
宮田さんは、仕事を楽しむためにいろいろな工夫をするのがすごく上手そうです。私は、好きな仕事が増えるように、仕事をコントロールしているような気がします。また、心がけも楽しむための秘訣かもしれません。
栃尾クリエイティブの。
宮田反対語。
栃尾こんにちは、ストーリーエディターの栃尾江美です。
宮田こんにちは、宮田匠です。
栃尾このポッドキャストは私、栃尾江美が好きな人やお話したい人をお呼びして、クリエイティブに関することや哲学的なことを好き勝手に話す番組です。はい、えーっと今回も宮田さんをお迎えしてお送りしたいと思いますが、ちょっとスーパーとかアウトプットとかとは変えて、別のテーマでお話したいということで。
宮田はい、お願いします。
栃尾宮田さんが最近気になっていることは?
宮田えっとね、仕事を楽しむということですかね(笑)。
栃尾はい、はい。
宮田はい。
栃尾何か工夫しているっていうことですか?
宮田そうですね、とりあえず、今の僕の仕事ってスーパーで品出ししたり、発注したりすることなんですけども。
栃尾はい。
宮田組織でやってるから上から「こうして」って言われるじゃないですか。
栃尾はい。
宮田で、それ以外に自分でも「これやってみよう」っていうのを作るっていうのは一番楽しくなるなと思ってやってます、最近は。
栃尾いや、すごいですよね。そういうなんか楽しむ才能に長けてるなって思いますね。
宮田それ、嬉しいです。そして、なんか言われます。その職場のおばちゃんたちから(笑)。
栃尾あぁ。
宮田「なんかあんた楽しそうやな」みたいな(笑)。
栃尾へぇ。なんか工夫したり、考えたり、これまでの話にもありましたけど、そういうところが楽しむコツなんでしょうね。
宮田そう……なんですかね、僕もそうだと思って。
栃尾うん。
宮田なんか結局スーパーの仕事って分解、まあ、スーパーに限らないですけど、分解していったら単なる作業でしかないけど。
栃尾はい。
宮田こう、すごいつまらなさそうにやっている人もいれば、ウキウキしながらやってる人もいるんで、せっかくだったら楽しいほうがいいなって思います。
栃尾そうですよね。
宮田はい。
栃尾私はそういうのに何か面白みを見つけるっていうのは、今までを考えるとそこまで得意じゃない気がしますね。
宮田うん、うん。
栃尾うん、それよりはメインの仕事の中で、面白いポイントに情熱を注いで、その割合を増やしていくみたいな方が多いかな。
宮田あぁ、なるほど。
栃尾だから、私の仕事で言うと、基本、大体楽しいんですけど。
宮田(笑)はい。
栃尾「今の仕事をありがたいと思う」っていうのが結構ポイントな気がします。
宮田おっ、それめっちゃ大事な、確かに。それめっちゃ思います(笑)。
栃尾(笑)そうですよね、なんか仕事をいただけてありがたいとか。例えば企画を出すってキツいときはキツいんですけど、「いやぁ、企画出しの機会があるなんてありがたいな」とか。
宮田はい。
栃尾それによって自分がやりたいことがこうね、企画が通ったりして聞きたかった人の話が聞けたりもするから、そういうのをありがたいなとか。あと、全然知らなかったこの分野の人に話を聞けるのありがたいなとか。まあ、そんな感じが結構気を付けてることかもしれないですね。初心を忘れないというか。
宮田いや、それを今ちょっと言われて、「確かに」ってなりました(笑)。
栃尾(笑)仕事があるのが当たり前じゃないので、フリーランスの場合は、特に。
宮田そうですよね、はい。
栃尾そうです。だから本当に、うん、「いつもありがたいな」と思って。そうするとやっぱり楽しくなってくる気がしますね。ありがたみがあると
宮田そうですよね、放っておいたら何もないですもんね。
栃尾そうですね。
宮田確かに。
