
金子アユミちゃんをゲストにお迎えして、知りたいことを知るときの本の選び方を話しました! どういう著者を選ぶか? どういう切り口で選ぶか? 翻訳モノを選ぶか? 古いものを選ぶか?などなど、話しています。
栃尾クリエイティブの。
アユミ反対語。
栃尾こんにちは、ストーリーエディターの栃尾江美です。
アユミこんにちは、デザイナーの金子アユミです。
栃尾このポッドキャストは私、栃尾江美が好きな人やお話したい人をお呼びして、クリエイティブに関することや哲学的なことを好き勝手に話す番組です。はい。
アユミはい。
栃尾アユミちゃん、3週目ですかね。
アユミはい。
栃尾あれ? 2週目?
アユミ3週目。
栃尾3週目、よろしくお願いします。
アユミはい、よろしくお願いします。
栃尾なんか、知りたいことがいっぱいあってみたいな。
アユミそうなんです。知りたいことが最近いっぱいあって。
栃尾うん。
アユミ知りたいことのために、その解決策を知りたくて、それで本を読みたいなと思ってるんですけど、本の選び方がわからんなくって。
栃尾うん。
アユミそれを江美さんにちょっと聞いてみたいなと思ったんですよ。
栃尾うん、うん、例えばどんなことを知りたいの?
アユミ例えば、「幸せになる方法」とか。
栃尾うん。
アユミ最近は「ユーモアの見つけ方」とか。
栃尾うん。
アユミそうだな、まあ、そんなところですかね。
栃尾へぇ。幸せになる方法、バクっとしてるね。
アユミそうなんですよ。「どんな本を読んだら、自分にしっくりくるんだろう」っていう感じですかね。
栃尾うん、うん。
アユミでも、本を読みたいんですよ。
栃尾へぇ、読んでる?
アユミえ? えーと、最近『マチネの終わりに』……、終わりね? 終わりに?
栃尾終わりに。
アユミ終わりに、を、まあ読んでます。
栃尾すごいじゃん。
アユミはい。
栃尾平野啓一郎さん。
アユミはい。
栃尾へぇ。
アユミあの、Kindleで買ったんですけど、50%までしか読んでなくて。
栃尾うん、うん。
アユミで、その50%から以降が結構辛辣なんで、心を痛めて読めなかったんですよ。
栃尾あぁ。
アユミ(笑)。
栃尾そうだね、そういう……、うん、うん。
アユミそう、そう、それでもう1回、じゃあ、チャレンジして。どっちにしても本を読みたいから読もうと思って。
栃尾ふーん。
アユミ一応(笑)、はい。また、再チャレンジしてます。50%から。
栃尾ふーん、なるほどね。
アユミそうなんです。
栃尾幸せになる方法か、幸せになるってなんかアレだよね。まあ、よくさ、そういうのでイメージするのはさ、スカスカのさ、エッセイみたいな本。
アユミ(笑)そう、そう、そう。
栃尾(笑)それは、嫌だってこと?
アユミそうなんです。
栃尾もしくは学術的な本。
アユミフィットするのかな。学術的な本、どっちにしたって、たぶん読めないと思うんですよ。
栃尾うん、うん。難しそうだもんね。
アユミそう、そう、そう。簡単であり、かつ、スカスカでなく、みたいな感じで考えてると、そもそも本屋さんに行く機会を失くしている状況なので、Kindleで買いたいんですけど。
栃尾うん。
アユミそこもなんかこう検索方法がわからなかったりもしますね。
栃尾私どうしてるかなぁ? 検索して行ったりするけどね。なんかさ。
アユミお。
栃尾あの、よく本の一部が記事になってたりするでしょ? 例えば、ダイヤモンドとか多いんだけど。
アユミはい。
栃尾出した本の一部を、ダイヤモンドオンラインに載せるのよね、で、「この続きは書籍で」みたいな。
アユミそんなのがあるんですね。
栃尾うん。だから、幸せになるっていうのは漠然としてるけど、なんかその、もっと幸せになる考え方なのか、幸せになる行動なのか。
アユミうん、全部。
栃尾(笑)。
アユミ(笑)。
栃尾全部?
