【読むPodcast】#256 どうやって本を選べばいい?(ゲスト:金子アユミさん)


金子アユミちゃんをゲストにお迎えして、知りたいことを知るときの本の選び方を話しました! どういう著者を選ぶか? どういう切り口で選ぶか? 翻訳モノを選ぶか? 古いものを選ぶか?などなど、話しています。

栃尾

クリエイティブの。

アユミ

反対語。

栃尾

こんにちは、ストーリーエディターの栃尾江美です。

アユミ

こんにちは、デザイナーの金子アユミです。

栃尾

このポッドキャストは私、栃尾江美が好きな人やお話したい人をお呼びして、クリエイティブに関することや哲学的なことを好き勝手に話す番組です。はい。

アユミ

はい。

栃尾

アユミちゃん、3週目ですかね。

アユミ

はい。

栃尾

あれ? 2週目?

アユミ

3週目。

栃尾

3週目、よろしくお願いします。

アユミ

はい、よろしくお願いします。

栃尾

なんか、知りたいことがいっぱいあってみたいな。

アユミ

そうなんです。知りたいことが最近いっぱいあって。

栃尾

うん。

アユミ

知りたいことのために、その解決策を知りたくて、それで本を読みたいなと思ってるんですけど、本の選び方がわからんなくって。

栃尾

うん。

アユミ

それを江美さんにちょっと聞いてみたいなと思ったんですよ。

栃尾

うん、うん、例えばどんなことを知りたいの?

アユミ

例えば、「幸せになる方法」とか。

栃尾

うん。

アユミ

最近は「ユーモアの見つけ方」とか。

栃尾

うん。

アユミ

そうだな、まあ、そんなところですかね。

栃尾

へぇ。幸せになる方法、バクっとしてるね。

アユミ

そうなんですよ。「どんな本を読んだら、自分にしっくりくるんだろう」っていう感じですかね。

栃尾

うん、うん。

アユミ

でも、本を読みたいんですよ。

栃尾

へぇ、読んでる?

アユミ

え? えーと、最近『マチネの終わりに』……、終わりね? 終わりに?

栃尾

終わりに。

アユミ

終わりに、を、まあ読んでます。

栃尾

すごいじゃん。

アユミ

はい。

栃尾

平野啓一郎さん。

アユミ

はい。

栃尾

へぇ。

アユミ

あの、Kindleで買ったんですけど、50%までしか読んでなくて。

栃尾

うん、うん。

アユミ

で、その50%から以降が結構辛辣なんで、心を痛めて読めなかったんですよ。

栃尾

あぁ。

アユミ

(笑)。

栃尾

そうだね、そういう……、うん、うん。

アユミ

そう、そう、それでもう1回、じゃあ、チャレンジして。どっちにしても本を読みたいから読もうと思って。

栃尾

ふーん。

アユミ

一応(笑)、はい。また、再チャレンジしてます。50%から。

栃尾

ふーん、なるほどね。

アユミ

そうなんです。

栃尾

幸せになる方法か、幸せになるってなんかアレだよね。まあ、よくさ、そういうのでイメージするのはさ、スカスカのさ、エッセイみたいな本。

アユミ

(笑)そう、そう、そう。

栃尾

(笑)それは、嫌だってこと?

アユミ

そうなんです。

栃尾

もしくは学術的な本。

アユミ

フィットするのかな。学術的な本、どっちにしたって、たぶん読めないと思うんですよ。

栃尾

うん、うん。難しそうだもんね。

アユミ

そう、そう、そう。簡単であり、かつ、スカスカでなく、みたいな感じで考えてると、そもそも本屋さんに行く機会を失くしている状況なので、Kindleで買いたいんですけど。

栃尾

うん。

アユミ

そこもなんかこう検索方法がわからなかったりもしますね。

栃尾

私どうしてるかなぁ? 検索して行ったりするけどね。なんかさ。

アユミ

お。

栃尾

あの、よく本の一部が記事になってたりするでしょ? 例えば、ダイヤモンドとか多いんだけど。

アユミ

はい。

栃尾

出した本の一部を、ダイヤモンドオンラインに載せるのよね、で、「この続きは書籍で」みたいな。

アユミ

そんなのがあるんですね。

栃尾

うん。だから、幸せになるっていうのは漠然としてるけど、なんかその、もっと幸せになる考え方なのか、幸せになる行動なのか。

アユミ

うん、全部。

栃尾

(笑)。

アユミ

(笑)。

栃尾

全部?