栃尾なんかその、文句言う気にも別にならないというか。あとですね、私、細かい雑務というか、そういうのがあんまり好きじゃなくて。
宮田はい。
栃尾そういう時間があったら原稿執筆に充てたいっていう感じなんですね、今は。
宮田はい、うん、うん。
栃尾それで気づいたら、細かい雑務がすごい減ってるんですよね。
宮田(笑)気づいたら。
栃尾(笑)気づいたら。なんかこの間、たまに平日1日ちょっと休もうかなと思って、誰にも何も言わすに休むことがあるんですけど。
宮田はい(笑)。
栃尾それで気づいたら、1日に1本も仕事のメール来なかったなみたいなことがあって。
宮田(笑)はい。
栃尾いや、普通に働いててね、1日に何十通もメール皆さんやりとりしてるのに、何十通、何百とかですよ。やりとりしてるのに、「いや、私1個も来ないってどういうことだろう」って思って(笑)。
宮田(笑)はい。
栃尾いやでも、そういう仕事の仕方をね、してるんだろうなと思って。それもまあ、楽しむためのコツなのかなってちょっと最近思いました。
宮田あぁ、それ大事ですよね、楽しむために余計な時間使わないというか。
栃尾そうです、そうです。でも、わざわざそうしたわけじゃないんですけどね。
宮田そこがすごいですよね、その気づいたらなってるってなかなかないですよね(笑)。
栃尾(笑)。
宮田その、工夫してメールの数減らそうって思ったって訳じゃなくて。
栃尾はい。
宮田気づいたらとっちーさんの仕事の仕方はそういう方向に向かって行ってたって感じなんですかね。
栃尾そうですねぇ。
宮田いっぱい来てた時代はあるんですか?
栃尾あります、あります。メールをずーっとやってたら午前中終わってたみたいなことも多分ありますね。
宮田あるあるですよね、それって。デスクワークしてたら。
栃尾あるあるですよね、そうそう。
宮田何か変えたこととかあるんですか?
栃尾たぶんそう、あるんですよ(笑)。即レスしないっていう。
宮田それ面白いですよね、それ。
栃尾そう。
宮田即レス推奨派と、即レスしないほうがいいって言ってる人いますよね。
栃尾でも、即レスってビジネスマンの基本じゃないですか。
宮田はい。
栃尾だから、あんまり言っちゃいけないのかもしれないけど。
宮田はい。
栃尾まあ、私、メールって例えば「24時間以内に返信すればいいかなぁ」ぐらいの感じなんですよ。
宮田あ、確かにメール、そうですよね。最低ライン24時間みたいな感じがありますよね。
栃尾そう、1日見れないこととか返信できないこととかって普通にあるじゃないですか?
宮田はい。
栃尾そういう感じのスタンスで(笑)返信してるから。1回につき、ちゃんと情報量をまとめるんですよね。情報をまとめて、お送りして、で、その必要な情報だけで返してもらう。
宮田はい。
栃尾例えば1本の原稿を書くのに、1、2本のメールのやり取りで、「じゃあ、着手しますね」みたいな感じで着手して、で、まあ納品して終わりっていう感じなので、1個の仕事をやるのに、数本しかメールのやり取りしないです。
宮田はい、めっちゃいいですよね、うらやましい。
栃尾(笑)そうすると、例えば、質問を小分けにして「これってどういうことですか?」って、「こうこうこうです」「あぁ、やっぱりそうですよね。じゃあ、こっちはどうですか?」って小分けにしてると何時間もかかっちゃいますよね、たぶんメールだと。
宮田はい、メールだと膨大な数になりそう、はい。
栃尾そうですよね。だからそういうのをなるべくしないようにしてるんだと思います。
宮田何て言うんですかね、何十回もやりとりする前提だと、ちょっとずつ修正していくみたいなのあるじゃないですか?
栃尾はい。
宮田でも、少ない数でやろうと思ったら、やっぱりその、ディテールってやり取りしづらいってなったときに、何か工夫されるんですか? やっぱりそれは、まとめる能力みたいな?
