【読むPodcast】#198 頭の良さをPCに例えると(ゲスト:三谷さん)

「栃尾さんはCPUがいい」と言われたことがあり、人をそういう風に見てみると面白いかもね、という話をしてみました。PCのCPUとかストレージとかわからない人は難しいかもだけど、今は割とみんなわかりますよね……? どうでしょう。わからなかったらごめんなさい。

栃尾

クリエイティブの。

三谷

反対語。

栃尾

こんにちは、ストーリーエディターの栃尾江美です。

三谷

こんにちは、三谷です。

栃尾

このポッドキャストは私、栃尾江美が話したい人をお呼びして、クリエイティブに関することや哲学的なことを好き勝手に話す番組です。

三谷

はい。

栃尾

私ですね、最近言われたんだけど。

三谷

うん。

栃尾

そうそう、何回か前にゲストに出てくださった石塚さんとお話ししてて。

三谷

はい。

栃尾

「栃尾さんは情報処理能力が速いんだね」って言われて。

三谷

へぇ。

栃尾

でも、「私、そんな情報を別に処理しているつもりないんですけど」って思ったんだけど、その人が言い換えるには、CPU、人をコンピュータに喩えて考えると、「栃尾さんはCPUが強いんじゃないか」とその人は言っていて。

三谷

はい。

栃尾

で、石塚さんはすごい博識なんだよね。

三谷

へぇ。

栃尾

いろんなところから固有名詞とか、いろんな知識がどんどん出てくるわけ。だから、「僕は完全に本棚が豊富にあるタイプだ」と。そこから出してくる。

三谷

記憶がいいみたいな。

栃尾

そう。だから、パソコンでいうとストレージ。それがハードディスクなのか、SSDなのかわからないけれど、ストレージの人だと言っていて。

三谷

へぇ。

栃尾

あと、共通の知人の安田佳生さんね。

三谷

うん。

栃尾

安田佳生さんは、そんなにCPUがギュンギュン速いわけじゃない、めちゃくちゃ知識があるというのもそこまででもない、と。でも、やっぱりまな板の上にいろんなものを載せて、わーっと、全然関係ないようなところから物事を編み出すみたいなことが得意だから、きっとメモリーだよね、みたいな話をしてて。

三谷

これ、けどあれだよね、パソコンをわかってない人は、ほぼわかんない感じになっちゃったね。

栃尾

(笑)。

三谷

メモリーとストレージの違いがわかるかどうかっていう話だよね。

栃尾

そうだね。よく言われるのは、メモリーっていうのは、机って言われるよね。勉強机。この作業台にどれぐらい載せられるか。

三谷

今この瞬間、覚えて使うっていうことね。

栃尾

そう、手が届く範囲にモノを置く。それが狭いと、いくら作業が速くても何もできませんよね、ってことよね。モニターの大きさとかもそうかな。

三谷

うん、確かに。

栃尾

それで、ストレージっていうのは本棚って言われるよね。だから……

三谷

たくさんデータを抱えていて、そこから引っ張ってくるっていうことですよね。

栃尾

うん、本棚の大きさ。だから、「本棚から出してきて、テーブルの上に載せて作業をしますよね」っていう風に喩えられるけどね。

三谷

なんとなく、なんかCPUが良いって、すごく良い感じがするよね。

栃尾

そうだよね、パソコン性能って言えばCPU(笑)。

三谷

パソコン性能的にいうと、計算能力が高いって最も重要なことじゃん。

栃尾

そうだよね。だけど、「CPUが速いのに、このパソコンめっちゃ遅い。理由はメモリーだった」みたいなことあるよね。

三谷

はい、はい。なんでそう思うの?(笑)。

栃尾

えっ?

三谷

なんでそう思うの? なんかさ、「CPUが良いっていうのは、ストレージとか、メモリーが低いってことでもあるよね」っていう話を今してるじゃないですか?

栃尾

ううん、「低いっていうことでもあるよね」っていうよりは、「CPUは万能じゃないよね」っていうこと。

三谷

あっ、CPUだけだとね。

栃尾

そう、そう。

三谷

はい、はい。

栃尾

そうだね。

三谷

普通にスペックが高いって言われたことじゃないの? それって。

栃尾

うーん、たぶん、知識がないのはすごい言われているから。

三谷

へぇ。

栃尾

そういう意味だと思うんだよね。

三谷

そうなんだ、へぇ。

栃尾

いや、ネガティブな意味ではないと思う。もちろん、褒めてくださったんだと思うけど、自分としてはCPUが万能だみたいな、自分でそんなにさ。

三谷

平たく言うと、頭の回転が速いとか。

栃尾

その場のね。

三谷

その場の反射神経が、とか。

栃尾

うん。

三谷

あとは、理解する力が速いとか。

栃尾

たぶんね。

三谷

リアクションが速いとかっていうようなことですよね。

栃尾

だと思った。そう思うと確かに納得感あるなって。

三谷

確かにね。

栃尾

自分で言うのも恥ずかしいけれど、納得感は。

三谷

それってけど、インタビューとか、インタビューが得意なライターとしては重要な機能なんじゃないんですか?

