栃尾江美が好きな人やお話したい人をお呼びして、クリエイティブに関することや哲学的なことを好き勝手に話す番組です。はい、では、第2回ということで、たなしんさん、再びよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
はい、でですね、たなしんさんがやっているイーセフっていう会社?
はい。
E、C、E、Fと書いて「ECEF(イーセフ)」という会社が、エシカルなことが会社のテーマなんですよね?
はい、そうです。
(笑)「エシカルとは?」をまず教えてもらいたいんです。
エシカルとは(笑)。
(笑)。
「エシカルとは」。もうこれ結構たぶん、わりと一般化されてきた言葉なのかなと思ってまして。
時々聞きますね、はい。
はい、結構女性のファッション誌とかでも取り上げられたりとか。
確かに。響きもいいしね。
そうですね。
言いやすいし。
うん。っていう中で、元々はエシカルって普通に訳すと「倫理的な」っていう意味なんですよ。
はい、倫理的、ふーん。
「倫理的な消費をしましょう」とか、「倫理的な活動をしましょう」みたいなことで使われてたんですけれど。
はい。
まあ、倫理的という風に言われても「あんまりこうピンとこないよね」みたいなことで、もうちょっと引き寄せる形で言葉を変えると、「人とか地球とか社会に対して、ちゃんと配慮をする」みたいな。「そういうのがエシカルだよね」みたいなことで広がってきている感じですかね、今は。
なるほどね。世界的にというかね、そういう活動が段々増えているし、「そういういわゆるエシカルじゃないブランドはもう買うのやめよう」みたいな。
(笑)そうっすね。
ファッション的なやつもありますもんね。
うん。
私最近そういうのに段々興味が出てきて。
はい。
何で、どっちが先でどっちが後かわかんないですけど。
はい。
基礎化粧品とかを一掃したんですよ。
へぇ、すごい!
(笑)えっと、私やめたんですよ基礎化粧品を。
はい、もう使わない?
化粧水、乳液、メイク落としをやめたんですよ。
はぁ。
で、石鹸で洗うんですよ。
あぁ。
石鹸で落ちるメイク用品を使って、で、石鹸で落として、で、えっと、おしまい。
ふーん。
で、いろいろ調べたら何も付けないっていう美容法もあるんですけど、何も付けないのは合わなそうだったので、ワセリンだけを薄く塗るんですよね。
ふーん。
オリーブオイルとかいう人も、ホホバオイルとかそういう人もいるんですけど、私はワセリンが無味無臭……、味は関係ないけど(笑)。
(笑)。
無臭だし、「なんかいいな」って思って、皮膚科でももらえるしね、ワセリンって。
はい。
だからそれだけを使ってて、そしたらもう基礎化粧品がこのコイン、コイン……、ワンコインぐらいのサイズで収まっちゃうんですよ(笑)。
素晴らしい、すごい。
すごくないですか。で、そのやっぱシャンプー、シャンプー、実はシャンプーもやめて、湯シャンにしてて。
あぁ。
結構これはばかられるんですよ、不潔っぽいし。
はい、はい。
言うのが。でも、それによって色んな化粧品とかのパッケージを買わなくて済むんですよね。
うん、うん。
で、結局そのパッケージが、私の消費なんて微々たるものですけれども、それがなんか世界で作られてるのがあんまりやっぱりよくないみたいな感じのこともあるので。
ふーん。
それで、なんかそういう生活をしてます。あと、食器用洗剤も石鹸にしたりとか。
すごい。
(笑)。
素晴らしい変化ですね。
(笑)そう、そう。でもね、全然問題ないんですよ。
めちゃめちゃエシカルじゃないですか。
「今まで使ってたの何だったの」みたいな。
はい。
で、この髪の毛もあれにしたんですよ。最近ツイッターに書いたんですけど、くせ毛を生かしたスタイリングにしようと思って。
あぁ。
パーマかけず。
全然いいと思いますよ、今見てますけど。
いいでしょ(笑)。そうそう。
はい。なんの問題もなさそうです。
(笑)。ちょっと近くでみるとね、ホワホワしちゃうんですかね、髪の毛が。
はい。
アホ毛っていうんですか。でも、まあ、そういう感じで行こうかなと今ちょっとね。そういう気分にやっぱりなりつつあるのは、世界のそういう流れで、昔だったらちょっと節約してちょっと恥ずかしいとか、貧乏くさいとかだったかもしれないけど、今だったら「エシカルです」みたいに言えるから、むしろ「カッコいいみたいな感じにできるかな」と思って、「自分的にも満足度が高いし」っていう。
あぁ。
「同じことやってるのに印象が違う」っていう感じなんだろうなと思います。「そういうのがしやすい」っていうか。
ふーん、そうですね、時代が変わりましたからね。
そうです、そうです。
だいぶ、しやすくなった気がしますね。
「なんか飲み会を断っても別に恥ずかしくないし」みたいなのも1つかもしれないですけど。
そうですね。
うん、うん。そういうのをしていることありますか?