アユミ

全部。

栃尾

うーん……

アユミ

1個ずつですかね、そういう今言ってくださったみたいに。

栃尾

わかんないけど。

アユミ

行動のための本と。

栃尾

うん、うん。

アユミ

えっと、考え方のための本と。

栃尾

うん、うん。

アユミ

そういった感じで検索すれば出てくるんですかね?

栃尾

いや、わかんない。例えばさ、なんか瞑想したら幸せになるじゃん、たぶん。

アユミ

あぁ(笑)、なるほど、はい。

栃尾

そういうのでもいいのか。

アユミ

あぁ、そっかそっか、そしたら瞑想の本を探せばいいってことですよね。

栃尾

そうだねぇ、幸せになるって難しいね。ユーモアの見つけ方はさ。

アユミ

はい。

栃尾

私も最近、笑いの何とかみたいな本をさ。

アユミ

ほう。

栃尾

買ったか、アンリミテッドでダウンロードしたか、したよ。

アユミ

え、そうなんですね。

栃尾

うん。

アユミ

それはどうでした?

栃尾

それはね、あ、でも、そう、そう、理論的に書いてあったね。

アユミ

へぇ。

栃尾

だから、そういうのを自分でつくろうと思ったら参考になる感じはした。

アユミ

ユーモアはなんか日常的に必要だと思ってて。

栃尾

うん。

アユミ

その日常的なユーモアをどう摘み取るかみたいな(笑)本、本っていうか、これ本なのかな? なんかYouTubeとかでもいいのかなとも思うんですけど。

栃尾

うん、うん。あとは、どんな人に学びたいか、あるかもね。

アユミ

あぁ、なるほど。

栃尾

著者。だからその、幸せになる方法も、ユーモアの見つけ方も、幸せな人に教えてもらいたいのか、「私が幸せになった45の理由」みたいな人に教えてもらいたいのか(笑)、なんかそれとも、「ウェルビーイング研究してます」みたいな人に教えてもらいたいのか。

アユミ

ウェルビーイング……

栃尾

うん、うん。で、その多分ウェルビーイングって学術的な専門家の人が書いてる入門書みたいなのがあるじゃん絶対。

アユミ

うん、ウェルビーイングって何ですか?(笑)

栃尾

ウェルビーイングってさ、まあ、幸せになる学問だよね。ポジティブ心理学って昔は言ってたかなぁ。

アユミ

ほう、そんなのが、そうなんですね。

栃尾

おぉ、ご存じないか。

アユミ

知ら、ご存じないです。

栃尾

ウェルビーイング調べたらいいんじゃない?

アユミ

あ、わかりました。ウェルビーイング。

栃尾

すごく簡単なことからもあるし。

アユミ

はい。

栃尾

心理学って昔さ、ネガティブを、なんかまあ心の病気みたいな人を持ち上げるみたいなことしか注目してなかったんだって、昔は。

アユミ

うん。

栃尾

で、ある時から、ポジティブ心理学っていうのが出てきた、と。どうやったら人は幸せになれるかっていう研究を始めたんだよね。

アユミ

うん、うん。

栃尾

ハーバードみたいなところで。

アユミ

おぉ。

栃尾

うん。で、それがポジティブ心理学の始まりで。

アユミ

うん。

栃尾

で、それが今はウェルビーイングって言われているんだよね。

アユミ

あぁ、そうなんですね。

栃尾

そう、そう。幸せっていうと色々違って、ハッピーとさ、日本語の幸せってたぶん印象が違ったりするじゃない?

アユミ

そうですね。

栃尾

そう、そう。だから、あんまり幸せ……、幸福学っていう人もいるね。日本で幸福学を勉強している人もいるけど、ウェルビーイングの方が一般的かな、一般名称かな。

アユミ

えー、面白いですね。これは、ちょっとチェックしてみます。

栃尾

(笑)。私が取材した人の本とかもいいかもしれないけど。

アユミ

へぇ。

栃尾

なんかアレだね、本の選び方は、人に聞くのも1つだね(笑)、そういう意味だと。

アユミ

あ、「この本どうですか」ってことですか?

