
宮田さんが働いているスーパーで、「よい売り場」を考えると、「よいメディア」との共通点が見つかってきました。メリハリとか意外性とか、飽きない工夫とか……! 「見せ方」って同じなのかもしれませんね。

クリエイティブの。

反対語。

こんにちは、ストーリーエディターの栃尾江美です。

こんにちは、宮田匠です。

このポッドキャストは私、栃尾江美が好きな人やお話したい人をお呼びして、クリエイティブに関することや哲学的なことを好き勝手に話す番組です。引き続き、宮田匠さんよろしくお願いします。

お願いします。

はい、えーと、まあ、売り場とメディアとか、何て言うのかな、アウトプットっていうのが非常に共通点がありそうってことで。

はい。

そういえば、誰かが「店舗っていうのはメディアである」みたいなことを言ってた気がしますね。

ほぉ。あ、やっぱりそうなんですね。

どこぞの偉い方が(笑)。

(笑)そうんなんですね、そういえば僕が働いているところにもメディアっていう言葉がそういえば貼ってあったなって、いま一瞬思いました、実際に。

へぇ、なるほど、考え方が一緒なのかもしれないですね。

はい。

で、そもそも良い売り場とか、良い文章、良いアウトプットっていうのは何なんだろうっていうのをちょっと今回、考えてみたいということで。

はい。

はい。宮田さんが考える良い売り場ってどんな感じなんですか?

そうですね、すごい抽象的なことを言っちゃうんですが。

はい。

話を聞いてみたいのは。

うん、うん。

僕思うに、活き活きしてる売り場ってすごいいいなって思うんですけど。

はい。

「実際に、買う目線で回ったときに、活き活きしてるなって思う売り場とかってありますかね」っていう(笑)。

あ、私が?

はい。

行くときに?

はい。「なんかいいな」みたいなのってありますか? 言語化できないかもしれないけど。

なんかいいな……、やっぱこう足が向くのは安いとこですね(笑)。

あぁ、やっぱもう、わかりやすい安さ。

そう。あとは、すべてが整然と並んでるよりも、やっぱりちょっと意外性がある方が楽しいですね。

あぁ、それ、すごい聞いてみたいです(笑)。

(笑)。

やっぱそうかって。

なんかこの通りは。

はい。

何て言うかな、カップ麺と何某しか置いてませんみたいな、ちょっと倉庫っぽい、何て言うのかな……、現金問屋みたいなスーパーが近くにあるんですけど。

(笑)はい。

それはやっぱりちょっと、まあ、安くて買いやすいけど、棚を見る楽しさはないっていうか、行くときのウキウキ感はあんまりないですよね。

やっぱりちょっと意外なものがある。

意外なもの……、気の利いたものがあるっていう感じですかね。

気の利いたもの、あ、それすごい絶妙に言い表してる感じがありますよね。

うん、うん。

目新しいもの置いてあればいいって問題でもなくて。

そう、そう。

「それいいな」みたいなものが置いてあるってことですよね(笑)。

なんかセンスいいなみたいな。

はい、フムフム。

感じがあると嬉しいかもしれないですね。

なるほど、じゃあ、利便性とかそっちなのかな。

うん、なんか西友、前のお家に西友が近くてよく行ってたんですけど。

はい。

結構、お菓子売り場に、輸入物っていうか、そういうのが一気に入るときがあるんですよね。

ほう、ほう。

そういうのを結構楽しみにしてた気がします。

なるほどな、そういうことか。

で、「これ、売切れたらもう入ってこないんだろうな」みたいな。

あぁ、はい、はい。その瞬間の楽しさみたいなものが。

そうです。出会いみたいな感じですかね。

なるほど。

そういうのも……、パッケージとかもかわいいし。そういうのもあった気がしますね。

なるほど、ありがとうございます。あのぉ、ちょっとまたちょっと違うかもしれないんですけど、『スーパーの女』っていう映画があって(笑)。

へぇ。

で、それ働き出してから観たんですけど。

あ、伊丹十三の?

