人材採用の営業(いわゆるヘッドハンター)として成績優秀だった石塚さん。忙しい経営者のために、彼らの興味がありそうなことを自ら学び、要約して伝える、ということをしていたのだそう。まさに、本業に「付加価値」を付けているのですね~。でも、経営者が知りたいことって一筋縄ではいかなそう。どうやって勉強していたのか、聞いてみました!
クリエイティブの。
反対語。
こんにちは、ストーリーエディターの栃尾江美です。
石塚毅(たけし)です。
このポッドキャストは私、栃尾江美が好きな人やお話したい人をゲストにお迎えして、クリエイティブなことや哲学的なことを好き勝手に話す番組です。今日も石塚さん、よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
石塚さんは前の会社で営業するときに……違う、経営者の方を落とすときに……
(笑)落とすって栃尾さん、そんな。
(笑)言葉が悪い?
賢い栃尾さん。
(爆笑)
落とすってまたなんとストレートな。
ダメですか?(笑)
まあ、まあ、はい、落とすとしてね。
落とすときに、その方の興味がありそうなことを事前に勉強していくって仰ってたと思うんですよね。
あぁ。
で、こっそりカバンに忍ばせておいて。
はい。
「あっ、そういえば社長、この本、今読んでるんですけど」みたいにやっていくというのを聞いて、知識をインプットするっていうのもそうですけど、勉強するって、どうやってやってるのかなっていう。
あぁ、とにかくね、「勉強しないとダメ」っていうのはもうすでにね、勉強できないですよね。進まないですよね。
「せねばならない」みたいなやつ。
はい、「勉めて強いる」勉強は。
そうですよね、勉強。
好きだから勝手にやるっていう状況っていうか、そういうものじゃないとやらない方がいいと思うんですよね。
ふーん。
僕のそのさっきの冒頭の話でいうと。
はい。
例えば、経営者から信頼を短期間で得るって、色んな方法、その人によって色んなやり方があって。
なるほど。
「僕はどこだったら勝てるだろう?」。例えば、「いや、僕も同じ大学なんですよ」って言っていく人もいればね。女子力使う人もいればね。
なるほど。
あるいは、すごくお酒を飲んで、すごく太鼓持ちみたいなのが上手い……いやぁ、本当に上手い人は上手いんですよ。
ふーん。
それで、僕はどれも行けないから、「僕だったら何ができるかな」って思ったときに、昔から情報をたくさん仕入れるのが好きだから。
はい。
経営者の人って忙しいので、その人が欲しそうな情報、同業他社の情報とか今のトレンド、「ちょっとニュースで聞いてるけど、1分でその構造を教えてくれ」みたいな小っちゃな池上彰みたいなことを部分的にやってたわけですよ。
へぇ。
そう。それが好きだから昔から、わりと。
その情報収集して、分かりやすく伝えるまでが好きなんですか?
全部好き。
へぇ。
一番活用してたのは本とラジオ。
あ、ラジオも?
ラジオも朝起きるとすぐAMラジオ。ほとんどまずTBSつけて。朝1時間半TBSを聞いてると、その日のことが全部わかりますよ。
あ、そうなんですか? 今もですか?
今も。
へぇ。
もう時間があるとラジオ聞いてますよ、僕。
あ、そうなんですね、リアルタイムで?
リアルタイムで。
それなかなか珍しいですね、今の時代。
いや、でも今ラジオ流行ってるんですよ。ほら、ポッドキャストもそうでしょ。
はい。
今、スマホとラジオはすごく相性いいから、radiko(ラジコ)でどこでも聞けるし。
でも私、結構タイムフリーで聞いちゃいます。
あぁ、そうですか。まあ、別にタイムフリーでもいいと思いますけど。
うん。
僕はもう「ながら」でラジオですね。
なるほどね、じゃ、そのときに起こってる情報が結構すぐ。
そうですね、もう僕朝、渋滞情報とか、天気とか。今日はほら、天気すごい良いから「栃尾家、今日は洗濯したほうがいいよ。でも、明日昼過ぎから雨降るから。土日はもう雨だよ」とか僕、言えるわけ。
すごい!へぇ。そういうのがそっか、元々好きだから好きな方法をやっているってことですね。
そうです。特に耳から情報を取るのが好き。
聴覚優位みたいな?
