【読むPodcast】#175 企画を出すのはライターの仕事?(ゲスト:だいまり)


お友だちの「だいまり」をゲストに、「私」に対して質問してもらいました! 第1回目は企画について。私が修業時代に継続していた、企画出しの練習を語っています。

栃尾

クリエイティブの。

だいまり

反対語。

栃尾

こんにちは。ストーリーエディターの栃尾江美です。

だいまり

こんにちは。ライターの代麻理子です。

栃尾

はい、このポッドキャストは、私、栃尾江美が、好きな人やお話したい人をゲストにお迎えして、クリエイティブに関することや哲学的なことを好き勝手に話す番組です。間違えちゃった最初(笑)。

だいまり

(笑)。

栃尾

初めてゲストに来てもらうときは、「何々です」って言うんじゃなくて、先に説明をしてから「ゲストは『だいまり』です」っていう風にしてたんだけど、それ説明してなかった。まあ、このまま行きましょう(笑)。

だいまり

(笑)。

栃尾

だいまりはお友達なんだけど、ライターになったんだよね、最近ね。

だいまり

そう。ライターとして、職業としてのライターというのをできるようにならせてくれたのが、とっちーなんだよね。

栃尾

そういう風にいつもツイッターとかで何度も何度も言い続けてくれてさ。

だいまり

そう、言い続けるから。本当に、本当に。

栃尾

私がやっていた仕事で、ライターさんを探しているっていう人たちがいて、主婦というか、子育てのメディアだったから、そんなにライター歴が長くなくても、同じような立場で、ちゃんと興味を持ったり、当事者的な意見がちゃんとある人に書いてほしいみたいな媒体だったんだよね。それで、だいまりは「ライターとかやりたいんだよね」と言っていたし、あとは『note』ですごい文章をいっぱい書いていたからどうかなと。普段は絵文字ばっかりのツイッターなのにさ、「絵文字やめてみたら」って言われたら、スラーってきれいに書いていたからさ。まあ、すごい勉強したって言ってたんだよね。

だいまり

そう、書くっていうことにあたって、書けると思ったことがなかったんだよね。でも、読むことはすごく昔からずっと好きだったから、書いて。あと、日記とか手紙とかはよく書くほうだったんだけど、外に向けて何かを発信するために書くっていうことは経験としてなかったから、「自分にできるのかな」という思い、「でも、やってみたいな」という風に思っていたから、何冊も本を読んで、書き方みたいな、「ライティング、良いものを書くには」みたいな本を読んで、土台を作って挑ませていただいたという感じで。

栃尾

『note』に書く前にその書き方の本を読んだの?

だいまり

いや、それは読んでない。仕事としてできるように。とっちーから「やってみない?」って言われてからだね。

栃尾

じゃあ、『note』に書いたときは、あれは。

だいまり

まだ初期段階は(読んでなかった)。

栃尾

そっか、『note』を読んだ時点で、「なんだこの上手さは」と私は思ったんだよね。

だいまり

へぇ、それはびっくりで、逆に今、昔の自分が書いた『note』を読むのすごく恥ずかしくって、読んでない。

栃尾

あぁ、至らないところが見えちゃうってこと?

だいまり

そうそう。

栃尾

(笑)。そっか、でも、普段とのギャップもあるかもしれないけど(笑)。

だいまり

確かに(笑)。

栃尾

すごい、ちゃんと書いてるみたいな(笑)。

だいまり

確かに、そうかも(笑)。

栃尾

ママっぽいツイートとかを見るとさ、絵文字いっぱいのを見るとさ、すぐ改行とかしそうじゃん(笑)。

だいまり

うん、そうかも。

栃尾

一文で改行しそうなのにさ、ちゃんとパラグラフで分かれていたしさ。そういうのとか、あとは結構深刻な、鬱になったときのことを書いていたけど、それもすごくグッとくるものがあったしね。

だいまり

いや、嬉しい、そういう風に(言ってもらえて)。

栃尾

語尾のダブりも全然ないじゃんとかさ、そういうところもあったし、だからすごい力があるんだなと思ったから、お願いしたというのがあるんだよね。「最初は私が原稿を何回か見なければいけないだろうから、それを見るけど、たぶん、そのうち大丈夫になるからやってみない?」って言ってやったんだよね。それで他のメディアでも書くようになって……。