栃尾

そう、でも、事前にめちゃくちゃ調べておいて、インタビューするタイプの人も結構いるのね。

三谷

へぇ。

栃尾

で、私はそれはね、なんかできない。つまんないのよね(笑)。

三谷

(笑)ちょっと待って。「できない」と「つまんない」は違うぞ、みたいな(笑)。

栃尾

つまんなかったらできないでしょ。

三谷

えっ?(笑)。

栃尾

「つまんないこと」は「できない」でしょ(笑)。だから、ほぼイコール(笑)。

三谷

(笑)なるほど、はい。

栃尾

私のインタビューのやり方っていうのは、やっぱりわりとその場で臨機応変にやるみたいなこと、事前準備はそこまでたくさんはしない、みたいなことだから、「確かに」って思って(笑)。

三谷

(笑)。

栃尾

三谷さん、どれだと思う?

三谷

わかないなぁ。

栃尾

わかんないよね。三谷さんもメモリーっぽいけどな。

三谷

僕ね、けど記憶力がいいとは言われるんだけど。

栃尾

ふーん。

三谷

すごい昔のことを憶えていたりとか。映像的に憶えてたりとかっていうのはあるんだけど、興味あることしか憶えてないんですよね。

栃尾

うん。

三谷

だから、ストレージがいいっていうわけじゃないなって思うよね。

栃尾

うん、本当に好きなことだけ、それこそオタク的に憶えているっていうことだよね。

三谷

うん、うん。

栃尾

確かに。だから、本棚が大きいかっていうと、あるジャンルについては、あるけど、すごく偏った本棚っていうことなのかな?

三谷

そうっすね。あと、知識的なものだとか、さっき言った本棚的なものは、もうインターネットに任せてるって感じがする。

栃尾

あー、はい、はい。

三谷

覚えなくてもいいし、調べ方のほうが重要だなって思ってるから、もうインターネット的(笑)。

栃尾

でもさ、そのインターネットって……

三谷

調べるスピードが速いって感じ。

栃尾

あ、調べるスピードが速いんだ。でも、それはさ、メモリーに出してくるわけじゃん。

三谷

うん。

栃尾

置くわけじゃんね。それをその場で料理できるっていうことでしょ?

三谷

けど、そのあと保持しないっていう、サッとなくなる。

栃尾

わかる、わかる。

三谷

うん。

栃尾

たぶん、私はね、インターネットで調べられるのは一緒なのに、やっぱりここの場に載せるみたいなのがちょっと下手な気がするね、私は。

三谷

そうなんだ。

栃尾

うん、そういう感覚がある。その場で調べても身にならないと思うっていうか、自分のモノにするまでにちょっと時間かかるんだよね。

三谷

へぇ。

栃尾

うん。だから……。

三谷

なんでそう思うんだろう?

栃尾

「あー、わかった!」みたいになるのにちょっと時間かかるんだよね。なんでそう思うか。たとえばさ、新しい言葉を知るじゃん、それをすぐ使う人いるじゃん。

三谷

うん。

栃尾

だけど私は結構いろんな事例を見ないと使わないの(笑)。

三谷

うーん、なるほど、はい。

栃尾

だから、すぐわかった気になれない。わからない、わからないんだと思う。

三谷

それは解釈したり、考えたい人だからですよね。

栃尾

うーん、まあね。だから、腑に落ちないことには使えない。でも、それってたぶん、すぐに腑に落ちるんだろうね、すぐ使える人は。

三谷

ふーん。

栃尾

勘違いしている場合もあるかもしれないけど、ちゃんとすぐに腑に落ちる人もいて、そういう人はたぶんもしかして自分の中のデータベースにアクセスして、こういうことだからねって、多角的にちゃんと一つのことを見れているのかもしれないんだけど。

三谷

ふーん。

栃尾

と感じる、うん。

三谷

そういう意味でいうとストレージ、ストレージって言って伝わるのかな。

栃尾

ハードディスク。

三谷

記憶のやり方が違うんじゃないかなって思った。

栃尾

うん。

三谷

整理整頓がうまい人とかいるじゃないですか。パッとこう出してきたりとか。そういうのがうまい人もいるし、編集がうまくって、体系的に記憶するのがうまい人っていうのもいるし。

栃尾

なるほどね。

三谷

単純に物量っていうか、ワードがめちゃくちゃあるみたいな人もいるだろうし。

栃尾

うん、うん。。

三谷

人によって記憶とか、ストレージの使い方が違うんじゃない?