なんかこれ勝手な僕の考えだけど、情報を「目から取るのが得意な人」と「耳から取るの得意な人」とあると思うんですよ。
言いますよね、あと文字。
文字もそうそう。書くのがとかね、僕は耳ですね。
あ、そうなんですか? 本より耳?
まあ、本も好きだけどね。僕は正確になんか筋道立ててインプットするなら、耳が一番得意。
ふーん。
例えば、ある経営者さんに会うとする。
はい。
で、その人の講演テープと講演CDを手に入れた。で、当時霞が関ビルのサラリーマン時代、会社に行くとちょうど往復2時間弱ぐらい。
はい。
まあ、片道1時間近かったから。そうすると往復で1回聞けちゃうんだよね。それを1か月やるとね、20回ぐらい聞けるわけ。そうすると、僕、言えるようになるんですよね。
真似できるみたいな。
そうなんですよ。
暗記しちゃうみたいな。
それを毎日やってて、「栃尾社長、こんなこと仰ってましたよね」とかって。「いや、君なかなか」
(笑)。
もう入ったなみたいな感じ。
このなんか石塚さんの様子をね、リスナーの方にお見せできないのが残念。
いやいや。
この体のアクションもお見せできないのが残念ですが(笑)。
いやいや、だから、耳から情報を取るのがすごい好きだから。
へぇ。
得意だったっていう。
なるほどね。
だから、好きで得意なことにどんどん寄せてった方がいいと僕は思うんですよ。
プラス石塚さんの場合は、人に説明するところまでも好きってことですもんね。なんかワンセットっていうか。
そう、難しいことを分かりやすく説明するの好きね。
あぁ、子供の頃からやってたんですか?
わりと。
あぁ……、なんか「何かをモノにするまでのステップ」みたいなものを見たことがあって、やっぱり教えるのが一番勉強になるって言いますよね。
そうですよね。栃尾さんも上手そうじゃないですか。
教えるのがですか?
教えるのも。
言われましたよね、前に。やってみたいけど。
栃尾さん教えるの上手だと思いますよ。
そうですかねぇ。
はい。
やってみたいなぁ、うん(笑)。最近、ちょっと話ズレちゃいますけど、結構質問されることがあって、質問されたことにその場で答えるんですけど、それだけじゃもったいないなと思ってそれをラジオトークに収録して、配信するようにしてますね。
すごいじゃないですか。
そうすると、ネタが尽きないなと思って。
賢さの塊ですね。
(笑)ウケる。
もう賢さが固まると栃尾江美さんになるっていうね。
そういう言葉がよくポンポン出てくる(笑)。
いやいや、全然もう。とつとつと。
人たらしっていうか(笑)。
訥弁(とつべん)なんで。
何の話でしたっけ?
勉強法。
勉強法だった。私、暗記が苦手なんですよ。「どうにかしてください」って言われたらどうしますか?
いや暗記しても無駄じゃないですか、そんなの。興味ないから。興味あること絶対憶えるでしょ?
(笑)まあね。
だからどうせ歴史とかそういう無味乾燥な、ゴールが受験勉強しかないものはそれは嫌ですよ、僕だって嫌ですよ。
例えば、英単語とかもなかなか。英語は憶えたいですけど。
だから英単語っていう風にバラされるから嫌いだと思うんですよ。
なるほど。
でもライティングは好きで、じゃあ、例えば英語の劇をね「プロデュースと脚本を書いてください」って言ったらたぶん全部頭に入れるでしょ。
なるほど。
「冒頭は英語でこんなセリフを言ってください」って、で、教えるの上手いから、「なぜこれを言うかって言うとこういうことで、だからこれはdidn’tじゃなくて、won’tかな」みたいな。そういう風になるとすぐ憶えるじゃないですか。
なるほどねぇ。
英英辞典なんか引いちゃってね。「これかなぁ?」みたいな。そうするとみんな憶えちゃってみたいな。これなぜこの単語を使うのか、みたいな。
うんうん。
たぶん、僕、すべてそんなもんだと思うんですよ。
興味のあることにどう繋げるかってことですかねぇ。
そう。だって英単語の羅列なんか興味ないでしょ。こんな一生使わないでしょだって。
(笑)。使いたいですけどね。
いやいや、どこで使うんですか?
えっと、人との会話とかで。
そんなに英語でしゃべるんですか?