アユミ全部。
栃尾うーん……
アユミ1個ずつですかね、そういう今言ってくださったみたいに。
栃尾わかんないけど。
アユミ行動のための本と。
栃尾うん、うん。
アユミえっと、考え方のための本と。
栃尾うん、うん。
アユミそういった感じで検索すれば出てくるんですかね?
栃尾いや、わかんない。例えばさ、なんか瞑想したら幸せになるじゃん、たぶん。
アユミあぁ(笑)、なるほど、はい。
栃尾そういうのでもいいのか。
アユミあぁ、そっかそっか、そしたら瞑想の本を探せばいいってことですよね。
栃尾そうだねぇ、幸せになるって難しいね。ユーモアの見つけ方はさ。
アユミはい。
栃尾私も最近、笑いの何とかみたいな本をさ。
アユミほう。
栃尾買ったか、アンリミテッドでダウンロードしたか、したよ。
アユミえ、そうなんですね。
栃尾うん。
アユミそれはどうでした?
栃尾それはね、あ、でも、そう、そう、理論的に書いてあったね。
アユミへぇ。
栃尾だから、そういうのを自分でつくろうと思ったら参考になる感じはした。
アユミユーモアはなんか日常的に必要だと思ってて。
栃尾うん。
アユミその日常的なユーモアをどう摘み取るかみたいな(笑)本、本っていうか、これ本なのかな? なんかYouTubeとかでもいいのかなとも思うんですけど。
栃尾うん、うん。あとは、どんな人に学びたいか、あるかもね。
アユミあぁ、なるほど。
栃尾著者。だからその、幸せになる方法も、ユーモアの見つけ方も、幸せな人に教えてもらいたいのか、「私が幸せになった45の理由」みたいな人に教えてもらいたいのか(笑)、なんかそれとも、「ウェルビーイング研究してます」みたいな人に教えてもらいたいのか。
アユミウェルビーイング……
栃尾うん、うん。で、その多分ウェルビーイングって学術的な専門家の人が書いてる入門書みたいなのがあるじゃん絶対。
アユミうん、ウェルビーイングって何ですか?(笑)
栃尾ウェルビーイングってさ、まあ、幸せになる学問だよね。ポジティブ心理学って昔は言ってたかなぁ。
アユミほう、そんなのが、そうなんですね。
栃尾おぉ、ご存じないか。
アユミ知ら、ご存じないです。
栃尾ウェルビーイング調べたらいいんじゃない?
アユミあ、わかりました。ウェルビーイング。
栃尾すごく簡単なことからもあるし。
アユミはい。
栃尾心理学って昔さ、ネガティブを、なんかまあ心の病気みたいな人を持ち上げるみたいなことしか注目してなかったんだって、昔は。
アユミうん。
栃尾で、ある時から、ポジティブ心理学っていうのが出てきた、と。どうやったら人は幸せになれるかっていう研究を始めたんだよね。
アユミうん、うん。
栃尾ハーバードみたいなところで。
アユミおぉ。
栃尾うん。で、それがポジティブ心理学の始まりで。
アユミうん。
栃尾で、それが今はウェルビーイングって言われているんだよね。
アユミあぁ、そうなんですね。
栃尾そう、そう。幸せっていうと色々違って、ハッピーとさ、日本語の幸せってたぶん印象が違ったりするじゃない?
アユミそうですね。
栃尾そう、そう。だから、あんまり幸せ……、幸福学っていう人もいるね。日本で幸福学を勉強している人もいるけど、ウェルビーイングの方が一般的かな、一般名称かな。
アユミえー、面白いですね。これは、ちょっとチェックしてみます。
栃尾(笑)。私が取材した人の本とかもいいかもしれないけど。
アユミへぇ。
栃尾なんかアレだね、本の選び方は、人に聞くのも1つだね(笑)、そういう意味だと。
アユミあ、「この本どうですか」ってことですか?