栃尾あぁ、なるほど、ディテールについて、私の場合は文章を書くってことなので、「こういうことですか?」って事前に、本当にブレそうなことは事前に確認しますけど、ある程度書いてから、書いて見せたほうが調整しやすいなと思ったことは、もう書いちゃうって感じですね。
宮田あ、なるほど、なるほど。
栃尾はい、書いちゃって、見せて、それでOKなのかNGなのかみたいなところを見てもらう。例えば、「この辺ってどれぐらいまで読者に寄り添いますか」みたいな感じだと、「これぐらいにしてください」とか言葉で表現しても、何て言うか、自由度が狭まるだけなんですよね。
宮田うん、うん、うん。
栃尾それだったら、「私この辺に充てときました」みたいな感じの文章を納品しちゃったほうが、「あ、それだとズレてます」とか、「これぐらいならOKです」みたいな相手の人も判断しやすいので。
宮田はい、はい。
栃尾だし、ダメって言われても修正しやすいぐらいの範囲であれば、そういう風に見せちゃう方が早いっていう感じ。
宮田なるほど、なるほど、作って現物で見せる。
栃尾そうですね、だからそれは文章だからかもしれませんね。もしかしてもうちょっと、文章じゃなくて、3Dじゃないけど、現物があるものだとしたらそうはいかないかもしれないですよね。
宮田修正が難しいモノのときってことですよね。
栃尾そうです、そうです。
宮田(笑)。
栃尾ちょっとなんかズレてきた気がしますけど(笑)、その。
宮田(笑)全然大丈夫。
栃尾えっと、労力を割くポイントを決めてるじゃないけど。
宮田はい。
栃尾ちゃんと選定してるっていうんですかね。
宮田うん、うん。
栃尾「ここに労力を割くべきだ」みたいなことを考えて仕事をしてるから、好きじゃない仕事に労力を割かなくて済んでいて、それで楽しくなってるような気がします。
宮田そういうことですよね。楽しむための時間をちゃんと作るっていうか。
栃尾はい、はい。
宮田確保する工夫をするってことですよね。
栃尾楽しいことに、楽しい仕事に時間を割くようになんとなくうまくコントロールできてしまっているっていう感じだと思いますね。
宮田(笑)。
栃尾(笑)。
宮田その、フリーランスの経験の中でそうなっていったっていう感じなんですか?
栃尾そうだと思います。ホントに、いつの間にか、わりと、そうですね、ゆったりしてますね(笑)。
宮田(笑)。
栃尾そう、そう。
宮田でもやっぱり、その何て言うんですか、仕事の基本的な能力っていうんですかね、例えば、メールでちゃんと情報をやり取りする能力だったりとか。
栃尾あぁ、はい。
宮田スケジュールをちゃんと立てる能力だったりとか、なんかそういうのがないと楽しめないみたいなのはあるなと思います。
栃尾そうですよね、やっぱりメールのやり取りも、ちょっと支離滅裂になっているとものすごい時間喰いますよね。一発で相手に伝わらないと。
宮田そうですよね、いや、ホントにそうだし。
栃尾うん。
宮田何て言うんですかね、例えば自分はこういう感じのことがしたいって思ってても。
栃尾はい。
宮田伝える順番を間違えるだけで全然聞いてもらえないってこともあれば。
栃尾ある、ある。取り返しつかなくなりますよね。
宮田(笑)そうなんですよ。意図とか背景みたいなのをどのタイミングでちゃんと伝えるかとかもちゃんと考えておかないと、やりたいことをやれないというか。
栃尾確かに。
宮田「今大事じゃないやん」って言われて終わってしまうみたいな(笑)。
栃尾はい、はい。
宮田「それ今じゃなくていい」みたいな感じだけど、なんかそういうコミュニケーションの能力っていうんですかね。
栃尾はい。
宮田そういうの大事だなって今はすごい思います。
栃尾あぁ、あります。なんかあのぉ……、「それはちょっとやりたくないなぁ」と思った方向性でやってくれって言われた場合に。
宮田あぁ、はい。
栃尾「私が嫌だから」って言うとたぶん認められないので、「読者的にマイナスがあると思います」とか。
宮田(笑)。
栃尾あと「メディアの立ち位置が悪くなると思います」とか、あと「そのインタビューイーの気分を害すると思います」みたいな感じの、自分の意思じゃないところで交渉するみたいなのは大いにありますね。その結果、自分がやりたい方向に行くようにするみたいな。