栃尾

確かに。私は、理路整然とした本棚じゃなくて(笑)、オリジナルの入れ方なのかも、袋にガサっと何個も入れる(笑)。

三谷

ゴチャっとしてたほうが好きっていう感じなんじゃないの。

栃尾

そのほうがわかるんだろうね、たぶん。ちょっと形を変えたりとかしたほうが。

三谷

うん。

栃尾

それはある。それは容量が少ないから、概念的にしてるっていう面もあるのかもしれない。

三谷

あぁ。

栃尾

だって、全部覚えちゃうのが一番いいもん。

三谷

ホントに?

栃尾

どうだろう。抽象化……、その都度抽象化。抽象化したものと具体的なものを両方覚えておくのがいいじゃん、だったら。私はさ、具体的なものを覚えられないから、抽象化して、コンパクトにして、覚えているわけよ、たぶん。

三谷

なるほどね。

栃尾

圧縮して。

三谷

確かに、それちょっとプログラマー的にはすごく理解できる話なんだけど(笑)。

栃尾

できる?(笑)。でも、たぶん……

三谷

(笑)クラスを定義してみたいな。

栃尾

あ、でも、そういう感じだと思う。

三谷

クラスからみたいな。

栃尾

そう、そう。クラスって抽象化なんだよね、きっとね。

三谷

汎用的なクラスで。

栃尾

そう、そう。

三谷

メモリーは消費しません、みたいな(笑)。

栃尾

まさに、そう(笑)。そうだね。だから、それが「卵が先か、鶏が先か」で。

三谷

うん。

栃尾

そういう考え方だったから、ハードディスクを増設しなかったのかもしれないし、もともとハードディスクが少なかったから、そういう考えにしたのかもしれなくて。どっちがどっちかわからないけど。

三谷

なるほど、はい、はい。だから「BASIC」じゃなくて、「C言語」だっていう話をしてるんだよね。

栃尾

(笑)そういうことだね。

三谷

(笑)。

栃尾

コード、コードみたいになってるじゃん、そうしたら(笑)。

三谷

これ、(リスナーが)ほぼ理解できない話になってきた。

栃尾

あ、ホント? そうかな、難しいかしら。

三谷

けど面白い。記憶をしたいやり方っていうと、なんだろうな……、僕は調べ方とか、やり方の手段としては記憶を使うけれど。

栃尾

うん。

三谷

ただ、覚えるとか、知識とか、よくあるじゃないですか、「あの本にこういうことが書いてあって」とか、「あの本のこの偉い人はこういうことを言っている」とかっていうような使い方はしないって気がする。

栃尾

へぇ。それは忘れちゃうの?

三谷

うん、そう、覚えられない、絶対。

栃尾

じゃあさ、ネットにないことは調べられないの?

三谷

いや、ネット以外のことも調べるは調べるよ。

栃尾

どうやって調べるの?

三谷

まあ、本で調べたりもするし。

栃尾

本はどうやって探すの?

三谷

本は本屋で探す。

栃尾

そのときはさ、何をアテにするの?

三谷

うんとね、何ていうかな……たとえば、ネットで引っ張り出すっていうことに関しても、まったく一から調べるわけじゃなくて、「あれはそこらへんに書いてある」とか、「あれはこういう調べ方すると出てくる」っていう感じで憶えてる。

栃尾

アテはあるんだ。

三谷

そう。たとえば、「あれだったら、この辺の本を探れば出てくるんじゃないか」っていうことまでは覚える。

栃尾

はい、はい。

三谷

とか、流行ものとか、「最近トピックスでこういうのが出てきているな、今は深めないけど」みたいな。必要があったら、そこから芋づるのように引っ張ってくるということはするけれども。

栃尾

なるほどね。よくさ、成功者の講演とかあるじゃん。で、そういうのでさ、「こうやったからうまくいきました」みたいなことがあるじゃん。でも、それを普通の人っていうか、一般的な人は「じゃあ、それをやろう」って思っちゃうんだけど、たぶん、三谷さんは、「どういう思考プロセスでそこに行ったのか」っていうのがきっと興味があるってことなんだろうね。

三谷

それは「あなたはそういう風に成功しただろうけど、他の人にとって成功かどうかはわかんないだろうね」って思って考える。

栃尾

あ、そっか。その人のやり方はこうだったみたいなのは興味ないんだ、別に。

三谷

やり方はこうだったまでは、興味あるかなぁ……、あんま興味ないかもしれないね。

栃尾

あ、そうなんだ、じゃあ、それはまた違うのかなぁ。自分の場合だけ?