あぁ、そうです、はい、まさに。

はい、はい、はい。

それ、スーパーで働いてたし、「観よっかな」と思って観たんですけど。

はい。

そしたら、「良い売り場は話かけてくる」みたいなのを言ってて、あ、なんか……

あ、お客さんに?

はい。

なるほど、売り場自体がってことですか。

そうです、そうです。

あぁ。

で、それ聞いてから、「なるほどなぁ」みたいに思ったのが、結構、ちょっとすごい根性論になるかもしれないんですけど。

はい。

例えば、品出しする人とかが、やっぱり丁寧にやってる売り場って、なんかすごい見たときにポジティブな感覚があるんですよね。僕も、誰が並べるかによってちょっとずつ違うんですけど。

へぇ。

「この人並べたところってなんか惹きつけられるな」みたいな(笑)。

ふーん。

「それってなんなのかな」みたいなのが、最近、色々いじりながら考えたりするんですけど。

きれいに並べてるとかなんですか? 簡単に言っちゃうと。

そうですよね、きれいに並べてる……、なんかきれいに並べてる、そう、何なんですかね(笑)。なんかきれいに並べてるだけの人もいますよね、でも。

へぇ。

なんだろう……、物量感……、何なんだろう? ちょっと僕もいま言語化できないんですけど。

なるほどねぇ。

バナナとかを、僕最初に、バナナを並べる仕事っていうか、何て言うんですかね、バナナ並べてってやるときに、めちゃくちゃきれいに並べたんですよ。

はい。

元々僕、飲料の部門出身だっていうので、何て言うんですかね、水平垂直にこうピチッと並んで、バナナを並べてて。

うん、うん。

でも、なんか水平垂直に並べてるところもあれば、適当に積んであるバナナのところとかもあって。

はい。

僕、最初、面倒くさいからバラバラに積んでるのかなと思ったんですよ(笑)、他の人が。

はい。

でも、自分も色々やってみたり、他のお店、自分と違う会社の店舗とかを見に行ってみたりしても、やっぱりバラバラに積んであるバナナはバラバラに積んであるのを見て。

はい、はい。

「なんでなんかな」って思ってたら、やっぱそっちの方が、バナナ、何ですかね、「バナナ、今日はいっぱいどっさり感があるからなのかな」とか、色々と考えだして。

うーん。

そうすると、なんか、きれいに並んでるバナナが必ずしもいい訳じゃないとかなってきて。

確かに、確かに。

はい。なんかその辺り……

おいしく見えるのはどっちかみたいなね。

そうですね、なんか美味しそうかとか、なんすかね。

はい、お得に見えるとか。

お得に見えたり、バナナの生命力みたいなのを感じるというか(笑)。

はい、はい、はい。あるかも、あるかも。そういうので言うとアレですね、たぶんウェブメディアはあんまりないけど、雑誌とかのレイアウトとかはその辺、すごい関係ありそうですね。

おぉ。

例えば、情報誌だとしても、例えばきれいに並んでるのが見やすい訳じゃないじゃないですか?

あぁ、そうですよね、確かに。

まあ、見やすいかもしれないけど、魅力的じゃないっていうか。

はい。なんか引き込まれない。

そう、そう。あえて四角じゃない枠を取ったりとか、大小付けたりとか、写真もインパクトのあるやつをボーンっとデカくしたりとか。

はい、はい、はい。

っていう風にすると。

はい。

で、さらに必要な情報はちゃんとわかりやすく、定型的に、まあ、値段みたいなものですよね、定型的に誰でもパッと見てわかるところに置いておいて。

はい。

でも、そうじゃないちょっと特徴みたいなやつは、全然バラバラにレイアウトした方が魅力的ですよね、たぶん。

あぁ、いや、それ、そう、なんか雑誌の話で言ったら、とっちーさんって色々な媒体で編集とかされてるじゃないですか?