だいまり

うん、そう、そこがなければ、そういう職業が自分に可能だと、やれるっていう風にはまったく想定してなかったから。「でもやりたい、インタビューをしてみたい」っていう風に最初とっちーに、初めて二人で話したときに、とっちーがそういう仕事だって聞いて、「それってどうやってなるの?」っていう風に聞いたのは自分でも覚えていて。

栃尾

「私もやりたい、やりたいんだよね」って言ってたよ。

だいまり

そう、「やってみたいし、どうやったらなれるんだろう?」っていう、でも何にもわからない。やり方が何にもわからないし、どこにも所属していない今の状態からできるようになるのかなぁっていう、本当にゼロ、まったくのゼロの状態からだったから。

栃尾

それをさ、でもやりたいって言えるのがすごいんだろうね、きっとね。

だいまり

あぁ、そうか、それは言っちゃうかもなぁ結構(笑)。

栃尾

(笑)。それがいいところだよ。

だいまり

できると思ってなくても、どうやったらそうなれるんだろうっていうのとか、他の色んな疑問とかは、結構口に出して、そのまんま聞いちゃうかも。

栃尾

それは才能だよね。天性のなんていうかね。

だいまり

いや、いや。

栃尾

それで今回来てもらったのは、私、この間、リスナーさんにお便りをもらって、メールを何通かやりとりして、「最近の番組ね、ゲストになって変わりましたけどどうですか?」というのを聞いたのね。そしたら、「栃尾さんのことばかりを喋る回もあってもいいかと思いました」って言われて。

だいまり

ゲストのことばかり聞くんじゃなくってね。

栃尾

そうそう。「栃尾さんに誰かが質問をして、栃尾さんばかりが喋る回があってもいいなって思いました」って言われたから、「あっ、じゃあ、だいまりに来てもらおう」と思って。

だいまり

聞きたいこと、いっぱいある(笑)。

栃尾

すいません、来てもらったのに、「私のこと聞いて」みたいな(笑)。

だいまり

うんうん、いや聞きたい。それも常々聞きたいんだけど。

栃尾

なかなか会えないからねぇ。

だいまり

なかなか会えないし、そんなとっちーの、お互いに子どもたちもいて、という状況もわかっているから、「メッセージとかで聞きたいことを思う存分ね、いつでも聞いていいのかな?」とちょっと思っちゃうから、この機会にたくさん聞いて帰りたいです。

栃尾

そうそう。で、1回目は何にしますか? これ?

だいまり

そうだね、企画。私がまだライターとして、こう駆け出しというか、ホントどこに属していたわけでもないから、見よう見まねで術(すべ)を学んでいっているんだけど、誰かにやり方とかを聞く機会ってあまりないから、そのライター業の中で感じている疑問、どういう風にしたらいいのかなっていうのを聞かせていただけたらと思って。ライターって企画を出すライター業と、企画は編集部が出してそれを請け負うライター業があるんだよね?

栃尾

あるある。

だいまり

それすらも私わかってないで、企画とセットなのがライター業だと思ってたっていうか。

栃尾

最初にやった仕事が企画から出してくださいっていうやつだったからね。

だいまり

そう、だからそれがノーマルなのかと感じてたんだけど、それがそうでもないんだね?

栃尾

そうね、企画をどんどん出すようなメディア、企画力勝負みたいなメディアだと、やっぱりいっぱい出したいから、ライターさんに出してくださいっていう場合も多いし、あとは「ライターさんも書きたいやつ書きたいでしょ」みたいな感じで。

だいまり

自分が知りたいことというか、聞きたい人に聞きに行きたいでしょ、みたいな。

栃尾

企画好きなの出してくださいみたいな、やりたいやつ出してくださいみたいな、というメディアは多いんじゃないかな。特に老舗のメディアとかはね。

だいまり

老舗のメディアとかの方が、そういう企画出して、私がよく読む『新R25』とかはさ、企画が出せる人募集みたいな感じで、だからたぶん自分たちが考えて、それが通れば自分で聞きに行けますよ、みたいなことがウリなのかな、みたいに思ってるけど。

栃尾

そうかも、でも、『R25』もそういう感じだったけど、『R25』は老舗だもんね。

だいまり

そうだよね、リクルートというか、元々はそうだよね。

栃尾

そう、リクルート。

だいまり

そっかそっか。老舗だね、そうだね。

栃尾

まあね。

だいまり

どっちの方がとっちーとしてはやりやすいとかある?