栃尾いや、なんか、「幸せになりたいんですけど、江美さんどうですか」って言われたら。
アユミハハハ。
栃尾「ウェルビーイングのこういう本があるよ」って。
アユミはぁ、はぁ、はい、間違いない。
栃尾「これ入門だから読みやすいよ」みたいな。
アユミあぁ。
栃尾とかあるかもしれない。
アユミ確かに。
栃尾あと、ユーモアの見つけ方もさ、お笑い芸人が書いた本がいいのか。
アユミはい。
栃尾構成作家が書いた方がいいのか。
アユミうん。
栃尾あと、落語研究家みたいな人が書いた本がいいのか。たぶん着眼点が全然違うじゃん。
アユミ違いますね。
栃尾たぶん自分でやってる人、芸人さんとかってすごい主観的なんだよね、主観的だし、やり方も偏ってると思う。
アユミはい、はい、自分が成功したこと。
栃尾そう。でも、本質的って言うか、生々しいと思うんだよね。
アユミうん。
栃尾なんか構成作家さんも……、構成作家さんはもうちょっと網羅性がありそうじゃない。
アユミあぁ、確かに。
栃尾「こうやると、こうなって面白いです」みたいにわかりやすいっていうか。
アユミうん。
栃尾で、えっと、落語研究家みたいな人、外から研究している人っていうのは、まあ、それも、それはなんか、後付けの理由みたいな感じかもしれないね。
アユミあぁ、はぁ、はぁ。
栃尾分析、あとから分析したらこうでしたみたいなことで。
アユミあぁ、なるほど。
栃尾それぞれ着眼点が違うから、どの辺が自分が知りたいかってことなんじゃない?
アユミうん、うん、なるほど。そこですね。
栃尾(笑)。
アユミなんかアウトプット相談されてる気分ですね。
栃尾(笑)。
アユミ確かに。
栃尾確かに。どの辺が知りたいとかあるの?
アユミ本質的なところなのかなと思いますね。
栃尾当事者がいいってことね。お笑いをやってる人。
アユミうん。
栃尾そしたら、本当に好きなお笑いの人が書いてる本とかがあったらいいよね。どんな人が書いてるかわかんないけど。まあ、本を書く人っていう時点で、もうちょっと、小難しい人である可能性は高いけどね(笑)、お笑いとかだとね。
アユミ(笑)なるほど。
栃尾はい、はい、はい。本当にバカなことしか言ってませんみたいな人は、本は書かなそうじゃない?
アユミあぁ、確かに……、そうですね。
栃尾どっちがいいかっていうのもあるけどね。
アユミうん。
栃尾でも、執筆者で選ぶのは確かに、私もよくやるかも。
アユミちなみに、推し執筆者いますか?
栃尾え、ユーモアの見つけ方で?
アユミいえ、特には。
栃尾(笑)。
アユミ好きな本でもいいんですが。
栃尾あ、好きな本?
アユミうん。
栃尾わかんないな。
アユミ推しが。
栃尾推し? でも、それ漠然とだね、しててアレだね。
アユミそっか。
栃尾どのジャンルでって言われたらあるかもしれないけど。あとは、あのぉ……、学術的なものだったら、翻訳本を選びますね。
アユミ翻訳本ですか? また違うところが。翻訳本って何ですか?
栃尾あ、翻訳……、あの、外国の人が書いた本ってこと。日本人じゃないってこと。
アユミえー、何でですか?