はい。

で、この音声も音声で、何て言うんですかね。

まあ、確かに。

雑誌とか本て、一気に平面で見れるじゃないですか。

はい。

でも、音声とか、あとウェブの記事とかってどっちかって言うと、線で読んでいかないといけなかったりするじゃないですか。

そうですね。

で、スーパーの売り場も、全体のレイアウトは平面で見るんですけど、お客さんが通っていくのは線なので、線で見たりするじゃないですか。

うん、うん。

で、その2つでたぶん緩急だったり、インパクトの置き所だったりあると思うんですけど、音声って、何て言うんですかね……点の置き所というか、インパクトの付け方とかって何か考えられたりとかするんですか?

えー、難しいな。音声はまあ、すごい感覚的にやっちゃってますけども。

(笑)はい。

どうですかねぇ。なんかまあ気を付けてるのは、しゃべり方を練習したいなって思ったときに、アナウンサーみたいなしゃべり方を練習しちゃダメなんだろうなって思ったってことですかね。

え、面白い、それってどういうことですか? (笑)

(笑)えっと……

アナウンサーみたい……

アナウンサーみたいなしゃべり方はわかりやすい、聞き取りやすいんだけども。

あぁ、なんとなく、はい。

魅力があるかというと、まあ、そこは目指してないというか。

ちょっとデコボコしてるほうがいいみたいな感じ?

そう、そう、そう。私だったら、楽しいことはワァーって早口になっちゃうし、ちょっと考えてるときはすごいノロノロ話すわけですけども。

(笑)。

そういう風になんか、私のテンションがそのまま素人っぽくそのまま伝わる方が。

あぁ、それ面白い。

私はそういう方を目指した方がいいかなみたいな。

はい、はい。いや、それ、やっぱりそうか。じゃあ、あんまり何て言うんですかね、ここにこうしようって置いてるっていうよりも、そのときのテンションに任せてるみたいな感じなんですか?

そうですね、まあ、音声については台本とかを別に決めてるわけじゃなくて、その場で話しているので、最初のテーマ出しのときですよね。

はい。

に、なんか「これなら盛り上がりそうだ」とか、「これだと今までの焼き直しみたいな話題しか出ないかな」みたいなことは結構ちゃんと考えますけど。

ふん、ふん、ふん。

始まったらまあ、ノリですかね。

(笑)。ライブ感に任すと。

(笑)。そう、そう、そう。あと、その置き方、「前回はこのテーマでやったから、今回はこういう方でやろう」とか。「最近ちょっと真面目が続いたから、ふざけてやろう」とか。

あぁ、ほう、ほう。

そういうことは考えますね。

そっか、そっか、はい。

「難しいテーマが続いたから、もっとべちゃべちゃ喋れるやつにしようか」みたいな。

(笑)なるほど。

「バカバカしいのが続くとちょっとつまんないから、ちょっとシリアスなの行こうか」みたいな感じですね。そういう置き方はします。

なるほどな。それってウェブの記事とかのときも一緒ですか?