宮田やっぱりそれ大事ですよね、何て言うのかな、そのなんか、自分のやりたい好きなことと、客観的に大事なことを寄せていくみたいな。
栃尾そうですね、でも多分、自分がそれをやりたくないのは、読者的にもよくないからっていうのがたぶん繋がってるからそうなると思うんですけどね。
宮田うん、うん。自分も読者っていえば自分も読者ですもんね。
栃尾あぁ、そうですね、それもあるし。なんかこう読者を裏切るみたいなことになるとかね、例えば。
宮田はい、うん、うん。
栃尾はい、はい。「PVが欲しいからこうしてほしい」って言われたとして、「いや、でもそれ読者を裏切ることになるから嫌だなぁ」みたいなことって、たぶん説明の仕方によって、私のわがままみたいに聞かれたりとか、読者のことを思ってると聞かれたりとか色々だと思うんですよね。
宮田うん、うん。
栃尾うん、うん、うん。
宮田確かに
栃尾そういうのはあると思います、はい(笑)。
宮田(笑)。
栃尾スーパーみたいなところは、でも本当に、日常でいかにこう楽しいポイントを見つけるかみたいな感じですかね。
宮田そうですね、でも、さっき言われたように自分がやりたいことにうまく時間割を寄せていくみたいなのはありそうな気がしますね。
栃尾ふーん。
宮田アルバイトで入った瞬間とかは、そんな時間コントロールは絶対できないんで。
栃尾はい。
宮田とにかく、やれって言われたら、やるっていう感じなんですけど。
栃尾はい。
宮田やっぱり色々やりだしてくると、結局、「この辺のことを考えたいから、それ以外の時間をいかに圧縮するか」みたいなのをすごい考えるんですよね。
栃尾へぇ、段々自分の裁量が増える感じですか?
宮田そうですね。で、あと、僕も前の会社のときって2人とか3人で動いてたんで。
栃尾はい。
宮田ガントチャート作っても、ほとんどのところに自分の名前入ってるみたいな。
栃尾(笑)。
宮田結局、とりあえず、何て言うんですかね、使えるリソースが少なかったんですけど。
栃尾はい。
宮田今とかって、バァって色々やることを書き出したときに、誰にどう動いてもらうかみたいなことを考える状況にいるので。
栃尾あぁ、そうなんだ、はい。
宮田より何て言うんですかね、自分が考えたいことのために、全体をどうするかみたいなのはすごい大事だと思います。
栃尾うーん、そうですね、人を動かすとなるとホントそうですよね。
宮田はい。それは確かにある。
栃尾うん、うん。
宮田それに加工するのが好きな人は加工のウェイトを増やした方がやっぱりその人も楽しいし、僕は加工したくないし(笑)。
栃尾うん、うん。
宮田僕はちょっとでも長く売り場にいたいんで。
栃尾はい、はい。
宮田でも、売り場にいたくない人とかもやっぱりいるじゃないですか。接客とか苦手だからとか。
栃尾あぁ、そうですよね。
宮田はい。そういう人にはちょっと売り場じゃない仕事を増やしたほうがいいしとか。
栃尾はい、はい。
宮田なんかその辺は楽しいところに時間使ってもらうのがいいなとは思います。
栃尾あぁ、確かに、私も自分が苦手なところはちょっと人に頼むようにしてますね。外の方に。
宮田はい。
栃尾それで、より自分の時間が楽しいことだけに集中してるっていうのはすごいあります。大事ですね。
宮田はい、やっぱりそれできるようになれるか、なれないかのラインって結構デカいかもしれないですね。
栃尾あぁ、そうですよね。ちょっと売上がないとそうなれないし。そうですね、
宮田スーパーとかはある程度ね、やることみんなわかってるから任せたりできるんですけど、フリーランスとかで動いていこうと思ったら、人に頼むとか外注するって結構色々最初できなさそうな感じですよね。
栃尾そうですね、でも、できるようになるとすごい幅が拡がっていくのを感じます。
宮田あぁ。
栃尾全然違うというか。また、色んな部分に話がありましたけど、でもね、そうやって仕事を楽しめるっていうのは結構やっぱり共通部分がありますね。
宮田はい(笑)。
栃尾じゃあ、全5回で宮田さんをゲストにお招きしました。今までちょっとありがとうございました。
宮田はい、ありがとうございました。
栃尾はい、じゃあ、今日はここで終わりにしたいと思います。以上、栃尾江美と。
宮田宮田匠でした。
<書き起こし、編集:折田大器>
音声で聞きたい方はこちら

ストーリーエディター栃尾江美と音声配信を始めたい! という方はこちらへ