栃尾

そうね、メディアの特性にもよるけど、例えば、子育てメディアだったら、しかもノウハウに偏っていなくて、子どもをどう伸ばすかみたいな、例えばね。そういうメディア、自分の興味と近ければ自分で出したいよね、確かに。だけど、「今の流行りの勉強法はこれだ」とかさ、あとは、「子どもに何を食べさせるのがいい」とかさ、わかんないけど。

だいまり

自分からはあんまり、個人的には興味がないジャンルだったら、出すの大変だよね、思いつけないもんね。

栃尾

結構大変かな、そのために情報を取りに行かなきゃいけなくて。

だいまり

確かに。

栃尾

それでたぶん、そのテーマの専門家になっていたら、例えばさ、私がさ、かなり特化していたけど、モバイルガジェットの専門家とかだったら、それのメルマガを取ったり、それのツイッターもそういうのばかりフォローしたりさ、あと昔はRSSというのがあったから、それでニュースを細かくチェックして行けば、最先端の情報もよく分かったけど、いろんなジャンルをやっていると企画を出すのがすごく難しいの。

だいまり

確かに。

栃尾

だから、上澄みだけ拾ってもやっぱり面白くないから。

だいまり

そうだよね、確かに。

栃尾

あんまり最近は企画を出す媒体はやっていないし、例えば企画どんどん出してくださいみたいな媒体を紹介してもらっても、私があんまり出せないから、たぶんフェードアウトしていくだよね、お仕事的に。

だいまり

ふーん、なるほどねぇ。

栃尾

それで、「この人に取材してください」と言われるやつの方が残っているかな。だから、それはライターとしてよくはないかもしれない。

だいまり

でも、自分的には、そっちの方が性に合っているという感じ?

栃尾

そうそう。

だいまり

昔、編プロにとっちーがいたときはすごい企画たくさん考えてたって言ってたよね。

栃尾

そう、それはだいまりと事前に話して思い出したんだけどさ、何で私こんなに企画好きじゃないのかな、ストレングスファインダーで着想1位なのに」と思ってたんだけど。まあ、無理やり出させられてたわけよね。

だいまり

ふーん、それどれぐらいのペースで? 週に1回何個も出せ、みたいな?

栃尾

「週に10個ぐらい出しなさい」とか言われてて。

だいまり

週に1回?わー、きっつー。

栃尾

そう、それは段々こう減ってくるよね、週5個とかになるんだけど。

だいまり

そうでしょう、ないよねぇ。

栃尾

でも、その企画を出すために『日経MJ』とか取っていたわけ、そういう媒体もやっていたから。ちょっと今流行の何々とか、食べ物とか飲み物とか商品とかさ。そういうのもやっていたから『日経MJ』を取って、週に何日か、それをばーってスクラップして企画を出す直前にこう企画を練ってみたいにやってたときもあって、でも、やっぱりそれは別に好きなことでもないし。

だいまり

好きなことでもなくてね、今ウケてるものっていう意味では出せるけど、自分がすごく興味があることとはまた違うもんね。

栃尾

そうだね。企画で「こういうのもあるよね、こういうのもあるよね」とか、自分の色んな知識と繋がることもあるじゃん、企画会議って。

だいまり

確かに、確かに。

栃尾

そういう企画会議ができたら面白かったんだと思うんだけど、そうじゃなくて、企画を出したときに「これとこれとこれが足りないから、 ダメです」みたいな感じの、まあ、そういう会だったのよ。

だいまり

苦手になっちゃうなぁ、それ。それ毎週なんでしょ?

