ものづくりをする人なら「完璧を作ろうとしてしまう問題」に付きまとわれるものではないでしょうか? スーパーの売り場も似た問題がある層です。個人のブログですらありますよね。その話からスタートし、自由に会話してみました!
クリエイティブの。
反対語。
こんにちは、ストーリーエディターの栃尾江美です。
こんにちは、宮田匠です。
このポッドキャストは私、栃尾江美が好きな人やお話したい人をお呼びして、クリエイティブに関することや哲学的なことを好き勝手に話す番組です。えーでは、いつも話がね、いろいろと盛り上がってしまいますが、今回も宮田さんよろしくお願いします。
(笑)よろしくお願いします。
(笑)はい、えーと、まあ、ずーっとねスーパーとメディアとか、アウトプットみたいなことで話してるんですけども、完璧を作ろうとしてしまう問題があるということなんですよね。
はい、なんかそのあたりはイケそうじゃないかなと思って。
(笑)。
(笑)。
文章はね、めっちゃありますよね。売り場もあるんですか? でも?
はい、売り場も……、これね、ちょっと、まず僕の現段階というか、僕ホント、ペーペーなんで。
はい。
この分野に関しては、いったら何て言うんですかね、文章で言うと、文章書き始めましたみたいなぐらいのところにいるんで。
はい。
それでいくと、何もわからないわけじゃないですか(笑)。
はい。
例えば、ピーマンってどれぐらいの時期が売れ始めるのかとかも全然わからないので。
あぁ。
完璧を作ろうとするのはやっぱり無理なんですけど、でも、やっぱり完璧を作ろうとしちゃうんで、いかにその何て言うんですかね、段階的にというか、バッファーというか、を作って進めていくかみたいなのをすごい考えます、最近。
完璧ってどういうことなんですか? どうなったら完璧なんですか? 完売したら?
完売、ぴったり売れるとかもそうだし、あとは、何て言うんですかね、どこに何を並べるかで言うと、よく売れる並びって言うんですかね、にできるかとかかなぁ。
うん、うん、よく売れる、はい。なんか文章に関しては、私自身は、もはやそんなにないです。
あぁ、とっちーさん自身は。
はい、完璧を目指すっていうことが。
はい。
でも、私、アウトプット相談って私、個人的にやってて。
はい。
それで来てくださる方は、すごくやっぱり完璧を求める。まあ、完璧ってご本人が言うわけではないですけど、すごく「ちゃんとしたものじゃないと出したくない」みたいな方は多いですね。
うん、うん。
で、たぶん売り場と違うのは、売り場っていうのは結局、毎日どうにかしても、どうであっても並べなくてはいけないじゃないですか?
あぁ、そうですね、確かに、はい。
そう。だから完璧を求めようとしてもやっぱり時間が許さないからできないみたいなのがあると思うんですけど。
うん、うん。
文章って完璧なものができてから出そうっていう風に判断できちゃうから、いつまでも出さないってことがあり得るんですよね。
そうですよね、温め続けるみたいな(笑)。
そう、そう、そう(笑)。
(笑)。
それが多分違って、よくないんだと思いますね。
うん、うん。
だから売り場みたいに、毎日、なんか否が応にも出さざるを得ないみたいな状況の方が私はずっといいと思ってますね。
(笑)そうですよね。で、売り場とかも多分、決まり切っている部分もあれば、新しくやってみようみたいな部分もあって。
うん。
その新しくやってみようみたいな部分は、もうさっき今言われたことと全く同じで。
はい。
例えば、なんか新しく玉ねぎの箱売りを展開してみようっていうアイデアがあって。
うん。
でも、出してみないと売れるかわからないし、発注してみないと、モノが届かないとその陳列の方法って考えられない部分とかもあると思うんですけど。
あぁ。
それってやってみないとわからないんで、やらないっていう結論に至る部分もあるじゃないですか。
なるほど、確かに。
はい、だからその辺もどれぐらいまで失敗を許容できるかもあるんですけど、まず、とりあえず、なんか発注して出してみるみたいなのは、とりあえず大事なのかなっていうのはありますね、やっぱ。
そうですね、あと違いは、個人のアウトプットなんて、別にそんな、成功も失敗もそんなにないんですけど。
はい、はい。
売り場の場合は、もう明確に結果が見えちゃうっていうところが違いでしょうね、シビアな(笑)。
あぁ、あ、そういう視点で言ったらそうですよね、組織でやってるから。
うん。
売り上げの責任はあるし。
はい。
でも、確かに個人で例えばその辺の朝市のところに持っていくんであれば自由ですもんね。
うん、そうですよね。で、個人のブログも書いたからってそんなになんか、すごくいいことがあるわけでも、すごく悪いことがあるわけでもないから、ちょっとそのわからない恐怖心みたいなことがやめてしまうみたいなことはあると思うんですけども。
ふん、ふん、ふん。
そんな感じですね。
はい。
私がその完璧を作ろうとしてしまう問題、私自身にはないっていうのは、もうちょっと話してもいいですか?(笑)
あ、はい、もちろん、はい(笑)。
それは、自分の中でクオリティの基準が出来てるからですね、たぶん。
それはどういうことですか?