そういうのは素晴らしいですね。で、僕もですね、やっぱりその言った手前。
(笑)。
「自分でもやらなきゃあれだろう」って思うじゃないですか。
はい、はい。
で、僕なんかでいうと、そもそもあんまりその化粧とかしないんで、そういうのを買うわけないんですけど。
はい、はい。
昔よく買ってたのが、ペットボトルを本当に常用してたんですよね。
あぁ、買っちゃいますよね。
はい、で、それがなくなりました。完全に。
どうしてるんですか?
僕は、これはちょっとプロフィールにも関係してるんですけど、去年の終わりぐらいからですね、ちょっと白湯にはまり始めまして。
あぁ、「SAU」と書いてサユー。
そう、そう。
っていうホームページがありますよね?
えぇ(笑)。
会社?
会社じゃないんですけど。
会社じゃないんですね、プロジェクト?
遊びのプロジェクトで今はまだ、はい。
うん、いや、白湯はいいですよね。
えぇ、あの、はい。で、体になんて言うんですかね、ちょっとこう僕、そういう意味ではですね、今年に入ってから13kgぐらい痩せたんですよ。
え、すごい。私と会ったときってどれぐらい、今みたいな感じでした?
いや、もっと太ってました。
あ、そうなんですね。そうなんだ、そうなんだ。13kg……
僕、最大の体重が81kgぐらいなんですよ。
へぇ、今は?
で、今は64kgとか、65kgぐらいなんです。
すごー、すごいじゃないですか。
で、この2020年に入ってから「ちょっと自己改革しようかな」ってちょっと思って。
はい。
で、白湯を去年の終わりぐらいから飲み始めたりとか。
はい。
最近僕お酒をまったく飲まなくなったんですよ。
うん、うん。それはコロナでですか?
コロナでというよりは、今年の2020年にちょっと実験しようかなと思って、今年の頭に決めたんですよね。今年は飲まない。
へぇ、すごい、時代を先取ってましたね。
(笑)先取ってたのかわかんないですけど。
わかなんないけど。
はい。まあ、たまたま符合したみたいな感じですけどね、コロナと。
はい、はい。
そう、白湯を飲み始めて、なので常用するものが今白湯なんですよ、僕、ずっと。
家でも、外でも。
家でも、外でも。
へぇ、お茶とか飲まないんですか?
あ、お茶は飲みますけど、それ以外の飲み物としては、白湯が中心になっていて。
はい。
なので朝、鉄瓶でちょっと白湯を沸かして作って。
鉄瓶で。
えぇ。
鉄分が入るんですか?
そうです、そうです。
入りますよね、うん、うん。
で、えっと。
オシャレ。
まあ、必要な分を朝飲んで、残った分はマイボトルに入れたり、別のその魔法瓶みたいなやつに入れたりして、デスクに置いておいたり、持ち運んだりみたいな感じでしていて。
へぇ。
出先とかに行っても、そこの、まあ、出先で提供されるものは飲みますけど。
うん、うん。
それ以外は基本、自分で持っていくマイボトルを中心に飲むような感じになっています今は。
あぁ、いいですね。私も一時期、そういえば冬とか、お湯? 白湯を持ってた気がします。魔法瓶に入れて。
はい。
売ってないですよね?
売ってないです。そう、それをですよ。僕はやっぱりすごく訴えていきたいんですよ、これから。
(笑)。
(笑)。
でも、売ってたらペットボトル買っちゃうんでダメなんですかね(笑)。
なので、サーバー?
あ、そっか、そっか。無印でやってるみたいな。
白湯サーバーを作ってほしいんですよね。
確かに。でも、カップラーメン用にお湯置いてありますけどね、コンビニに(笑)。
いやぁ、まあ、そうか。
難しいかなぁ(笑)。
むずか……でも、あれだと入れる気になんなくないですか?