全然しゃべんないんです。
だから、憶える必要ないじゃないですか。
まあ、そうですね。できないから機会がないっていうものあると思う。
たぶん、それ望んでないことを何かの強制力でやらなきゃいけないっていう。それがほら受験勉強じゃないですか。
なるほど、そうですね。
うん、だからそれは、でもほら国立(こくりつ)一期校出身だから、そういうのも上手かったわけでしょ?
一期校ってなんでしたっけ?
一期校っていうのは、国立の中でレベルが高い方ですよ。
あ、そうなんですね(笑)。
そうです。出身校っていう。
そうなんですね。
はい。
そうか。まあ、じゃあ、興味のあることに組み合わせるのも石塚さん結構お上手って感じですか?
っていうか興味のあることしかしたくないから。
でも、どうしても憶えなきゃいけないとか、どうしても勉強しなきゃいけないみたいなことはないんですか?
うーん、何か、どうかねぇ……でも、今の僕の自営業の立ち位置で、やらなきゃいけないってことは何らかしらやっぱり自分に関わるから。
やりたいことになるのか。
大体たぶん楽しいし、面白いと思うじゃないでしょうか?
確かに。
たぶん全く自分のそういう意思と無関係に、ただやりなさいって強制されるのはつらいと思う。だから子供が勉強しろって言っても……
つらいですよね。
だから、それを例えばママがすごく褒めてくれる。そうするとそこにモチベーションが生まれるから、「またママに褒められたいからこんなに憶えたよ」って言って、「キャベツがね、キャベツが日本全国第1は何県で、第2位が何県で」って言うと、「すごいね、○○ちゃん、本当天才だね」とかっていうと、「じゃ今度ね、ジャガイモはね、北海道とどこと」みたいな。「すごいね」みたいな。こういうのは、またこれでハマるわけでしょ?
そうですね、確かにね。教えてもいるし。
栃尾さんもこの人に褒められると本当に気持ちが上がるなって言う人がいて、その人に褒めてもらうことをインセンティブにしたら、英単語でもなんでも憶えられるんじゃない?
なるほどなぁ。そんな効きますかね、永遠と。
効くでしょう。
効きますかね。
効くでしょう。
そっか、そっか。
だから自分だけで完結するんじゃなくって、仲間とか友達とかそういう人と、こう上手く使うって言い方はなんだけど、上手く絡むというか。
そうですね。
そう、そういうようなのも良いんじゃないんですか。
うん。
栃尾さんの頑張りをみんなが応援してくれるとなったら、その気持ちに応えなきゃいけないなっていうやり方もあるでしょうし。
なるほどね。確かにでも今、仕事だったら何かしらって仰ってましたけど、確かに記事を書かなきゃいけないとなって、それでこの知識がどうしても必要だってなったら、調べていくうちにやっぱりだんだん面白くなってきますね。必要性っていうか。
そうですよね。だからその対象を改めて見ると面白いなって「思う」、あるいは「思おうとする」と発見があるから。
そうですね、そうそう。
だからそこから段々、段々こう引き寄せられてくるんじゃないでしょうか。
そうですね、確かに。じゃあ、必要ないし、興味がないというのは難しい。
必要ないのはまずやらない方がいいと思います。
確かにね。
やらないほうがいいと思いますよ。
そっか、そっか。
よくほら、「不安だから資格取る」とか全く意味が分からない。
あぁ、でも、よくありそう。
だって、「それ取っていくらになるの」っていう。何がハッピーになるのかっていう。
でも、何か自分に自信が付くとかなんでしょうね、きっと。私も資格はほとんどなくて興味も全然ないので分からないですけど、母とかは結構資格大好きなタイプです。
あぁ、うちも好きでしたね。
(笑)。
まったく意見が合いませんでしたね。
でも、結構「新しい仕事にチャレンジしよう」みたいなときに、いきなり就職できないから、まずは資格みたいな感じもありますよね。
いやぁ、それより実務経験を積んだ方がいいですよ。
本当はね、そんな風に思いますけど。
未経験でもOK、今ほら人手不足だから、未経験OKの求人増えてますよ。
なるほど、なるほど。
えぇ。だから、お金貰わないで、副業で、無料で2週間とか1週間でもいいから、その仕事やってみるといいですよね。
資格取るよりそっちの方がいいと。資格お金掛かっちゃうしね、基本ね。
よくある話だけど資格取って実務についたら、「これ私に向いてないな」とかっていう話をよく聞くんですけど、理解に苦しむどころか、わからないっていう。まずやってみたら、って。社会保険手続っていうもの1週間やって、「こんな無味乾燥でこんなのAIにすぐ取って代わるよ」っていう風な結論に達したら社会保険労務士の受験自体が無くなるでしょ。
なるほど。
うん、それよりも栃尾さんにちょっとお願いして、「ちょっとライティング勉強させてください」とかね、「ICU入りたい」とか。
(爆笑)。
そういう方がその自分の今の取り巻くそういう環境のストーリーからして、なんかそっちのが親和性が楽しいっていうことがわかるのであれば、それは良いと思いますけどね。
はい。
すぐなんかこう勉強法とかって記憶法とかって言うけど、もうすごい違和感を感じますね。
ふーん。
「好きこそものの上手なれ」っていうし、「必要は発明の母」なので、僕、その組み合わせだと思います。
はい。ちょっと興味で聞くんですけど、モノを考えるときって、頭の中に何がありますか? 音、文字、映像?