あの、文章をこれぐらい書けたらもうOKっていう、今までの経験上ですね。
あぁ、そういうことか、はい。
はい。「これはまだもうちょっと推敲しないとヤバいだろう」っていうのとか。
はい。
まあ、大体読み直してわかるんですけどね。
はい。
読み直してみて、「これぐらいスムーズに読めていれば大丈夫だな」みたいな、そういうクオリティ……、80点、これなら80点ぐらいかなっていう基準があって。
はい。
それを越えたら、もうエイヤで出しちゃうっていう。
はい、はい、はい。
自分の基準があるからだと思います。
それ大事ですよね。なんか最初にやり始めたときって、0か100かみたいな感じだと思うんですけど。
(笑)はい。
その60点以上とか、何て言うんですかね、その間の部分、「ここからここくらいまでに入ればいいだろう」みたいなのができ始めると。
うん。
そうやって出しやすくもなるし。
はい。
一旦、60で出して、80、100に上げていこうとかもできますよね。
そうですよね。そう、そう。ちょっとだから、もうこういう、例えば、インタビュー……、ここのメディアのインタビュー記事はこれぐらいだよねってある程度わかってるやつは、最初からちょっと高得点狙えると思うんですけど。
はい。
全然わかんないやつは、その60点ぐらいで一旦出すみたいな。
(笑)。
ところはありますよね。初めてやるジャンルとか。
そうですよね。最初の段階はやっぱり大事ですよね。で、Aのジャンルで、そういう一旦、その、ちょっとずつ高めていくっていう習慣が付けば。
はい。
次、どこか別のところで新しいことをやるときにも、一旦、最初に出すのは絶対100とか80ではなくて、30、40しかないんだっていうマインドっていうんですかね(笑)。
そうですね、なるほど。
はい、それが大事だなって、僕も転職してみて、転職っていうか、新しい分野に来てみてすごい思います。
なるほどぉ。今って、どうしてるんですか? その、売り場を作ってみてから、一旦、上の人に見てもらうみたいな。初めての場所だと。
はい、見てもらうのと、なんか出してみたやつ、結局売れるか、売れないかが返ってくるんで。
はい。
「あ、ダメだったな」とか。
うん、うん。
「これでやるんだったら、この商品の横に置いたのがダメだったのかな」とか。
うん、うん。
そういうのはすごく、一旦、出してみてから調整していく感じですかね。で、あとは、ちょっと話が逸れるかもしれないんですけど。
はい。
「これぐらいまでなら試しても大丈夫」みたいなのを最初にちゃんと考えておいて。
あぁ、はい、はい。
ちょっとさすがに、例えば、やってみたいからといって、意味わからない商品をいきなり1,000個とか発注したら、傷んじゃうけど。
うん、うん。
100個ぐらいまでなら、ちょっと適当に出してみて、売れなくても、まあ、なんとか後でやりくりできるだろうみたいなのを一旦、相談しておいてからやります、今は(笑)。
あぁ、それは確かにありますねぇ。なんか私はお笑い……、お笑いっていうか笑える記事ってほとんど書かないんですけど。
はい。
一回インタビューした人がすごい面白い方だったことがあって。
(笑)はい。
で、それを原稿にも結構出してみたことがあるんですよね。
あぁ、はい、はい。
うん、で、すごい私的にはチャレンジだったんですけど。
はい。
「こんな感じで出すのどうでしょうね」みたいな、ちょっと「没ったら没ったでいいや」みたいなぐらいの感じでちょっとチャレンジして出したことがあって。
はい。
全部の、文章全部を面白くするんじゃないけど、ちょっとこう面白いポイントをちょこちょこ入れるみたいなことはやったことがありますね。
うん、うん。
そういう風に、ちょっと枠を外れるみたいなのって。
はい、そう、まさに、はい。
そう、そう、確かに、ちょっとずつやれると楽しいですよね。
はい、そうなんですか(笑)。
そう思う。
外れ過ぎたら完全に別物になっちゃったりとかして。
はい、はい。
ヤバいんだけど。
うん、うん。
でも、やっぱり外れてみたいし(笑)みたいな。どれぐらいまで外れてもいいのかみたいな、その、最初わかんないじゃないですか?
はい。
そこら辺をちょっと把握するのって大事なのかもなとか思いますね。
そうですね、それ、なんかまた前回と同じように、ミュージシャンの話になるんですけど(笑)。
(笑)はい。
ミュージシャンってこういう曲調で、こういうファンが付いているってもう決まってるじゃないですか?