あれ、飲む気はちょっとしないですね、うん。
そうですね。
でも、できるはずですよね、あれができるから。確かに、それいいですね。
っていうことがあって、まったくコンビニに行かなくなったんですよね。
あ、そうなんだ。
ペットボトルを買うという目的で行くことがなくなって、自販機も買わなくなったんですよ。
はい、はい。
そしたらペットボトルがなくなりました、僕の生活から。
え、めちゃくちゃいいですね。
はい。
私ね、お水を買うので。
あぁ。
子どもたちがめっちゃ飲むので、お水をまとめ買いしてるからペットボトルはありますね、それで。最近やっぱり出先でジュース買ったりとかは「ちょっと抵抗あるな」って思うようになってきました。
うーん。
なるほど。え、なんで、痩せたのはなんで痩せたんですか?
痩せたのは、でも、たぶん、いや白湯の効果も絶対にあると思ってまして。
うん、うん。
あれって結局いいのは、胃腸が温まるんですよね、すごい。
はい。
で、胃腸が活性化するとやっぱり血流がよくなって、胃の中によろしくないものが残りづらくなるっていうか。
へぇ。
消化されていくみたいなね。
2020年の行動指針に、「血流をよくする」って。
そう、そう、そう(笑)。
3番目に書いてありますけど(笑)。
そうです、そうです。
すごいですね。なるほどねぇ。
そこに合致してくるんですけど。
はい、はい。だから、地球環境にもいいし。
そう。
自分の健康にもいいし。
そうなんです。「これ、めっちゃええな」って思って。
私この間、思い出したんですけど、私バレーボールをやってまして。
はい。
この間、スポーツドリンクを持っていくじゃないですか。
はい、はい。
飲むときに。でも、「甘すぎるのが嫌だな」と思って、お水に塩入れて持っていきましたけど(笑)。
あぁ。
でも、全然大丈夫だった。マズいわけじゃないし、本当はちょっとレモンとか入れたらいいみたいなんですけど。
あぁ。
なんか、それもなんかね、貧乏くさいって言ったら、貧乏くさいんですけど、「エシカルだな」と思ったらいいかもしれないですね(笑)。
あぁ。で、もう1つ発見があったんですけど、僕、マイボトルって昔も持ってたんですよ。
ほう。
で、そこにコーヒーを入れて持ち歩いていたんですけど。
ぽい、ぽい。
コーヒーっていうのはですね、結構手間かかるじゃないですか、あれ、朝。
まあ、そうですね。
ちょっとひと手間かかりますよね?
はい。
白湯だと、その手間がないんですよ。
うん、うん。
沸かして、入れるだけなんで。
うん、うん。
で、まずその手間がまずないのと、あと、そのマイボトルにコーヒーの匂いが付くじゃないですか?
あぁ、はい。付くでしょうね。
洗うのが結構大変っていうのがあって、で、それもない。
はい。
白湯だと。
うん。
なので、ずっと嫌にならずにそのマイボトルを使い続けられるというか。
あぁ、匂いが付くとかね。
そう、そう、そう。
その最初の話に戻りますけど、シャンプーとか、ボディーソープとかって、排水溝がめっちゃ汚れるんですよ。
あぁ、はぁ、はぁ。
で、あのドロドロするのって、なんか石鹸、シャンプーにカビが生えたりとか、雑菌がわいたりとか。
うん。
その細菌ってそういうシャンプーとかもおいしくて食べちゃう、で繁殖するんですよね。
ふーん。
だからそういうヌルヌルがなくなるんですよね、シャンプーとか使わなくなると。
あぁ、いいですねぇ。
だから多分そういう白湯の話に似ているなって思って。
あぁ。
匂いが付かないし、汚れもしない。
そうですね。そこで繋がりますね、確かにね。
そう、そう、そう。「共通しているな」と思って。だから「ずっと気持ちいい」みたいなのは確かにありますね。
なるほど、なるほど。
コーヒーはでも、めっちゃ私好きなので。
なかなかね。僕もでも飲みますよ、コーヒーは。
あ、ホントですか。
1日1杯ぐらいは。
あとね、ドリップのあの時間が好きなんですよね。
あぁ、わかります。
だから、コーヒーメーカーとかも買わず、いつもハンドドリップでいつも入れるんですけど、でも、確かに1日1杯ぐらいにしてますね。カフェイン過多になっちゃうので。はい。えっと、お仕事的な話もしますか?