(笑)さすが賢さの塊。
(笑)。
栃尾江美さんの問いかけは哲学的だね。
そうですか?
モノを考えるとき?
はい、もしかして音なのかなと思って、聴覚優位だったら。
あ、でも意外に映像かも。
あ、ホントに? へぇ。
はい。そのシチュエーションをドラマや映画のように、映像ですね、考えるときは。
それはスナップショットですか? 写真みたいな?
動画です。
動画! へぇー。
もう今でもね、わりと見るとき夢見る人なんですよね。
はい。
だから、必ず枕元には、メモを置いてるんですけど。
あ、夢日記(笑)?
だけど、僕起きてコンマ何秒で忘れちゃうんだよね。
まあ、わかります。
「あ、メモ」とかってすぐ忘れる、置いてあるのに。
そんなにすぐ。
サーって、「あれ? なんだったっけ?」みたいな。
へぇ。
たまにあるんですよ。「あれー、思い出せないなぁ」みたいな。
思い出したいんですね(笑)。
うん。
そっか。映像なんですね。
映像ですね。
私、結構写真とか立体なんですよね。
へぇ。
立体物で、あんまり動いてはいないですね。
へぇ、じゃあ、パシャッとこう。
そう、なんか塊と概念とか。そういう感じで。で、本当、言葉って人もいるんですよ。
フレーズ? 言葉?
言葉で考える。だから時間はかかるけど。
すごいね。へぇ。
そう、面白くないですか?
面白いね。へぇ。
なるほどねぇ、映像かぁ。それにも依って結構向いてる勉強って違うのかなと思って、ちょっと聞いてみたんですけど。
そうですね。だから勉強法ってかなりその人によって違うから、自分に合ったやり方を探した方がいいと思いますね。
はい、じゃ、今日はこんなところですかね。じゃあ中小企業の採用でお困りの方は「株式会社求人」にお問い合わせください。
待ってまーす。
待ってます(笑)。はい、で、何でしたっけ?
栃尾さんの告知。
私の告知どうしようかな。そうそう、私アウトプット相談というのをしてまして。
色々やってますね、栃尾さん。
(笑)そうですか、ウケる。
すごいですね。何をアウトプット?
アウトプットって発信ですよね。SNSとかブログとか。
でもね、最近増えてきた。
何が?
そういうのをビジネスにされてる方。
あ、ホントですか。
収録が終わったら、それ話したい。
お願いします。
ぜひぜひ。
それで、今、無料で相談をお受けして。
もったいない。栃尾さんのアウトプットはすごいですよ。
じゃあ、あとでビジネスの相談させてください(笑)。
もう商品化しましょう。
今は無料でやってるので、もし相談したいという方がいたら。
相談した方がいいですよ。
「こういうのが合ってるんじゃないですか」とか、「こういうのをやりたいんじゃないんですか」みたいなことをお話させいただくっていうのをやっております。
でも、トレンドですよね。
そうんなんですね。
そうです。社内だとわかんないんですよ。知り過ぎていて、第三者目線っていうもので見ないと、この他者目線って大事ですよね。
なるほど、企業向けにね。
求人もまったくそうです。自分たちの会社のことは、自分たちではわからないっていう。
そうですね。
それと一緒です。
なるほど。ということでお問い合わせいただければ、ご相談に乗りたいと思っております。はい、以上、栃尾江美と。
石塚毅でした。
<書き起こし、編集:折田大器>