三谷

うーん。

栃尾

自分のやり方? 人のやり方にはあんまり興味ないの?

三谷

オリジナルのやり方は考えたいなって思うけど。まあ、もちろん、聞けばなんとなく感触として残るじゃないですか。

栃尾

うん。

三谷

けど、なぞろうとはあんまり思わないなって感じがする。

栃尾

なぞろうとは思わない、なるほどね。

三谷

そう。

栃尾

人に聞いたりもするの? 探し方は憶えてるって言っていたけど、人に聞くみたいなのも含まれるの?

三谷

あ、それも含まれる。「これはあの人に聞いたほうがラク」とか、「これは、なんかアイツがいい」みたいなことは考える。

栃尾

それって何なんだろうね、チップセット?

三谷

チップセット?

栃尾

(笑)。

三谷

また、なんかわかんない話出てきたよ。マザーボードですね(笑)。

栃尾

違うの?(笑)。

三谷

全体をオーサリングするっていう。

栃尾

あぁ、ちょっと違うのかな。

三谷

どうなんだろうな、コンピューターでいうとって何だろうなぁ……。

栃尾

うん。

三谷

回転数が速いとかっていうよりも、パターン認識が強いとか、「あれはあそこ」とか、「あれはこういうこと」っていうことの入口だけ憶えてるっていうほうが、処理が高くなるっていう感じはしてます、自分として。

栃尾

だから、ある程度パターンが決まっているものについては、方法論を組み込んじゃってる。

三谷

ちょっと入口までは、考えておくみたいな、自分でね。

栃尾

はい、はい、なるほどね。

三谷

そんな感じがする。それは何だろう。CPUだけじゃないな、CPU……、うーん、何て言ったらいいんだろう?

栃尾

チップセットってそういう役割じゃないんだっけ?

三谷

OS的っていうのかな、なんていうのかな。

栃尾

あぁ、OS的ね。

三谷

OSをアップデートしようとは思う、そう。

栃尾

うん。どんどんできることが、用意されていることが増えていく。

三谷

そう、ソフトウェアを改善していったほうがいいなって思ったりする。

栃尾

うん、なるほどな。そうするとCPU負荷が下がるっていうことだね。

三谷

そうですよぉ。

栃尾

(笑)。

三谷

エンジニア的に言うと。

栃尾

そうだよね、「毎回ギュンギュン回してるんじゃねぇわ」っていう感じだよね(笑)。

三谷

そう、そう。「ハードウェアじゃない、ソフトウェアの時代です」って感じがする。

栃尾

なるほどね、まあ、面白かったね。ちなみに、アユミちゃんは……、

三谷

わかったのかな、そういうの(笑)。

栃尾

ちなみに、アユミちゃんはGPUだなって。

三谷

はい、はい。

栃尾

言ったんだけど、CPU、頭で考えているとめっちゃ時間かかることが。

三谷

グラフィックのほうね。

栃尾

わりと、グラフィックでパッとできちゃいますよ、みたいな。

三谷

はい。

栃尾

ちょっとアーティスト的思考だなっていう感じがね、しました。

三谷

あのね、我々の世代で、理系を経験した人でないとほぼ通じない話だよ(笑)。

栃尾

そっか、若い人はわかんない?(笑)。

アユミ

GPUを検索して調べても。

三谷

わかんないよね。

アユミ

はい、どこまで見てもわかんなかったです。

栃尾

難しいよね。

三谷

ね。

アユミ

(笑)。

栃尾

うん、うん。でも、GPUの良いのが載ってると、映像とかが速くなるんだよね。

アユミ

ふーん。

栃尾

精細に表示できたり。

三谷

ぜひ皆さん、検索して。今日出た言葉を一つずつ(笑)。

栃尾

これをさ、この概念を手に入れると、どういう人が頭が良いんだっていうのがさ、結構崩れるよね。

三谷

うん、確かにね。それぞれの頭の良さがあるよねってことね。

栃尾

そう、そういうこと! って素敵な考え方だなって思ったんだよね。

三谷

おー、いいね。確かに、それはいい。

栃尾

ということですね。告知をすると、そうだな、ツイッターフォローしてくださいって感じにしたいと思います。

三谷

うん。

栃尾

ツイッターを私は栃尾江美でもやってるし、あと、『クリエイティブの反対語』で新しいのを配信したり、「過去回でちょっとこういうことを言ってました」みたいなのをつぶやいているので、探してみてください。

三谷

はい。

栃尾

はい、以上、栃尾江美と。

三谷

三谷でした。

<書き起こし、編集:折田大器

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