お仕事的な(笑)。そうですね。
「ECEF(イーセフ)」さんでどんなことをやってるのかみたいな。
あのですね、えっと、そもそもその法人を作った背景も結局、なんかエシカル、「これからはやっぱり企業側もエシカル的な価値観でモノづくりをしたり、ビジネスをしてかなきゃいけないんだろうな」ということをすごく思うところがあって。
ホントそうですよね。
はい。それがないと、結局、消費者側が買うものっていうのは、企業が作ったものじゃないですか。
はい。
なので、消費者がいくら「エシカル大事だよね」っていうふうに考えたとしても、買うものがそうでなければ、結局それはもう成立しない話といいますか、になっちゃうので、「企業側の努力がすごい必要な分野だな」とちょっと思っていて。
はい。
なので、その企業が作っている色んな商品ってあると思うんですけど。
はい。
そういうものを「やっぱりエシカルに変えていきたい」って思っている会社さんとか、「新しく事業を創るんならやっぱりより社会課題を解決していくとか、ソーシャルビジネスとかみたいなものでやっていきたいな」みたいな会社さんとかと、で、「僕が今までやってきたスキルとかがうまくこう使ってもらって、いい形になればいいな」という思いから創った法人が、その「ECEF(イーセフ)」っていう法人で。
はい。
2017年の7月7日に創ったんですよ。
へぇ、そうなんだ。7がいっぱい。
スリーセブンで。
うん、うん、はい。
創るんならその日にしようと思って(笑)。
へぇ。具体的にはどんなプロジェクトがあるんですか?
具体的には、今僕の住んでいるすごい傍に羽毛布団の会社さんとかがありまして。
はい。
で、僕もあんまり知らなかったんですけど、結構羽毛って、やっぱり裏側を聞いていくと、要するにこう鳥の羽根をむしって、当然それを素材として使うわけじゃないですか。
はい。
だから分野でいうと、アニマルウェルフェアーみたいな話も入ってきますし、「それをそのまま収奪して、製品化して、それをじゃあ消費して、燃やして終わりみたいなことでいいんだっけ?」みたいな話とか。
うん、うん。
要は、そういう話が羽毛業界にもあって、で、羽毛自体もやっぱり、いい羽毛っていうのは本当は欧州のほうから、グースとか、ああいうものとかでとってくるわけですけど。
うん。
最近だと、結構中国市場がですね。よくわからん羽毛を日本に流し込んでいるようなところもあったりして。
なるほど。
なかなかタッチしづらい領域だったりもするんですよね。
うん。
で、そんな中で、その会社さんは、今まではそういう商流で当然やってきたんだけど、やっぱりこれからの潮流を踏まえて、オーガニックな生地とかを使って、まわりを包んだりとか、できる限りいい、社会にとっていい羽毛を調達するみたいなこととかをやっていきたいみたいな話で。
うん、うん。
なので、そういう取り組み自体の発信のお手伝いをちょっとしてたりとか、まあ、その商品開発におけるちょっとアドバイザー的な感じだったり、ブランドに対しての色々お手伝いみたいなのをしてたりするんですけど。
はい、はい。なるほど、なるほど。そういうのってあれですね、いいことって、結局、商品だけで表れてこないから、やっぱりすごい発信したりとかが大事になってくるんですね。
そうですね。
なるほど、なるほど。
結局、もう本当に総合格闘技みたいな話かなと思っていて。
ふんふん。
それをやっぱり中小の本当に資本力の少ない会社っていうのは、やっぱりその会社1社だけだとできないんですよね。
うん、うん。
当然お金がバヌッとあれば、どっかにお願いしてみたいなことができるかもしれないですけど。
はい、はい。
そんなこと言ってらんないんすよ。なので、わりと僕みたいなすごく少数部隊というか、機動力があって、「そんなに別に高いお金必要じゃないっす」みたいなノリで。
「でも、あれもこれもできますよ」みたいなね。
はい。
なるほどな。
「っていう人って結構重宝されそうだよな」みたいな。
確かに。
ことをちょっと思ったところもあって、そんな感じのやり方をしてますね。
なるほどね、いろいろ面白そうですね。
はい。
ということで今回もちょっと盛り上がる中、お時間になってしまいましたが。
はい。
じゃあ、ここのところで、次回ね、別のお話をお伺いできればと思います。
はい。
以上、栃尾江美と。
たなしんでした。
<書き起こし、編集:折田大器>