そうですよね、人気になってきたら。
基本的にはね。
はい。
だけど、本人もやっぱりちょっと外れたいわけですよね。
はい。
それをどこまで外すか。まあ、外れ過ぎたら新しいユニットを組まなきゃいけないのかみたいな(笑)。
あぁ、いや、ホントそうですよね。
そう、そう、そう。
お店のコンセプト変えないといけなくなっちゃうとかありますもんね。
そう、そう、そうです、そうです。だから、その今のグループ内でどこまで外すのかみたいなのって、言語化しないにしても、すごいやっぱり考えてると思いますね。
うん、うん、うん。
だからメディアもそうですけど、このメディアでどこまでちょっと外していくのか、広げていくのかみたいなこともありますね。
はい。
で、「そこまでやるのは、うちのメディアの役割じゃないよね」みたいなことも全然ありますし、で、ちょっとチャレンジしてみてっていう。でも、基本的には、そのメディアの王道みたいな読者が付くわけじゃないですか?
はい。
でも、外す場合って、王道の人が興味あることとちょっと外れてるはずだから、最初ってそんなにビューもいかないはずなんですよね。
そうですよね。
そうですよね。で、それをメディアの幅を広げるために、ちょっと外れたところを頑張って、どうやって読者を増やしていくかってやるのか。
はい。
それとも一回やって、ビューが行かなかったから、「あぁ、ダメだね」って思うのかっていうところも違うと思いますね。
確かに。どれぐらいの期間やらないと検証が終わらないのかみたいな感じですかね。
そうです、そうです。例えば、スーパーだったら、「いや、もうちょっと小洒落た層もお客さんとしてほしいんだよね」みたいなことを言ってて。
はい。
で、ちょっと小洒落たコーナーを置いたら売れなかったからもうやめちゃうのか。
はい。
それともその小洒落たコーナーをずーっとやってて、やっぱりお客さんが増えるのを頑張るのかみたいな。
はい。
その粘り強さみたいなところも(笑)。
(笑)。
ありそうだなって思いました。
あ、確かにありそう。
ね。
絶対に長くやってみないとわかんないですもんね。その客層レベルで。
あ、そうです、そうです。それで客層が増えるかもしれないし、やっぱりダメかも……、最初はやっぱり新しいことをやると、そこまで人気が出ないというのが。
はい。
パターンとして多いんじゃないかなと思うので。
確かに。あと、それで言ったらいかに小さくテストしてみるかみたいなのもすごい大事な感じが。
うん、うん、うん。そうですね。結果が出やすいのは、きっと今のお客さんが潜在的に求めてたものみたいなことがわりとすぐ結果が出るんでしょうね。
ふん、ふん、ふん。そこが見つけられるか。
そうですよね。客層変えるまでいくとなかなか長期戦というか。
そうですよね、それになんか色々大きい問題になってきますもんね。
まあ、そうですよね、そのコンセプトみたいな問題になっちゃうから、そうだな。まあ、完璧を作ろうとするっていうところで、もう一回話を戻すと。なんかインタビューって。
はい。
わりと出たとこ勝負みたいなのがあるんですけど。なんかすごいインタビュー前に構成をガチガチに決めたい人っていうのも時にいるわけですね。
うん、うん、なるほど。
多分それは不安要素を減らしたいんだと思うんですけど。それはまあ予定調和なものはできるかもしれないけど、それで良い記事になることもあるんですけど。
ふん、ふん。
こうやっぱ、なんか、本当にその時だから出た面白いものみたいなのは求められないっていうか。
うん、うん。
そういうちょっとした完璧を求めるからこじんまりとしてしまうみたいなところはありますね。
あぁ、なるほど、いや、すごい、それ滅茶苦茶……、前の……、スーパー全然関係なくなっちゃうんですけど。
(笑)はい。
前の会社って、前の会社にいたときってよくワークショップしてたので。
あぁ。
僕結構、何だろう、事前に考えちゃってたので。
あぁ。
すごく、それずっと指摘されてたので、またなんか再び同じことを(笑)思い出したりも。
なるほど、そうなんですよね、でも、事前にあんまり決めないでおくと。
はい。
すごいつまんないになる会もあるっていうことですよね、たぶん。
(笑)そういうことですよね、はい。
そういうことですよね。でも、それも許容するかっていう。
そうなりますよね、幅がこう、最初に決めておけば幅が狭くなるんで。
そう、そう、そう。
はい。
でも、インタビューのよいところは。
はい。
記事にする時点でもう一回工夫できるので。
なるほど、そうですね、確かに。
はい、インタビュー自体そんなに盛り上がらなくても、「ここがいい言葉だったからここをちょっとフューチャーしようかな」って構成を変えられたりできるので。
うん、うん、うん。
結構つぶしが効くっていうのか、危険が少ないのかもしれないですね、ワークショップとか、ホントに現場のものと比べると。
インタビューってそうか、素材を集めてる段階ですもんね。
そうです、そうです。だから私は逆にやっぱりそこはちょっと曖昧なままチャレンジする方が楽しいのになって思ったりしますね、そう、そう。
それ、面白い。
ということで、そろそろまたお時間となりましたので(笑)。
(笑)。
終わりにしたいと思います。
はい。
以上、栃尾江美と。
宮田匠でした。
<書き起こし、編集:折田大器>