栃尾

いや、なんか、「幸せになりたいんですけど、江美さんどうですか」って言われたら。

アユミ

ハハハ。

栃尾

「ウェルビーイングのこういう本があるよ」って。

アユミ

はぁ、はぁ、はい、間違いない。

栃尾

「これ入門だから読みやすいよ」みたいな。

アユミ

あぁ。

栃尾

とかあるかもしれない。

アユミ

確かに。

栃尾

あと、ユーモアの見つけ方もさ、お笑い芸人が書いた本がいいのか。

アユミ

はい。

栃尾

構成作家が書いた方がいいのか。

アユミ

うん。

栃尾

あと、落語研究家みたいな人が書いた本がいいのか。たぶん着眼点が全然違うじゃん。

アユミ

違いますね。

栃尾

たぶん自分でやってる人、芸人さんとかってすごい主観的なんだよね、主観的だし、やり方も偏ってると思う。

アユミ

はい、はい、自分が成功したこと。

栃尾

そう。でも、本質的って言うか、生々しいと思うんだよね。

アユミ

うん。

栃尾

なんか構成作家さんも……、構成作家さんはもうちょっと網羅性がありそうじゃない。

アユミ

あぁ、確かに。

栃尾

「こうやると、こうなって面白いです」みたいにわかりやすいっていうか。

アユミ

うん。

栃尾

で、えっと、落語研究家みたいな人、外から研究している人っていうのは、まあ、それも、それはなんか、後付けの理由みたいな感じかもしれないね。

アユミ

あぁ、はぁ、はぁ。

栃尾

分析、あとから分析したらこうでしたみたいなことで。

アユミ

あぁ、なるほど。

栃尾

それぞれ着眼点が違うから、どの辺が自分が知りたいかってことなんじゃない?

アユミ

うん、うん、なるほど。そこですね。

栃尾

(笑)。

アユミ

なんかアウトプット相談されてる気分ですね。

栃尾

(笑)。

アユミ

確かに。

栃尾

確かに。どの辺が知りたいとかあるの?

アユミ

本質的なところなのかなと思いますね。

栃尾

当事者がいいってことね。お笑いをやってる人。

アユミ

うん。

栃尾

そしたら、本当に好きなお笑いの人が書いてる本とかがあったらいいよね。どんな人が書いてるかわかんないけど。まあ、本を書く人っていう時点で、もうちょっと、小難しい人である可能性は高いけどね(笑)、お笑いとかだとね。

アユミ

(笑)なるほど。

栃尾

はい、はい、はい。本当にバカなことしか言ってませんみたいな人は、本は書かなそうじゃない?

アユミ

あぁ、確かに……、そうですね。

栃尾

どっちがいいかっていうのもあるけどね。

アユミ

うん。

栃尾

でも、執筆者で選ぶのは確かに、私もよくやるかも。

アユミ

ちなみに、推し執筆者いますか?

栃尾

え、ユーモアの見つけ方で?

アユミ

いえ、特には。

栃尾

(笑)。

アユミ

好きな本でもいいんですが。

栃尾

あ、好きな本?

アユミ

うん。

栃尾

わかんないな。

アユミ

推しが。

栃尾

推し? でも、それ漠然とだね、しててアレだね。

アユミ

そっか。

栃尾

どのジャンルでって言われたらあるかもしれないけど。あとは、あのぉ……、学術的なものだったら、翻訳本を選びますね。

アユミ

翻訳本ですか? また違うところが。翻訳本って何ですか?

栃尾

あ、翻訳……、あの、外国の人が書いた本ってこと。日本人じゃないってこと。

アユミ

えー、何でですか?