ウェブの記事はですね、私はあの、そうだな……、文章書くのでウェブでは主に。

はい。

今月の企画全体を考えるみたいなことは、ほとんどしたことがないですね。

あぁ。

でも、それをやるとしてもそういう風に考えると思いますね。

うん、うん。

やっぱり真面目な記事と、ちょっと読み物的なライトな記事と、あとなんか面白おかしいのとか。

うん、うん。

そういうのを、読者層、まあ、同じ読者だとしても興味関心がちょっとこう……まあ、飽きないようにっていうか、そんな感じですかね。

なるほど。

それは考えると思います。やっぱメリハリあった方が面白いですよね。

そうですよね。

それでよく思うのはアレですね、ミュージシャンのアルバム。

おぉ、なるほど、はい。

なんか、そうそう、ロックミュージシャンとかでもバラードがめちゃめちゃ流行ったりするじゃないですか。

あぁ、はい、はい。

めちゃくちゃ売れる。

はい。

私の昔のだから、プリプリ(プリンセス プリンセス)とかなんですけど(笑)。

(笑)。

だけど、毎回、毎回バラード出してちゃダメですよね。

そうですよね、なるほど、なるほど。

そう。

あ、面白い。

普段めちゃくちゃ激しいのをやってるからバラードがめっちゃ売れるっていう。

はい、はい。

なんかそういうのはよく考えますね(笑)。

それ、面白いですね。その音楽の、CDのそのアルバムの選曲とか、いや、ちょっとあんまり意識したことなかったんですけど。

あ、ホントですか。

どういう組み合わせでアルバムが1個、こう何て言うんですか、まとめられてるかってちょっと面白そうですね。

そうです、そうです。あれ、めちゃくちゃ、その緩急っていうとやっぱり音楽ってわかりやすいじゃないですか。

確かに、めっちゃわかりやすい。

アップテンポだとか、スローだとか。

それ面白い。

1曲の中でもそうですけど、アルバムの中で、作ってる方はめちゃくちゃ考えてるので。

あぁ、やっぱりそうですよね。

うん。

あぁ、なるほど。

それはすごい、確かに、そういう観点でみると、すごい面白いかもしれないですね。

はい。

最近はね、アルバムっていう考え方が随分なくなってきてはいるようですけれども。

でも、面白い、それ。

まあ、だからコンサートのセットリストとかもそうなんじゃないですか。

そっか、なるほど。ちょっと僕、音楽に疎すぎて全然着目したことなかったんですけど。

(笑)あ、そうなんですか。

言われたら、まさにってなりました今。

はい、全員めっちゃ考えてると思います。

ですよね。

一人残らず、はい。

やっぱスーパーもめっちゃ緩急大事だと思うんで。

そうですよね。

さっき言ってたみたいに企画の緩急もそうだし、もうちょっとその売り場の何て言うんですかね、利便性の面での緩急とかも、やっぱり緑のものがずっと続いてたら、それなんかもう景色になっちゃうし。

(笑)。

でも、言ってその葉物ってカテゴリーで並べたらずっと緑なんで。

はい。

その中にどうリズムをつけるのかってすごい大事ですもんね。

あぁ、そうなんですね。私は緑のもので固まってたほうが探しやすいななんて思ってたりしましたけど。

探しやす……そう、なんか話飛び飛びになっちゃうかもしれないんですけど。

はい。

カテゴリーでまとめるのか、用途でまとめるのか問題みたいなのって、いっぱいあるらしいんですよ。

あぁ、あるある。さっきみたいに、さっきっていうか前回かな、お鍋コーナーでまとめるかとかそういうことですよね。

あ、はい、まさに。で、だいたいみんなどこに置くか迷うっていうか、何て言うんですかね、パプリカとかを、ピーマンじゃないですか一応、何て言うんですかね、仲間というか、その種類としては。

はい。

でも、まあ、使うときはサラダが多いから、パプリカをどっちに置いてるかで、そのチーフの考え方がわかるみたいな(笑)。

(笑)。

ことを言われたりして、「あ、なるほどなぁ」みたいな(笑)。

確かになぁ。

ピーマンの横にパプリカを置いてたら、バーベキューのときに、ピーマンがバーベキューのところに行ったら、じゃあ、パプリカも一緒に行くのかみたいな(笑)。行かないよね、みたいな。

うん、うん。

「あぁ、なるほどなぁ」みたいな。なんか面白いなって思って。

パプリカ問題(笑)。

(笑)。

そうですね、はい。じゃあ、ちょっとまだまだ続きますけども、ちょっと今回に限ってはお時間なので、ここで。

はい。

プチっと切りたいと思います(笑)。

(笑)。

はい、以上、栃尾江美と。

宮田匠でした。
<書き起こし、編集:折田大器>
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