栃尾

毎週。その会で、「じゃあこれはいいんじゃない」と通っても、企画を通す、通さないについて、編集部の人とうちの社長の基準が一緒じゃないじゃん。編集部の人が大体「あんま面白くない」みたいな感じで、ポイポイしちゃって、逆に他のライターが出した、さほど根拠もないけどなんかいい感じのが通ったりするわけ。だから、その編集部の人には、「そんなに根詰めないで出してくださいよ」とかって言われてたんだけど、前にいた会社のルールとして、一回社内で通ってから出すみたいな感じにしてたの、私がしたのかもしれないけど、まあそういう感じ、だから苦しかった。

だいまり

うん、苦しいよね、週に1回10個。毎回さ、新たな被らないものを出していくって相当大変だよね。

栃尾

うん、まあ、ちょっと直して、直したら出せるかもみたいなのは、先週のを引き継いだりはするんだけど。

だいまり

それは自分でわかるの? 指摘してくれるの? この企画はもうちょっとこうしたらいいよ、みたいのはあるんだ。

栃尾

そうそう。

だいまり

あぁ、それはあるんだ。

栃尾

「良いかもしれないけど、根拠が足りない」とかさ、「本当にどこで流行っているの?」とかさ。

だいまり

なるほどね。

栃尾

「最近盛り上がってきている何々が」とかってよくさ、リード(導入文、記事の概要)で書くじゃん。

だいまり

書く、書く。

栃尾

書くけど、「どこでどれぐらい盛り上がってみたいなことをわかんないことには判断できない」っていうことで、確かにちゃんとそういう……。

だいまり

的確な。

栃尾

的確ではあるんだけど。

だいまり

言ってくれるんだ。

栃尾

それでなんか苦しいイメージが付いちゃったのかなぁ。

だいまり

なんか私の場合はさ、フリーでやってるから、編集者さんに何度か、いくつかまとめてこうバァーって送って、「あぁ、じゃあこれいいですね、やりましょう」となって、他のがダメだった理由がわからないまま次に行っちゃうから、他のがどうしてダメだったのかっていうのを知らないと、「次にもまた出していいのか」、「形を変えて出していいのか」、「それともそういうのは全然ダメなのか」がわかんないから、そういう的確な指示をもらって企画を考えるという機会は、いいなぁとは思うものの……。

栃尾

そうだね。

だいまり

毎月に10個というのは難しいと思うな。月に5個とかでも結構苦しいっていうか、すごく色々と調べてないと出てこないから、週に5個、10個なんてちょっと難しいよね、普通に考えたら情報の取り方として、もうずっと調べてないといけないというか、もう日常的にね、読み物をしてとか、情報を、アンテナ高くしてないといけないよね。

栃尾

そうだね。それで「ネットで流行ってるもの」も扱う意味がないからさ。

だいまり

そうだよね、もう他で書かれているもんね。

栃尾

そうそう、それは結構大変だったかな。でも、だいまりのさ、「この人の文章を読んだから、この人に取材したい」みたいなのあるじゃん?

だいまり

ある。

栃尾

あれはすごくいいなって思ってさ。真似しようって思ってるんだよね。

だいまり

でも、それについて編集者さんに言われたのは、(掲載媒体の)読者は読んでない人たちで、(掲載媒体の)読者は本を読んだ人とは違い、その著者に興味もないし、知らないから、「本を読んでここを知りたいから」というのはあくまでも私だけの目線になっちゃっていて、「あぁ、なるほどなぁ難しいなぁ」とすごく思った。

栃尾

それは一般的な興味との接点を見つけないとダメだろうね。そこは確かに企画を思いつくんじゃなくて、説得する方のスキルかもしれないね。

だいまり

なるほどね。

栃尾

そのスキルは確かに磨かれたのかもしれないけど。そんな感じなんですが、あっという間なんだけど、だいまりと話しているといつも。

だいまり

本当だ。

栃尾

それで今回からちょっと告知をね、これまではアナウンス的な告知を入れていたんだけど、自分で聞いてあまりにつまんないなと思ったんで、直接ここで告知をすることにしました。

だいまり

はい。

栃尾

私はですね、ホームページを作っていて、そこに今までのプロフィールとか、今までの経歴とか、実績とかを載せています。あとまあ、ポッドキャストどんな番組やってるとかも載っているので、興味がおありの方は、もしよければ見に来てください。URLはemitochio.netです。そんな感じで、今日は終わりにしたいと思います。以上、栃尾江美と。

だいまり

代麻理子でした。

<書き起こし、編集:折田大器