栃尾

あー、えーとね、アメリカの本ってね、なんかすごい根拠とかがすごい細かく書いてあんの。

アユミ

ぉおぉ。

栃尾

そういうのが好きなんだろうね、アメリカ人っていうのは。

アユミ

はい、はい。

栃尾

日本人が書く本って、わりとその論点が……、なんかちゃんと根拠があったとしても、根拠を飛ばして書くんだよね、簡単に、パッパッパッって。

アユミ

あぁ、そうなんですね。

栃尾

という傾向があると思う。

アユミ

うん、うん、うん。面白い。

栃尾

もしかしたら本づくりのシステム、仕組みが違うのかもしれないんだけど。

アユミ

うん。

栃尾

アメリカの方が非常に細かい、分厚いのが多いよね、あと。

アユミ

いや、そう、分厚いの読めないんですよねぇ……。

栃尾

(笑)。そうだよね、あとさ、なんかアメリカでめっちゃ売れるから、日本語に翻訳するわけじゃん。

アユミ

はい、そうですね、確かに。

栃尾

だから、そこでもう淘汰されてるんだよね。

アユミ

ほぅほぅ。

栃尾

面白いものだけが日本にくるはず。

アユミ

あぁ、なるほどぉ。

栃尾

うん。

アユミ

そういうことか。

栃尾

それもちょっと信じるかな。

アユミ

間違いないですね。

栃尾

はい。あと、普遍的なものであれば、ユーモアの見つけ方も、もしかして古典から言われてる面白さみたいなのを知りたいみたいなことであれば。

アユミ

あぁ、それな、それなですよ。

栃尾

だとしたら古い本の方がいいかもしれないね。

アユミ

あぁぁ、それなですよ。そうしますぅ。

栃尾

(笑)。古い名作を。でも、今のお笑い、笑いとは違うかもしれないよ。

アユミ

なんかね、違う。あの、本のいいところってやっぱそういうところですよね。

栃尾

そうだね。

アユミ

古いものを学べるっていうのがいいですね。

栃尾

そう。で、今も残ってるってことは、非常に名作のはずだから。

アユミ

なるほど。

栃尾

名作っていうか、色々な荒波を揉まれてきてるっていうか、ザルに残ってるっていうか。

アユミ

(笑)。ふるいに掛けられちゃったみたいな(笑)。

栃尾

ふるいに掛けれた、そう、そう、そう。その言葉が出なかった。

アユミ

(笑)。

栃尾

ふるいに掛けれられてるはずだから。

アユミ

はい。

栃尾

そういうのもあるよね。

アユミ

なるほど。

栃尾

世間の評価をそれは使うっていうことだね。あとは、立ち読みできなくてもAmazonってダウンロードできるじゃん、サンプルダウンロード。

アユミ

あぁ、はい、はい。

栃尾

Kindleね。

アユミ

はい。

栃尾

「はじめに」と、目次を読むだけでも。

アユミ

うん。

栃尾

めちゃくちゃハズレは防げるよね。

アユミ

おぉ。

栃尾

私「もう面倒くさいからいいや買っちゃえ」っつって失敗したことも数知れずだよ。

アユミ

あぁ、そうなんですか(笑)。

栃尾

だから、サンプルはね、ダウンロードするようにしてる。

アユミ

へぇ、サンプルダウンロード必須ですね。

栃尾

そう、そこで次も読みたいって思うかどうかね。

アユミ

え、買った本は二度読みするタイプですか?

栃尾

ほとんどしないんだけど、まあ、偶にしますね。

アユミ

なんか、二度読み、三度読みした本って、ちなみにありますか?

栃尾

前回言ったんだっけ、『ずっとやりたかったことをやりなさい』もそうだけど。

アユミ

あ、そうなんだ。

栃尾

あと『アルケミスト』っていうのがすごい好きだね。

アユミ

あ、え、山登りの人でしたっけ?

栃尾

あぁ、それアルピニストかな(笑)。

アユミ

(爆笑)。

栃尾

(笑)。すごい、うちの長男が喜びそうな、ダジャレみたいだったね。

アユミ

ダジャレじゃねぇ(笑)。

栃尾

そう、アルケミストは錬金術師っていう意味ね。

アユミ

えぇ、そうなんですね。全然違う。

栃尾

まあ、小説だね。

アユミ

ふぁー。

栃尾

童話っぽい小説、なんか『星の王子さま』っぽいと言われてたファンタジーっていうのかな。

アユミ

へぇ、錬金術師の話なんですね。

栃尾

錬金術師を目指して冒険する男の子の話だね。

アユミ

うわぁ、絶対楽しいやつだ。

栃尾

でも、そんなにエキサイティングっていうよりは、まあ、じんわり、じんわり来る感じよ。

アユミ

ふぅーん。

栃尾

まあ、『アルケミスト』はよく読むかな、あと『星の王子さま』も何度も読むね、あれはまあ短いけど。本の選び方も確かに色々あれがあるね、角度が、切り口っていうか。

アユミ

まだまだ、悩みますけど、やはり本は読み続けないとダメだなと思うわけなので(笑)。

栃尾

(笑)。相談して。

アユミ

わかりました。

栃尾

「幸せになりたいんですけど、本ありますか?」って。

アユミ

(笑)。じゃあ、その都度、その都度で。

栃尾

そうだね。

アユミ

はい、言っていきます。

栃尾

また、合うかわかんないけど。

アユミ

はい。

栃尾

サンプルダウンロードしてもらって。

アユミ

はい、確かに。わかりました。

栃尾

じゃあ、今日は本の選び方っていうことで、以上、栃尾江美と。

アユミ

金子アユミでした。

<書き起こし、編集:折田大器

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