栃尾あー、えーとね、アメリカの本ってね、なんかすごい根拠とかがすごい細かく書いてあんの。
アユミぉおぉ。
栃尾そういうのが好きなんだろうね、アメリカ人っていうのは。
アユミはい、はい。
栃尾日本人が書く本って、わりとその論点が……、なんかちゃんと根拠があったとしても、根拠を飛ばして書くんだよね、簡単に、パッパッパッって。
アユミあぁ、そうなんですね。
栃尾という傾向があると思う。
アユミうん、うん、うん。面白い。
栃尾もしかしたら本づくりのシステム、仕組みが違うのかもしれないんだけど。
アユミうん。
栃尾アメリカの方が非常に細かい、分厚いのが多いよね、あと。
アユミいや、そう、分厚いの読めないんですよねぇ……。
栃尾(笑)。そうだよね、あとさ、なんかアメリカでめっちゃ売れるから、日本語に翻訳するわけじゃん。
アユミはい、そうですね、確かに。
栃尾だから、そこでもう淘汰されてるんだよね。
アユミほぅほぅ。
栃尾面白いものだけが日本にくるはず。
アユミあぁ、なるほどぉ。
栃尾うん。
アユミそういうことか。
栃尾それもちょっと信じるかな。
アユミ間違いないですね。
栃尾はい。あと、普遍的なものであれば、ユーモアの見つけ方も、もしかして古典から言われてる面白さみたいなのを知りたいみたいなことであれば。
アユミあぁ、それな、それなですよ。
栃尾だとしたら古い本の方がいいかもしれないね。
アユミあぁぁ、それなですよ。そうしますぅ。
栃尾(笑)。古い名作を。でも、今のお笑い、笑いとは違うかもしれないよ。
アユミなんかね、違う。あの、本のいいところってやっぱそういうところですよね。
栃尾そうだね。
アユミ古いものを学べるっていうのがいいですね。
栃尾そう。で、今も残ってるってことは、非常に名作のはずだから。
アユミなるほど。
栃尾名作っていうか、色々な荒波を揉まれてきてるっていうか、ザルに残ってるっていうか。
アユミ(笑)。ふるいに掛けられちゃったみたいな(笑)。
栃尾ふるいに掛けれた、そう、そう、そう。その言葉が出なかった。
アユミ(笑)。
栃尾ふるいに掛けれられてるはずだから。
アユミはい。
栃尾そういうのもあるよね。
アユミなるほど。
栃尾世間の評価をそれは使うっていうことだね。あとは、立ち読みできなくてもAmazonってダウンロードできるじゃん、サンプルダウンロード。
アユミあぁ、はい、はい。
栃尾Kindleね。
アユミはい。
栃尾「はじめに」と、目次を読むだけでも。
アユミうん。
栃尾めちゃくちゃハズレは防げるよね。
アユミおぉ。
栃尾私「もう面倒くさいからいいや買っちゃえ」っつって失敗したことも数知れずだよ。
アユミあぁ、そうなんですか(笑)。
栃尾だから、サンプルはね、ダウンロードするようにしてる。
アユミへぇ、サンプルダウンロード必須ですね。
栃尾そう、そこで次も読みたいって思うかどうかね。
アユミえ、買った本は二度読みするタイプですか?
栃尾ほとんどしないんだけど、まあ、偶にしますね。
アユミなんか、二度読み、三度読みした本って、ちなみにありますか?
栃尾前回言ったんだっけ、『ずっとやりたかったことをやりなさい』もそうだけど。
アユミあ、そうなんだ。
栃尾あと『アルケミスト』っていうのがすごい好きだね。
アユミあ、え、山登りの人でしたっけ?
栃尾あぁ、それアルピニストかな(笑)。
アユミ(爆笑)。
栃尾(笑)。すごい、うちの長男が喜びそうな、ダジャレみたいだったね。
アユミダジャレじゃねぇ(笑)。
栃尾そう、アルケミストは錬金術師っていう意味ね。
アユミえぇ、そうなんですね。全然違う。
栃尾まあ、小説だね。
アユミふぁー。
栃尾童話っぽい小説、なんか『星の王子さま』っぽいと言われてたファンタジーっていうのかな。
アユミへぇ、錬金術師の話なんですね。
栃尾錬金術師を目指して冒険する男の子の話だね。
アユミうわぁ、絶対楽しいやつだ。
栃尾でも、そんなにエキサイティングっていうよりは、まあ、じんわり、じんわり来る感じよ。
アユミふぅーん。
栃尾まあ、『アルケミスト』はよく読むかな、あと『星の王子さま』も何度も読むね、あれはまあ短いけど。本の選び方も確かに色々あれがあるね、角度が、切り口っていうか。
アユミまだまだ、悩みますけど、やはり本は読み続けないとダメだなと思うわけなので(笑)。
栃尾(笑)。相談して。
アユミわかりました。
栃尾「幸せになりたいんですけど、本ありますか?」って。
アユミ(笑)。じゃあ、その都度、その都度で。
栃尾そうだね。
アユミはい、言っていきます。
栃尾また、合うかわかんないけど。
アユミはい。
栃尾サンプルダウンロードしてもらって。
アユミはい、確かに。わかりました。
栃尾じゃあ、今日は本の選び方っていうことで、以上、栃尾江美と。
アユミ金子アユミでした。
<書き起こし、編集:折田大器>
音声で聞きたい方はこちら

ストーリーエディター栃尾江美と音声配信を始めたい! という方はこちらへ